MING THEINがシグマ「16mm F1.4 DC DN | Contemporary」のレビューを掲載しています。
滑らかで心地よいボケ
- ボケは素晴らしい。被写体に十分接近出来るのであれば程よいボケ量を稼ぐことが可能だ。背景はクリーム状に溶け込み、私は本当にこのボケ味が好きだ。これは17mm F1.2 PROのように「フェザーボケ」では無いが、正直に言うと違いを説明することは難しい。それほどこのレンズのボケは滑らかで心地よいものだ。
- 良光で環境では絞り開放でさえ明らかにシャープなレンズだ。しかし、特筆するほどでは無く、純正キットレンズに近い。
- 最適な光学パフォーマンスを得るためには少なくともF2.8-F4まで絞る必要がある。F1.4とF4の違いは大きく、F1.4は期待していたほどシャープでは無い。
- 色収差は良好に補正されており私を驚かせた。正直に言うとパナソニックのより高価なレンズのほうが悪いくらいだ。高コントラストで特に絞り開放では色収差が目立つが(それでも許容範囲だが)絞ると徐々に減少する。
- 歪曲はレンズプロファイルによる自動補正で綺麗に修正されている。
- 接写性能は満足のいくものだった。マクロレンズでは無いが本当に寄ることが出来る。そのような撮影距離でもカリッと高いディテールを維持した描写である。
- 逆光耐性はオリンパスやパナソニックほどでは無いが、健闘している。明るいスポットライトなど直接フレーミングしたが、大きな問題にはほとんど遭遇しなかった。
- このレンズは多くの単焦点や感銘を受けたPROレンズよりも大きい。しかし、E-M1 Mark IIとの組み合わせ大きさが不快と感じることは無かった。とは言え、より小さなボディと組み合わせるならば、同じように感じることは無かっただろう。
- オートフォーカスは純正レンズと同じくらい速くて信頼できる。
16mm F1.4 DC DNは絞り開放の光学性能が抜群では無い点を考慮して使えばマイクロフォーサーズと相性の良いレンズだ。絞り開放はややソフトだが、絞ると純正の高級単焦点並となる。
絞り開放のさえないパフォーマンスに妥協できれば、17mm F1.2 PROより遥かに安く手に入れるレンズである。
とのこと。
私も17mm F1.2 PRO、16mm F1.4 DC DNを両方使い、確かにボケがとても滑らかだと感じました。絞り開放の僅かな緩さは30mm F1.4 DC DNに繋がるものがありますが、ポートレートや家族写真には程よい柔らかさかなと感じます。
サイズが気にならなければ程よい価格設定で手に入れやすい点も良いですね。
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