Kolari VisionがEOS R5を使用した際の8K・4K動画の撮影時間を延ばす改造サービスを発表したようです。これにより外気温15度でオーバーヒートすることがなく、20度で2倍の撮影時間を獲得する模様。
Canon Rumors:Kolari Vision is now offering a cooling solution for the Canon EOS R5
フィルターやカメラの改造で知られるKolari Vision社は、キヤノンEOS R5の冷却アップグレードサービスを提供するようだ。この改造により、常温での8K記録時間が約2倍、5分間のクールダウン後の記録時間が3倍になると言及している。このサービスの価格は399米ドルだ。
なお、このサービスを受けると、キヤノンの1年保証が無効になる可能性が高いことに注意してくほしい。
Kolari Vision
EOS R5が発売されたとき、8Kや一部の4Kモードでは、すぐにオーバーヒートしてしまうことが分かった。当初は、実際の温度とは無関係にカメラのタイマーチップで対応しており、 世間の反発を受けたキヤノンはこの問題を解決するため、すぐに新しいファームウェアをリリース。この問題を修正し、カメラの温度データを実際に使用するようにした。
しかし、このアップグレードでも、パフォーマンスの向上はわずかなものだった。例えば、室温が20℃の場合、約19分でオーバーヒートしていたのが、新ファームウェアでは約25分撮影できるようになった。カメラの熱解析を何度か行ったところ、マザーボード上のプロセッサが最も発熱しているようだ。キヤノンの純設計では、2つのサーマルパッドをプロセッサの上に部分的に配置して
その熱を小さなヒートシンクに送り込むようになっている。しかし、そのヒートシンクは別の基板の下にあり熱を逃がすことができない。この問題を解決するため、我々はR5を分解し新しいヒートシンクを設計した。最初はアルミを試しましたが、最終的にはより効率的に熱を伝えるために、厚い銅製のヒートシンクを採用した。
この設計でプロセッサーから熱を引き出し、マザーボードの周りを回ってリアケースへと導き、高効率のサーマルパッドを通して熱を伝えます。この設計はカメラの内部に完全に組み込まれており、カメラの耐候性を維持している。このカメラを59F(15℃)と69F(20℃)で8K-D IPB 30fpsでテストしたところ、15℃ではEOS R5がオーバーヒートすることは無かった。20℃では、純設計で25分程度の撮影が可能だったが、改造後は44分と、当初の撮影時間の約2倍の時間が撮影できるようになった。さらに重要なのは、カメラがオーバーヒートした後の回復が速く、撮影時間が長くなったことだ。純正カメラでは、5分のリカバリータイムで8分程度しか撮影できなかったが、この改造では同じ5分の回復で25分撮影できるようになり、オーバーヒートの回復が3倍速くなっている。
とのこと。
EOS R5は高品質な8K動画を撮影できることで話題となりましたが、処理するデータ量や発熱による撮影時間の短さが指摘されていますね。Kolari Visionが示した数値が本当だとすると、EOS R5を使った動画撮影が少し改善される模様。ここまでしてEOS R5で動画を撮影したいか悩ましいところですが、それでも手ごろな価格で8K動画のシステムを組みたいのであれば面白い選択肢となるかもしれませんね。当然ながらメーカー保証が失効する可能性が高いので注意が必要です。
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