ePHOTOzineがシグマ「18-50mm F2.8 DC DN」のRFマウント版レビューを公開。ボケが強みにならないとしつつも、小型軽量で優れた光学性能とビルドクオリティのレンズと評価しています。
2021年にソニーE・ライカLマウント用が発売され、その後2022年に富士フイルムXマウント用が発売。さらに2024年にはキヤノンRFマウントが発売となりました。販売価格は全マウント統一され、F2.8の大口径ズームとしては手ごろな価格を実現しています。広角端が18mmと狭いものの、標準大口径ズームとしては驚くほど小型軽量で、携帯性の良いレンズに仕上がっています。小型軽量で手ごろな価格の大口径ズームがどれほどの光学性能なのか気になるところですが、ePHOTOzineのレビューは以下の通り。
ePHOTOzine:Sigma 18-50mm f/2.8 DC DN Contemporary RF Fit Lens Review
- 外観:とても良好な作り。EOS R7との組み合わせで見事に合う。花型フードは本体にしっかりと固定。脱落する心配はない。55mmフィルターに対応。
- 構造:軽量で質感の良いTSC素材を使用。真鍮製マウント。簡易防塵防滴。
- 携帯性:小型軽量。50mm側へズームすると内筒が伸びる。
- 操作性:フォーカスリングはコントロールリングとして利用可能。AF/MFスイッチがない。
- AF:STM駆動。キビキビとして非常に高速。
- MF:記載なし。
- 手ぶれ補正:非搭載。
- 解像性能:
・18mm:中央はF2.8からvery good、F8でexcellent。端はF2.8でvery good。
・28mm:中央はF2.8からvery good、F4でexcellent。端はF2.8でvery good。
・50mm:中央はF2.8からvery good、F5.6でexcellent。端はF2.8でvery good。
・賞賛に値するパフォーマンス。- 像面湾曲:18mmの接写時にかなり目立つ。
- ボケ:許容範囲内で強みとは言えない。
- 軸上色収差:ほとんど発生しない。
- 倍率色収差:良好な補正状態。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:電子補正により驚くほど目立たない。
- 周辺減光:ズームレンズとしては驚くほど目立たない。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:厳しい条件でも良好。
- 光条:記載なし。
- 作例集:高解像データあり
- 総評:EOS R7との相性が良く、光学性能・ビルドクオリティの両面でキットレンズよりも遥かに優れいてる。価格設定は妥当で、F2.8ズームとしては重すぎず大きすぎず。ボケは許容範囲内に収まっており、躊躇うことなく強くおススメできるレンズ。
- 競合について:
- 備考:
中央の解像性能はズーム全域で良好、隅は僅かな低下が見られるものの、実写作例を見る限りでは良好な結果のようです。手ごろな価格で小型軽量ながら、満足のいく光学性能となっている模様。周辺減光や歪曲収差、色収差の評価も良好ですが、他のレビューサイトのテスト結果を見る限りではカメラ側の補正を前提としています。補正非対応のRAW現像時は少し気になる点があるかもしれません。また、手振れ補正が非搭載のため、ボディ側の手振れ補正が無いカメラでは使い辛いと感じるかも。
私はソニーEマウント用を2600万画素のAPS-Cクロップで使用していました。一通りレビュー済みで、印象としてはePHOTOzineとほぼ同じ。ズーム全域で驚くほど良好な解像性能を発揮し、小型軽量で接写性能が高く、使い勝手の良いレンズに仕上がっています。
欠点は未補正の歪曲収差と周辺減光、色収差。ただし、前者2つは自動的に補正できるので過度に心配する必要はありません。実写で気を付けるとしたら倍率色収差と軸上色収差でしょうか。特に軸上色収差は18mm以降でやや目立つので、状況によっては少し絞ったほうが良いでしょう。
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新製品
レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2021年10月29日 | 初値 | ¥59,399 |
マウント | E / L / X | 最短撮影距離 | 12.1-30.0cm |
フォーマット | APS-C | 最大撮影倍率 | 1:2.8-1:5 |
焦点距離 | 18-50mm | フィルター径 | 55mm |
レンズ構成 | 10群13枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F2.8 | テレコン | - |
最小絞り | F22 | コーティング | SMC |
絞り羽根 | 7 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ65.4×74.5mm | 防塵防滴 | 簡易 |
重量 | 290g | AF | STM |
その他 | |||
付属品 | |||
フード・キャップ |
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