Lenstipがサムヤンの交換レンズ「AF 14mm F2.8 EF」のレビューを掲載しています。
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陣笠状の目立つ歪曲だがパフォーマンス良好
- 製造国は韓国だ。
- 後玉は固定され移動しない。
- 26mm幅のフォーカスリングは電子制御式で被写界深度指標やピント距離表示は無い。動作は滑らかだが、我々の見解としては抵抗感が弱めだ。
- 円形フィルターは装着不可だ。
- 解像性能:
・中央:絞り開放から40lpmmに達するとても高い結果であり、本当に優れている。絞るとMTFは44-45lpmmに近づき、遥かに高価なEF14mm F2.8L II USMより良好だ。しかし、同社の14mm F2.8 ED AS IF UMC IIのパフォーマンスより少し劣る。
・APS-Cフレーム域の画質も素晴らしい結果だ。絞り開放から完全に実用的な画質となり、絞ると37lpmm近くまで達する良好なMTFとなる。このポイントでも高価なキヤノンより優れ、より明るい14mmとの差は僅かだ。
・このような超広角レンズにとってフルサイズ四隅の解像性能は絞らなければ良くならない。このレンズもピークのパフォーマンスはF5.6-F8となるが、F2.8やF4でも悪く無い性能と言う点は評価に値するものだ。
・全体的に解像性能は肯定的な結果となる。問題はなぜ古いMFレンズにAFユニットを組み込むのではなく新しくレンズを設計しなおしたのか?と言うことだ。- 低分散レンズが1枚にも関わらず軸上色収差は問題が無い。
- 倍率色収差は絞ると増加するが、どの値でも0.04%以下と「非常に低い」水準を維持している。このカテゴリではライバルを遥かに凌駕しており拍手喝采だ。
- 球面収差による問題はない。
- MFの14mm F2.8は歪曲が大きな問題であった。そしてこのレンズでも改善されていない。キヤノンやIrixと比べてかなり悪い結果だ。フルサイズ領域では-3.55%の歪曲が発生し陣笠状の変形も見られる。この部分に焦点を当てると歪曲は-4.46%に達する非常に大きな収差となる。
- コマ収差は平均的なパフォーマンスだ。問題とはならないがとりわけ良くもない。MFの14mm F2.8やXP14mm F2.4よりも悪く、シグマ14mmやキヤノンよりは良好だ。
- 非点収差は4.5%と「とても低い数値」だが、MFサムヤン、Irix、シグマよりも悪い結果だ。
- 周辺減光は絞り開放のフルサイズ四隅でー3.17EVとかなり大きい。このクラスで最悪の結果となる。F4でもー1.86EVでとかな目立つレベルだ。F8でも-0.94EV、F11でー0.83EVと残存する。
- 古いMFサムヤンは逆光耐性が最大の問題だった。しかし、このレンズはいい意味で我々を驚かせてくれた。完璧とまではいかないが、予想していたよりも遥かに良い結果だ。コーティングの改良やレンズ構成枚数の減少が功を奏したのかもしれない。
- オートフォーカスはノイズレスでとても高速だ。ピント全域を0.3-0.4秒で走破する。これはとても良好な結果だ。精度を加味すると後ボケ気味でマイクロアジャストメントの必要があった。ピントチェックはするべきだろう。
長所:優れた中央画質・良好なAPS-C枠の画質・程よいフルサイズ四隅の画質・倍率色収差が極めて少ない・軸上色収差の問題が無い・非点収差が少ない・穏やかなAPS-C枠の周辺減光・静かで高速なAF・5年保証
短所:ライバルと比べて歪曲収差が悪い・オートフォーカス精度に問題がある・周辺減光が大きい・フィルター装着不可
サムヤンの14mmはマニュアルフォーカスの14mm F2.8・14mm F2.4、そしてオートフォーカスの本レンズが存在する。正直に言って3本ともとても良好な光学性能のレンズだ。
オートフォーカスが必要ない場合は半値のMF14mm F2.8で節約できるが、このレンズはフレーム全域で良好な解像性能を持つ良いレンズだ。購入して後悔することは無い。
とのこと。
MF14mmと同じように陣笠状の歪曲が気になるようですが、自然風景相手ならあまり気にならないかもしれませんね。フレーム全域で良好な解像性能を持ち、コマ収差も特に目立たないので説得力があるレンズと言えそうです。
価格は同社のMFレンズ「14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical」と比べて高価ですがその価値はあるようです。
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