SIGMAレンズ 海外の評価

24mm F1.4 DG DNはシグマの最高傑作

Dustin Abbottがシグマ「24mm F1.4 DG DN」のレビューを公開。小型軽量ながら豊富な機能を備え、さらに優れた光学性能を実現したシグマ最高傑作と高く評価しています。

Dustin Abbott:Sigma 24mm F1.4 DN ART Review

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • 外観はシグマお馴染みのデザインだ。
  • レンズフードはロック付きで、グリップを高めるゴムカバーを備えた頑丈なものだ。
  • レンズマウントのみならず、鏡筒も防塵防滴仕様となっている。
  • 72mmのねじ込み式フィルターに対応している。さらにリアフィルターにも対応している。
  • レンズヒーターリテーナーに対応している。
    (訳注:これは20mm F1.4 DG DNのみだったはず)

携帯性:

  • 24mm GMほどコンパクトでは無いが、最小・最軽量クラスのレンズだ。

操作性:

  • これまでで最も機能的なシグマレンズだ。
  • 絞りリングはクリックレスやAポジションのロックに対応している。
  • スイッチは片側が白く表示されるため、スイッチ状態を把握しやすい。
  • 側面にはAF/MFスイッチとAFLボタンを搭載している。
  • 新たにフォーカスリングのロックスイッチを搭載した。ピント位置を決めた後にリングをロックすることで、適切なピント位置を維持することが可能だ。

フォーカス:

  • ステッピングモーター駆動だ。
  • とても静かで高速に動作する。
  • α7 IV・α1どちらと組み合わせても信頼性が高い。
  • 最短撮影距離はGMほど短くないが、それでも25cmと非常に近い位置にピントを合わせることが可能だ。
  • 撮影倍率は20mm F1.4ほどでは無いが、より良好なコントラストとフラットなピント面を実現している。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 並外れた20mm F1.4 DG DNほどではないが、全体的に良好だ。ただし隅が僅かに低下する。ただし、F1.4で隅の解像性能求めないことが多い。
  • F1.8まで絞るとコントラストが明らかに改善する。F2でさらに向上し、F2.8まで絞れば隅々まで見栄えが良い。
  • F4-5.6まで絞るとさらに少し改善するが、F2.8でほぼピークだ。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 広角レンズとしては平均以上のボケ味だ。
  • 隅に向かって口径食の影響を受けるが、全体的に良好な描写だ。

色収差:

  • 軸上色収差はとても穏やかだが見つけることができる。
  • 倍率色収差は高コントラストな領域でのみ発生した。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差は非常に軽度だ。
  • 広角レンズとしては良く抑えられている。

周辺減光:

  • 周辺減光はF1.4でLightroomにて+49の補正値が必要だった。
  • 20mm F1.4よりも影響が小さい。

コマ収差:

  • コマ収差はとても良好に補正されている。
  • 20mm F1.4のほうが少し良好だ。

逆光耐性:

  • 絞ると少し騒がしいが明瞭な光条が発生する。
  • 逆光耐性はとても良好だ。

作例集

総評

ソニー 24mm F1.4 GMに対して、より競争力のあるレンズだ。より多くの機能を備えつつ、価格は500ドルほど安い。ソニーEマウントまたはライカLマウントのフルサイズユーザーで、24mmの単焦点レンズを探している人は、じっくり検討する必要がある。

素晴らしいビルドクオリティに加え、豊富な機能、強力なオートフォーカスを備え、優れた光学性能を実現している。これだけの機能を持ちながら、800ドル前後という価格は中程度の価格帯だが、仕様はプロフェッショナルだ。20mm F1.4 DG DNと24mm F1.4 DG DNは、シグマの最高傑作である。

  • 長所
    ・とても機能的
    ・絞り制御の柔軟性
    ・ねじ込みフィルターに対応
    ・リアフィルターに対応
    ・天体撮影機能
    ・歪曲がとても小さい
    ・F1.4としてはきちんとした周辺減光
    ・F1.4優れた光学性能
    ・F2.8から全体的にシャープ
    ・良好な逆光耐性
    ・良好なコマ収差補正
    ・良好なコストパフォーマンス
  • 短所
    ・絞り開放における隅のコントラスト
    ・GMよりも少し大きく重い

とのこと。
20mm F1.4 DG DN」と同時に登場したF1.4 DG DNシリーズの最新レンズですね。20mm F1.4と比べるとF1.4の隅における解像性能が少し低下するものの、より小型軽量で扱いやすい広角レンズに仕上がっているようです。価格は85mm F1.4 DG DNと同程度で、ソニーレンズと比べると手ごろな価格が魅力的。α1やα9と組み合わせた際の高速連写に対応する必要が無ければ、シグマレンズのほうがコストパフォーマンスが高いと言えるかもしれません。ただ、このレンズはレビューサイトによって評価が分かれている傾向があるので、一つのレビューのみならず、複数の評価を見比べて検討したほうが良いかもしれません。

シグマ 24mm F1.4 DG DN 最新情報まとめ

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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022年8月26日 初値 132,000円
マウント E/L 最短撮影距離 0.25m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 1:7.1
焦点距離 24mm フィルター径 72m-m
レンズ構成 14群17枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.4 テレコン -
最小絞り F16 コーティング SMC
絞り羽根 11枚
サイズ・重量など
サイズ φ75.7 x 95.5mm 防塵防滴 対応
重量 520g AF STM
その他 絞りリング・MFL・AFL
付属品
LH782-01・LCF-72 III

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