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タムロンのフルサイズミラーレス用「90mm F2.8 Macro」に関する特許出願

2021年10月28日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。フルサイズミラーレス向けの中望遠マクロレンズのようですね。ミラーレス版タムキューなるか?

概要

  • 【公開番号】特開2021-170078(P2021-170078A)
  • 【公開日】2021年10月28日
  • 【発明の名称】撮像レンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2020年4月16日
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】被写体に近接して撮像することが可能な撮像レンズにおいて、小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供する。
  • 【0002】
    従来から、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、一眼レフレックスカメラ、ミラーレス一眼カメラ等の種々の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及している。これらの撮像装置の小型化の進展に伴い、その撮像レンズ(光学系)についても一層の小型化が求められており、マクロレンズもその例外ではない。マクロレンズとは、一般に、最大撮像倍率が0.5倍〜1倍の撮像レンズをいい、最大撮像倍率が1倍以上のものもある。マクロレンズはズームレンズ等の他のレンズと比較すると最短撮像距離が短く、無限遠から近距離被写体まで撮像が可能であり、他のレンズとは異なる撮像表現が可能である。
  • 【0007】
    しかしながら、特許文献1に開示の撮像レンズでは、フォーカシングを行う第1レンズ群の屈折力が弱いため光学全長に対してフォーカシングに際する移動量が大きく、小型化の点で十分ではない。また、当該撮像レンズの最大撮像倍率は0.5倍であり、最大撮像倍率のより高いマクロレンズが求められる。
  • 【0009】
    さらに、これらの撮像レンズでは、高性能化、小型化に加えて、ローコスト化を図ることも求められる。
    そこで、本発明の課題は、被写体に近接して撮像することが可能な撮像レンズにおいて、小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供することにある。

実施例1

  • 焦点距離:88.500
  • F値:2.9200
  • 半画角:13.3561
  • 像高:21633
  • 全長:91.192
  • バックフォーカス:33.0167

実施例は全て「90mm F2.8 Macro」を示しており、どの実施例もバックフォーカスが短く、ミラーレス用であると思われます。像高は35mmフルサイズセンサーをカバーするものなので、「Di III」シリーズを想定している可能性が高い。この実施例通りに実用化を検討しているという確証はなく、例えば、2021年前半にはインナーフォーカスタイプの90mmマクロレンズの特許出願が公開されています。様々なコンセプトからどのような90mmを実用化するのか検討中と言ったところでしょうか?

今回の特許出願では「小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を持つマクロレンズ」をコンセプトとしている模様。既にソニーEマウントには「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」「105mm F2.8 DG DN MACRO」と言った高性能なマクロレンズが存在します。差別化を図るには低価格化・小型化が分かりやすいかもしれませんね。特に縮長は同クラスのマクロレンズとしてはかなり短く見える(バックフォーカス込みで91mm)ので、レンズだけで全長130mmのソニーやシグマレンズと比べて携帯性が良さそうに見えます。
伸びる内筒は賛否あると思いますが、マクロレンズとして使うのであれば、これはこれでアリかなと。

参考:ソニーEマウントのAFマクロレンズ

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