シグマ 50mm F2 DG DNは好きにならない理由がない

Digital Camera Worldがシグマ「50mm F2 DG DN」のレビューを公開。フレーム隅まで一貫した解像性能が得られ、ボケは滑らかで綺麗と評価。さらに手ごろな価格で「好きならならない理由がない」と言及。

2023年4月21日発売。同年に登場した「50mm F1.4 DG DN」よりも小さな口径で、I Seriesらしい総金属製の頑丈な鏡筒とフードが特徴。さらにF1.4と比べるとサイズが小さく、軽く、携帯性が良好。日常的な撮影で使用するのであればF1.4よりも快適に利用することができそうです。このクラスとしてはやや高めの価格設定ですが、そのぶんビルドクオリティや光学性能には期待したいところですね。Digital Camera Worldによる評価は以下の通り。

Digital Camera World：Sigma 50mm F2 DG DN | C review

外観：非常にしっかりとした質感。

構造：金属外装・真鍮マウント。簡易防塵防滴。

携帯性：小型軽量。Artの重量の半分。小さなフィルター径。

操作性：1/3段刻みの絞りリング(ロック・クリック解除非対応)。

AF：滑らかで正確な動作。信頼性が高く、一貫性がある。

MF：記載なし。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F2から隅々までシャープ。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：滑らかな描写。少し絞っても良好。

軸上色収差：無視できる程度。

倍率色収差：無視できる程度。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：わずかな樽型。

周辺減光：F2で目立つが補正可能。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：記載なし。

光条：記載なし。

作例集：リサイズのみ。

総評：小型軽量でバランス良好。洗練された操作性と美しい画質を実現。リーズナブルで好きにならない理由がない。

競合について：記載なし。

備考：Imatestでテスト。

とのこと。
50mm F2クラスとしては少し高価ですが、魅力的なポイントが多いレンズようです。近距離のチャートテストを使った際の解像テストでも隅まで良好な結果が得られているのは魅力的。ボケを確認できるサンプルは少ないですが、DCWの評価で滑らかで綺麗とのこと。色収差の補正状態も良好と言及していますが、他のレビューサイトではこれを指摘する声もあります。このあたりはFlickrやPHOTOHITOのユーザー投稿も確認しておくと良いでしょう。

注意点として、他のレビューサイトではフォーカスブリージングやデクリック非対応の絞りリングなどを考慮するとビデオグラファー向けではないと指摘しています。また、ソニーEマウント用は同じ価格帯に「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」「FE 50mm F2.5 G」「AF 50mm F1.4 II FE」があるので激しい競争となる可能性あり。シグマは「50mm F2」のミドルレンジとしては静止画寄りでバランスの取れたレンズと言ったところでしょうか。

私もこのレンズを入手しました。DCWのレビューには概ね同意できますが、「接写時はパフォーマンスが低下」「目立つフォーカスブリージング」あたりには注意が必要かなと。色収差は確かに発生していますが、厄介と感じるほどではありません。遠景解像はArtに近い結果を得ることができ、近距離のボケは隅まで滑らかで綺麗です。コマ収差もよく補正されています。50mm F2クラスとしては少し高いかなと感じますが、それだけの価値はあるのかなと。

シグマ 50mm F2 DG DN | Contemporary 最新情報まとめ

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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年4月21日	希望小売価格	110,000円
マウント	E / L	最短撮影距離	0.45m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	1:6.9
焦点距離	50mm	フィルター径	58mm
レンズ構成	9群11枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F2	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	SMC
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ65.8×76.9mm	防塵防滴	簡易
重量	340g	AF	STM
その他	絞りリング
付属品
マグネット式キャップ・フード