Tamronレンズ 海外の評価

サムヤンAF14mm F2.8 RF いくらか欠点はあるもののRFマウント最広角AFレンズ【海外の評価】

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Dustin Abbottがサムヤン製キヤノンRF用レンズ「AF14mm F2.8 RF」のレビューを掲載しています。

  • 現状、キヤノン純正RFレンズは大部分が2000ドルを超える高価なモデルだ。1000ドル未満は2本のみである。「AF14mm F2.8 RF」はRFマウントのAFレンズで最も広い画角をカバーしつつ、699ドルと手ごろな価格設定を実現したサードパーティ製レンズだ。
  • キヤノンボディのレンズ補正はデジタルレンズオプティマイザを含めて全て利用可能だ。これにより、光学的な欠点はJpeg・動画で最小限まで抑えることが可能だ。
  • ソニーFE用と似ているが、耐候性が付け加えられている。
  • 外観は美しく、カッコいいい。そして明るい広角レンズとしてはコンパクトである。
  • 鏡筒の素材はおそらくアルミニウムと思われる。
  • コントロールリングが無いのは残念だ。
  • フォーカスリングは金属製で良く減衰され、きちんと動作する。フォーカスバイワイヤ式だが、レスポンスは良好で遅延は感じない。
  • レンズマウント付近にはフィルターホルダーが備わっている。円形フィルターは利用できないが、ゼラチンフィルターなら利用可能である。
  • 523gと軽く、全長は95.3mmとコンパクトなレンズである。小さくは無いが、EOS RやRPとピッタリのサイズ感である。
  • サムヤンのAFレンズは徐々に進化しており、最近レンズ(45mm F1.8・18mm F2.8)は実に優れたAFだった。このレンズも優れたパフォーマンスと呼ぶことが出来るものだ。静かで正確かつ高速に動作するリニアモーターを使用している。駆動音は耳を当てるとかすかに聞こえるが、ファインダーを覗いている限り聞こえることは無い。フォーカス精度についての不満も感じなかった。低照度AFや瞳AFとの相性も良好だ。
  • 僅かに陣笠状の変形がある樽型の歪曲収差だ。しかし、もっと酷い歪曲収差の広角レンズは多い。
  • 中央はF2.8から良好なシャープネスとコントラストだ。F4まで絞るとさらにコントラストが高まる。
  • 周辺部もかなり良好な画質に見えるが、四隅は明らかに低下している。ただし、接写時は像面湾曲の影響も考慮しなければならない。F4まで絞ると僅かに改善するが、まだ良好とは言えない。F5.6で改善し、F8まで絞るとさらに少し改善する。
  • フレーム全体のコントラストと解像性能を均質にするためにはF8まで絞りたいところである。
  • 像面湾曲が問題とならない遠景だと、絞り開放の四隅はより優れている。F8まで絞った時の見栄えは良いが、F2.8でも実用的だ。
  • 極端な状況ではいくらか倍率色収差の影響が見られる。
  • 発色はとても良好だ。
  • 逆光耐性は強力で、フレーム内に太陽を入れてもゴーストやフレアはほとんど見られない。F11まで絞るとゴーストが僅かに見える程度である。
  • 超広角レンズと言うこともあり、あまりボケ無いが描写は悪く無い。
  • 周辺減光が目に付くものの、コマ収差補正は良好だ。

このレンズの登場は非常に重要だと考えている。手ごろな価格設定のみならず、中程度の価格帯における初めてのキヤノンRFマウントAFレンズだからだ。コントロールリングこそ無いものの、美しいビルドクオリティと良好な画質、素晴らしいAFと完璧なレンズ補正の組み合わせは純正レンズと遜色ないものだ。

しかし完璧なレンズでは無い。四隅の端は絞らないと優れたシャープネスとはならず、F8ま絞らないと風景撮影で最高のパフォーマンスとは感じなかった。さらに大きな樽型歪曲収差も残存している。

いくつかの欠点があるものの、長所は数多い。高価な「RF15-35mm F2.8L IS USM」が購入出来ない場合、「AF14mm F2.8 RF」は丁度良いレンズとなるかもしれない。

長所:美しく機能的なビルドクオリティ・耐候性・優れたAF・RFマウントレンズで最も広い画角をカバーするAFレンズ・良好な天体撮影能力・絞り開放から良好な中央解像・絞ると良好なフレーム端の解像・良好な色とコントラスト・優れた価格設定

短所:絞らないと四隅が少しソフト・最高のコントラストはF8まで絞る必要あり・陣笠状の歪曲収差・小絞りでも周辺減光の影響は解消しない・コントロールリングなし

Dustin Abbott:Samyang RF 14mm F2.8 Review

とのこと。

キヤノンRF初となる14mm画角のAFレンズはサムヤン製レンズとなりましたね。基本的にソニーEマウント用と同じ設計ですが、耐候性が備わっているのは一つポイントとなりそうですね。レンズ補正を問題なく利用できるのも便利。
他のレビューでも指摘されているように、絞り開放における四隅のパフォーマンスはあまり良く無い模様。満足のいくパフォーマンスを得るにはF8?F11まで絞る必要がありそうです。
今のところ国内代理店における取り扱いは始まっていませんが、ソニーEマウントと同じならば8万円前後でしょうか?安いレンズではありませんが、画角と明るさを考慮すると妥当な値付けと言えるでしょう。

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