DPReviewがソニー「α7CR」のレビューを公開。ファインダーやモニターが低解像度で撮影体験に影響があるとしつつも、小型軽量で高解像センサーと高性能AFを組み合わせたカメラは価値があると評価しています。
DPReview:Sony α7CR review: high resolution in a small package
- ソニーα7CRは、究極のビッグセンサー/リトルカメラモデルだ。シグマfp Lを除けば、α7CRは市場で最も手頃な6000万画素フルサイズであり、手ぶれ補正、最先端のAF、機械式シャッターに対応した使いやすいカメラである。
- しかし、サイズ・重量・コスト削減のために譲歩した部分もある。例えば、グリップが手薄だ。幸いなことに、ソニーはこの批判の芽を摘むために、カメラに気の利いたねじ込み式アクセサリーグリップを同梱している。
- また、AFジョイスティックもない。撮影スタイルによって、これは購入見送りにつながるかもしれないし、そうでないかもしれない。
- 個人的には、カメラのAF設定が成功するように設定されている限り、AFジョイスティックがなくとも十分だと感じている。万が一の時は、タッチパネルをAFトラックパッドとして使用できる。
- 個人的に最大の批判は、ファインダーと背面ディスプレイの解像度がかなり低いことだ。このセンサーサイズで最高解像度を持つカメラで、構図を決めながら撮影しようとしているディテールの感覚をつかむのは非常に難しい。
- それ以外の点では、α7CRはほぼすべてを満たしている。バッテリー寿命はしっかりとしており、センサーシフト式手ブレ補正は静止画と動画の両方で素晴らしい効果を発揮し、ボタンやダイヤルはカスタマイズ可能だ。
- また、2023年の最新のソニー製ミラーレスカメラに期待されるように、オートフォーカス性能はクラス最高だ。顔検出と瞳検出は問題なく動作する。
- AFの追従性は、一般的に、静止画であれ動画であれ、粘り強くい。
- 動画の画質はまずまずだ。筋金入りの映像制作者は、より高画質な出力が可能な低解像度の選択肢を検討した方がいいかもしれない。
- とはいえ、ソニーの映像制作ツールは豊富で、良好に実装されている。そして、カジュアルな映像制作には、十分すぎるほど良いはずだ。
- このカメラは風景写真家や旅する写真家のために作られたカメラであり、最高画質のフルサイズ解像度とダイナミックレンジを最も負担の少ないパッケージで実現している。
- さらに、コンパクトなレンズも含め、素晴らしいEマウントレンズの選択肢には事欠かない。
- サイズと重量を優先し、ファインダーを気にしないのであれば、α7CRは金賞に値すると考えるべきだろう。しかし、我々にとっては、小さくて低解像度のファインダーは全体的な撮影体験に影響を与えるため、このカメラを銀賞に格下げしてしまう。
結論
ソニー α7CRは、金賞を受賞したα7R Vと同じクラス最高の高解像度と業界をリードするAF性能を、より小型軽量で手頃なパッケージで実現している。EVFはより良く、AFジョイスティックがあれば嬉しかったが、画質とバッテリー寿命は見事だ。風景やアウトドアアドベンチャーを撮影する人には最適な選択肢となる。
競合製品
- α7R V
・900ドルほど高価。
・画質とAF性能は一致している
・944万ドット 0.9倍のEVFで撮影体験はα7R Vの方が優れている
・デュアルCFexpress A / UHS-II SDスロット
・より優れたIS性能
・より多くのコントロールポイント
・α7CRはα7R Vより208g軽くてコンパクト- α7 IV
・700ドル安い
・専用のAFジョイスティック
・頑丈なグリップ
・豊富な操作系
・EVFもより美しい
・α7CRの60MPチップの高解像度出力には到底及ばない
・十分すぎる解像度になるはず
・動画面では、どちらのカメラも特に優れているわけではない- Z 7II
・α7CRより少し古い
・それほど高解像度ではないがまだ十分な能力
・ISO 64対応
・手ぶれ補正はニコンを2EV上回っている
・マルチショットのハイレゾモードも備えている
・Z 7IIの方が高速連写が可能
・α7 IVと同じ369万ドット、倍率0.78倍のEVFを搭載
とのこと。
Cシリーズ初となる高解像センサー搭載モデル。販売価格はα7Cやα7C IIと比べると遥かに高くなってしまうものの、より高価なα7R Vと同じセンサー・プロセッサ・AIユニットを搭載。ボディサイズも小さく、小型軽量レンズと組み合わせることで、旅先で気軽に6100万画素を利用できるシステムとなりそうです。
ただし、α7R Vと比較すると犠牲となっている部分が多く(ファインダー・モニター・コントロール・ストレージなど)、Cシリーズの小型軽量にどれほど価値を見出せるかがポイントとなりそう。また、高解像センサーに対応する高性能な小型レンズも必要となることでしょう。
DPReviewのレビューによると、やはり強みは高解像センサーを搭載した小型ボディであることのようです。サイズが重要でない場合は他の選択肢も要検討となる模様。また、センサーのローリングシャッターは依然として遅く、静止画の電子シャッター、動画撮影では影響を考慮する必要があります。α7C Rは先幕シャッターが電子式限定となっているため、大口径レンズの高速シャッターでは悪影響が発生する可能性あり。必然的に電子シャッターの使用が必要となるため、静止画ユースでもローリングシャッターの影響を考慮する必要が出てきます。
α7C R ILCE-7CR ブラック | |||
ソニーストア |
|||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ビックカメラ | マップカメラ | ECカレント | eBEST |
キタムラで中古在庫を探す | |||
α7C R ILCE-7CR シルバー | |||
ソニーストア |
|||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ビックカメラ | マップカメラ | ECカレント | eBEST |
キタムラで中古在庫を探す |
主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:Exmor R CMOS
・有効画素数:約6100万画素
・除塵ユニット:センサーシフト式
・手振れ補正:7.0段
・シャッター閉幕機能
・RAW / JPEG / HEIF
・XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264、XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265 - プロセッサ:BIONZ XR
- SD UHS-II
- AFシステム:ファストハイブリッドAF
・測距点:最大693点
・測距輝度範囲:EV-4 - EV20
・被写体認識:人、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機
・その他: - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター: 1/4000-30 秒(電子先幕?)
・電子シャッター:1/8000-30 秒
・フラッシュ同調速度:1/160 秒
・撮影速度:約8.0コマ/秒
・撮影枚数:ロスレス圧縮RAW 16枚 - ファインダー:0.39型 236万ドット 約0.7倍 ~120fps
- モニター:3.0型 104万ドット バリアングルモニタ
- ピクセルシフトマルチショット
- 動画:
・4K:60p 600Mbps 4:2:2 10bit ALL-I
・出力:HDMI RAW
・電子IS:
・連続撮影時間: - インターフェース:
・USB:USB 3.2 ストリーミング対応
・ヘッドホン:3.5 mm
・マイク:3.5 mm
・HDMI:D
・Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac
・Bluetooth:Ver. 4.2
・ブリージング補正
・オートフレーミング - バッテリー
・タイプ:NP-FZ100
・撮影可能枚数:約490枚
・充電方法:USB-PD対応 - サイズ:約124.0 x 71.1 x 63.4 mm
- 重量:約515g
- 防塵防滴:対応
- ボディ材質:マグネシウム合金(前・後・上)
- イメージセンサー
・タイプ:Exmor R CMOS
・有効画素数:約6100万画素
・除塵ユニット:センサーシフト式
・手振れ補正:7.0段
・シャッター閉幕機能
・RAW / JPEG / HEIF
・XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264、XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265 - プロセッサ:BIONZ XR
- SD UHS-II
- AFシステム:ファストハイブリッドAF
・測距点:最大693点
・測距輝度範囲:EV-4 - EV20
・被写体認識:人、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機
・その他: - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター: 1/4000-30 秒(電子先幕?)
・電子シャッター:1/8000-30 秒
・フラッシュ同調速度:1/160 秒
・撮影速度:約8.0コマ/秒
・撮影枚数:ロスレス圧縮RAW 16枚 - ファインダー:0.39型 236万ドット 約0.7倍 ~120fps
- モニター:3.0型 104万ドット バリアングルモニタ
- ピクセルシフトマルチショット
- 動画:
・4K:60p 600Mbps 4:2:2 10bit ALL-I
・出力:HDMI RAW
・電子IS:
・連続撮影時間: - インターフェース:
・USB:USB 3.2 ストリーミング対応
・ヘッドホン:3.5 mm
・マイク:3.5 mm
・HDMI:D
・Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac
・Bluetooth:Ver. 4.2
・ブリージング補正
・オートフレーミング - バッテリー
・タイプ:NP-FZ100
・撮影可能枚数:約490枚
・充電方法:USB-PD対応 - サイズ:約124.0 x 71.1 x 63.4 mm
- 重量:約515g
- 防塵防滴:対応
- ボディ材質:マグネシウム合金(前・後・上)
関連カメラ
関連記事
- SmallRigがα7C II・α7CR用のファインダーアイカップを販売開始 2024年8月31日
- SmallRigがα7C II・α7CR用のシリコン・木製L型グリップを販売開始 2024年7月30日
- ソニがα7R V・α7CR・α7C II・ZV-E1の最新ファームウェアを公開 2024年3月26日
- α7CRはα7R Vとほぼ同じ画質だがシャープネスに顕著な違いがある? 2023年12月21日
- α7CRは小型軽量ボディにクラス最高の高解像度と抜群のAF性能を詰め込んだカメラ 2023年12月5日
- DXOがLightroomコレクション統合強化のPureRAW 3.7を公開 2023年11月8日
- ソニーが「α7C II」「α7C R」の不具合や安定性改善のファームウェア公開 2023年10月25日
- SmallRigがソニーα7C II / α7C R 用のカメラプレート・ケージの販売を開始 2023年9月17日
- α7CR/α7C II購入者限定レンズキャッシュバックキャンペーン対象製品早見表 2023年9月15日
- ソニー α7C R は妥協点もあるが画質とAFはα7R Vとほぼ同じ 2023年9月6日