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タムロン 17-50mm F/4 Di III VXD レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光 編

タムロン「17-50mm F/4 Di III VXD」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

17-50mm F/4 Di III VXDのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

17mm

最短撮影距離

17mmの絞り開放では非常に目立つ周辺減光が発生。歪曲収差補正時のトリミングで最も暗い部分は切り取られるものの、絞りで解消する場合は3段ほど絞る必要があります。

無限遠

最短撮影距離と同程度ですが、さらに周辺部に薄っすらと減光効果が発生。

35mm

最短撮影距離

17mmと比べると周辺減光はほとんどありません。F4の絞り開放から補正の必要性は皆無。

無限遠

最短撮影距離と同じく、35mmでは周辺減光がほとんど発生しません。

50mm

最短撮影距離

望遠端の50mmも35mmと同じく影響は軽微。F4から問題なく利用することができます。

無限遠

僅かに影響が増すものの、問題は軽微。

逆光耐性・光条

17mm

フレアやゴーストが良く抑えられています。ただし、RAW現像で露出補正を+側に調整したり、暗部を持ち上げるとフレアが薄っすらと発生。全体的に広角ズームレンズとしては良好。海外のレビューでは逆光耐性を指摘する声もありますが、個人的にはそう思いません。

50mm

望遠端では17mmよりもフレアやゴーストが良く抑えられています。絞り開放でも、小絞りでも大きな問題はありません。

光条

絞ることで先細りするシャープな光条が得られます。

まとめ

このレンズの周辺減光で気を付けるとしたら広角端付近。特に歪曲収差を補正しない(=トリミングしない)場合は絞ってもしつこい減光効果が発生するのでレンズ補正は必須。これが良い雰囲気になることもあると思いますが、単に周辺部が暗いだけの場合あり。逆光時のフレアやゴーストに関して、特に大きな問題は無いように見えます。強い光源をフレームに入れると影響が皆無ではないものの、それは他のレンズも同じ。広角ズームの中では使い勝手の良い印象を受けました。稀に円形の虹色フレア(下部参照)が薄っすらと発生しますが、これを意図的に発生させるのは難しい。

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