タムロン 17-50mm F/4 Di III VXD はズーム全域で強力な光学性能

Dustin Abbottがタムロン「17-50mm F/4 Di III VXD」のレビューを公開。特に広角側の解像性能が良好で、ソニー20-70mmよりも周辺部の性能が優れているとのこと。フォーカス性能も良く、動画撮影にも最適と言及。

Dustin Abbott：Tamron 17-50mm F4 Di III VXD Review

外観：タムロンG2世代らしく、外観は大幅に改良されている。浅めの花形フード付属。

構造：67mmフィルター対応。防塵防滴。フッ素コーティング。USB-C経由でカスタマイズ可能。外装の大部分はエンジニアリングプラスチック。

携帯性：インナーズーム構造。小さくはないが収納性は十分。適度に軽量。

操作性：ズームは滑らかで素早く操作できる。

AF：VXDで高速かつ静か、正確に動作。静止画・動画どちらも適している。

MF：フォーカスブリージングがほとんどない。

マクロ：焦点距離で最短撮影距離が異なる。広角側で19cmまで寄ることが出来るが、ワーキングディスタンスはほぼ無し。望遠側でより高い倍率で使いやすい。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：
・17mm：全体的にとても良好。F5.6-8で隅のコントラストが改善。
・20mm：中央はソニーほどではないが、隅はタムロンが良好。
・24mm：部分的にややソフトだが20mmと同程度。
・28mm：24mmと同じ。
・35mm：28mmよりも中央が少しソフトだが隅はよりシャープ。
・50mm：中間域よりも良好だが17mmほどではない。

像面湾曲：望遠側は接写時でもフラットなピント面。

ボケ：F4だがある程度は被写体を分離可能。良好だが抜群ではない。

軸上色収差：実写で大きな問題はない。

倍率色収差：良好な補正状態。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：17mmの樽型は複雑で巨大。陣笠状で手動補正は難しくプロファイル必須。他の焦点距離は良好。

周辺減光：17mmの周辺減光は非常に重く、強めの補正値が必要。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：非常に良好。

光条：記載なし。

作例集：

総評：インナーズームやカスタマイズ性、フォーカス性能などから動画撮影に最適なレンズ。旅行用としても非常に優れており、699ドルのレンズとしては十分。

競合について：20mmの中央はソニーが良好だが、端はタムロンがシャープ。

備考：

とのこと。
広角17mmから標準50mmまでを開放F値 F4でカバーしているフルサイズ用のズームレンズ。F4ズームとしては少し大きめですが、それほど重くなく、接写性能の高いレンズに仕上がっています。インナーズーム構造を採用しているので、防塵防滴に有利だったり、重心の位置が大きく変動しないのは便利ですね。販売価格も9万円切る手ごろな価格。

Dustin Abbottのレビューによると、ズーム全域で良好な光学性能を発揮しているようです。特に広角側の性能が良好で、ソニーよりも一貫性に優れているとのこと。歪曲収差がかなり目立つらしいのでプロファイルによる補正は必須ですが、ボディ内出力や主要な現像ソフトであれば特に困ることは無いはず。接写高いレンズは像面湾曲が変動する場合があるものの、このレンズは良く抑えられているようです。フォーカスブリージングも目立たないので動画撮影にも適している模様。

タムロン 17-50mm F/4 Di III VXD 最新情報まとめ

17-50mm F/4 Di III VXD
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年10月19日	初値	89,100円
マウント	E	最短撮影距離	0.19-0.3m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	1:4.6 - 1:3.8
焦点距離	17-50mm	フィルター径	67mm
レンズ構成	13群15枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F4	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	BBAR-G2
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ74.8×114.4mm	防塵防滴	対応
重量	460g	AF	VXD
その他	USB-C/TAMRON Lens Utility
付属品
フード・キャップ