Dustin Abbottが「12-20mm F2.8」のレビューを公開。タムロンとしては高めのレンズだが、競合製品よりも大幅に安く、機能的で携帯性に優れていると評価。
Dustin Abbott:Tamron 12-20mm F2.8 FE Review
- 外観:従来のタムロン製ズームとは異なり、多数のスイッチや絞りリングを備えたプロ向けデザイン。外装デザインやパッケージも刷新されている。
- 構造:17群12枚構成でXGM・非球面・LD・XLDレンズを採用。防塵防滴構造に加え、防水仕様のUSB-C端子を搭載する。レンズ内ズーム方式を採用し、多数のコントロールを備える。USB-C経由でTamron Lens Utilityによる細かなカスタマイズやリモート操作にも対応。
- フード:花型フード一体型。前玉保護には有効だが、ねじ込み式フィルターは使用できず、専用フィルターシステムが必要となる。
- 携帯性:直径90mm、全長約12cm、重量570g。12mm F2.8ズームとしては軽量で、ソニー12-24mm F2.8 GMより大幅に軽い。レンズ全長が変化しないインナーズームのためジンバル撮影にも適している。
- 操作性:ズームリングは滑らかで操作しやすく、フォーカスリングも十分な幅を備える。MFロックスイッチは星景撮影時に無限遠位置を固定できる便利な機能。絞りリングはクリック有無を切り替えられる。
- AF:VXDリニアモーターを採用。AF速度・精度とも非常に良好で、近距離から遠距離まで瞬時かつ安定して合焦。細い被写体への精度も高く、動画AFも高速で滑らか、フォーカスブリージングも非常に少ない。
- MF:リング操作は軽めだが扱いやすい。Lens Utilityにより回転方向や回転角、リニア・ノンリニア特性まで細かく設定できる。
- マクロ:最短撮影距離は12mmで18cm、20mmで28cm。最大撮影倍率は12mmで0.17倍、20mmで0.11倍と競合より高いが、12mmでは被写体へ非常に近づく必要がある。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:実写では12~16mmで開放から非常にシャープ。20mmではややコントラストと隅の解像が低下するものの良好な水準を維持。チャートテストでは12mmで像面湾曲の影響を受けたが、実写ではフレーム全域で優れた描写。
- 像面湾曲:12mmでは近距離チャート撮影時に像面湾曲の影響が見られるが、実写では大きな問題とならなかった。
- ボケ:超広角レンズとしては自然な描写だが、本レンズを選ぶ理由になるほどではない。12枚羽根絞りにより玉ボケは円形を維持しやすい。
- 軸上色収差:ほとんど確認できず、良好に補正されている。
- 倍率色収差:非常に少なく、画面隅でも目立たない。葉と空の境界でも良好に抑えられている。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:12mmでは複雑な口ひげ型歪曲が見られるが、プロファイル補正で概ね改善。16mmではほぼニュートラルとなり、20mmでは軽い糸巻き型へ変化。
- 周辺減光:12mm開放では非常に大きく、強い補正が必要となる。20mmでは軽減し、プロファイル補正で良好に改善。
- コマ収差:星景作例では画面隅まで星像が良好で、星景撮影向け。
- 逆光耐性:BBAR-G2コーティングの効果により良好。超広角ながらフレアは少ない。
- 光条:12枚羽根絞りにより、美しい12本の光条を生成。広角レンズでは大きな魅力の一つ。
- 作例集:風景、建築、室内、星景、近接撮影、動画AFなど。
- 総評:タムロンとして大きく進化したプロ向け超広角ズーム。豊富な操作系や高いAF性能、小型軽量設計、優れた実写画質を備え、純正の高価な超広角ズームに十分対抗できる。一方で、前面フィルターが使えないことや12mmでの周辺減光・隅の描写には改善の余地がある。価格を考慮すると非常に競争力の高い製品。
- 競合について:FE 12-24mm F2.8 GM、NIKKOR Z 14-24mm F2.8 Sを主な競合として比較。価格は大幅に安く、機能や実写性能では十分対抗できる。サムヤン 14-24mm F2.8はフィルター対応が利点だが、本レンズは12mmの広い画角が優位。
- 備考:
Dustin Abbottのレビューによると、中央は十分にシャープで、隅に向かっていくらか低下するとのこと。他のレビューサイトでも同様の指摘が多かったですが、実写ではフレーム端までシャープな結果が得られたとのこと。チャートテストのような近距離では隅のパフォーマンスに影響する模様。
PetaPixelが言及していたボケの騒がしさや20mm側の像面湾曲については指摘していません。12枚羽根により、肯定的に評価しているように見えます。
タムロンレンズとしては非常に高価な部類の製品となりますが、12mmスタートの大口径ズームレンズとしては抜群の携帯性を実現。高価ながら、ソニー「FE 12-24mm F2.8 GM」よりも安く、小型軽量。12mmを使いたい場合に携帯性が必要な場合は面白い選択肢となりそうです。
特に海外ではFE 12-24mm F2.8 GM が非常に高価であり、タムロンの倍近い価格設定となっています。比較すると、低価格で利用できる12mm F2.8ズームレンズのようですね。
- 発売日:2026年8月27日
- 初値:
ソニーE:298,980円
ニコンZ:316,800円
ソニーEマウントおよびニコンZマウント向けフルサイズ対応超広角ズーム。
新設計の光学系に加え、ブランド戦略も一新。「Di III VXD」といった従来の名称を廃止し、シンプルな製品名へ変更。外観も一新され、より落ち着いたマット仕上げを採用したほか、多数の操作系を備えています。
全長119.3mm、重量570gと小型軽量で、12mmスタートのF2.8ズームレンズとしては携帯性が非常に高い。さらに防塵防滴構造を採用し、VXDリニアモーターによる高速AFと、最短撮影距離0.18mを実現しています。
花型フードは固定式で前面フィルターは装着できないものの、背面にはゼラチンフィルター用ホルダーを搭載。光学系は12群17枚構成で、XGMレンズ1枚、GMレンズ3枚をはじめとする特殊硝材を採用し、高い解像性能を追求。特に星景写真への適性を強く打ち出しており、「G Masterクラス」の画質を実現したと説明するなど、高い光学性能に強い自信を示しています。
タムロンの超広角ズームシリーズにおける新たなフラッグシップとして投入される製品であり、デザイン、操作性、光学性能のすべてを刷新した意欲作。
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レンズの仕様
| レンズマウント | E / Z |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 12-20mm |
| レンズ構成 | 12群17枚 |
| 開放絞り | F2.8 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | 12枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 0.18m(広角) 0.28m(望遠) |
| 最大撮影倍率 | 1:5.8(広角) 1:9.1(望遠) |
| フィルター径 | リアフィルターホルダー |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | 防汚 |
| サイズ | φ90×119.3mmソニーEマウント φ90×121.3mmニコンZマウント |
| 重量 | 570g ソニーEマウント 585g ニコンZ用 |
| 防塵防滴 | 対応 |
| AF | VXD |
| 絞りリング | 搭載 |
| その他のコントロール | リアフィルターホルダー AF/MF Fn クリック on / off IRISロック |
| 付属品 | フロントキャップ リアキャップ レンズケース 一体型フード |
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