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E PZ 10-20mm F4 GはOSS非搭載だが優れた性能のハイブリッドレンズ

Amateur Photographerがソニー「E PZ 10-20mm F4 G」のレビューを公開。手ぶれ補正が非搭載である点に注意が必要なものの、小型軽量で静止画・動画どちらでも優れたレンズになると評価しています。

Amateur Photographer:SONY E PZ 10-20MM F4 G REVIEW

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • 鏡筒は防塵防滴構造だ。
  • 花形のレンズフードが付属する。逆さ付けも可能だが、フォーカスリングが隠れてしまう。
  • ねじ込み式フィルターは62mmに対応している。
  • 角型フィルターは85mmシステムでもほぼうまく機能する。

携帯性:

  • 70×50mm、178gと小型軽量な広角ズームレンズだ。
  • α6000との組み合わせでバランスが良好だった。
  • α7R IVと組み合わせるとレンズは全く気にならない。
  • ズーム・フォーカスどちらもレンズ内部で完結するので全長が伸び縮みすることが無い。
  • 重心が一定となるのでジンバルでの撮影に適している。

操作性:

  • フルサイズ用と比べて絞りリングが省略されているが、その他はほぼ同じだ。
  • ズームレバーやAF/MFスイッチ、AFLボタンなどを搭載している。
  • 電子制御のズームリングはうまく機能する。応答性が良く、直感的な操作が可能だ。
  • ズームレバーで微速のズーム操作が可能だ。
  • パワーズームはリモコン操作などにも対応している。
  • ズームリングとフォーカスリングの間隔が狭く、同じ直径と触感で見分けるのが難しいのは欠点だ。

フォーカス:

  • リニアモーター駆動で動作する。
  • 非常に高速で静かである。動画撮影でもAF音は全く収録されない。
  • フォーカスブリージングは最小限だ。
  • 最短撮影距離は広角端で13cm、望遠端で17cmだ。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は非搭載だ。
  • ボディ内手ぶれ補正が無いカメラで動画撮影をする場合は三脚がジンバルが必要となる。
  • 超広角で手ぶれ補正は不要とは思わない。

解像性能:

  • ほぼ全ての焦点距離と絞りで非常にシャープである。
  • α7R IVのAPS-Cクロップモードでかつてないほどシャープだった。
  • F8まで絞っても違いは無い。
  • ズーム全域で驚くほど一貫した性能だが、10mm F4の隅が少しソフトになる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 記載なし。

色収差:

  • 色収差は自動的に補正される。これをオフにする理由は無い。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差はソフトウェア補正に依存している。
  • 補正はカメラで自動的に処理され、完全にシームレスだ。

周辺減光:

  • 補正をオフにするとF4の隅で明らかな光量落ちが発生する。
  • F5.6まで絞ると解消する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 太陽をフレームに入れてもフレアを良く抑えている。
  • F11まで絞ると明瞭な光条が得られる。

総評

フルサイズの「ソニーFE 16-35mm F4 G」と長所と短所のバランスが似ているAPS-C用のズームレンズだ。動画撮影に適したレンズだが、動画専用ではなく、軽量化を目指す風景写真家にとって、優れた選択肢となり得るものだ。

ボディ内手ブレ補正を搭載したα6500やα6600に適しているが、α6000シリーズの下位機種や、ボディ内手ぶれ補正を搭載していない古いボディとは相性が悪い。

  • 長所
    ・非常に小型軽量
    ・応答性の高いパワーズーム
    ・防塵防滴
    ・見事なシャープネス
  • 短所
    ・手ぶれ補正無し
    ・E 10-18mmよりも高価
    ・ズーム/フォーカスリングの識別が難しい

とのこと。
2022年に登場したソニーAPS-C用広角レンズ3本のうちの1つですね。超広角では珍しい電動ズームに対応しており、さらに小型軽量なうえにインナーズーム構造で携帯性や機動性に優れているのが特徴となっています。手ごろな価格とは言えませんが、APS-C用のハイクオリティな広角パワーズームが必要であれば面白い選択肢となるはず。注意点はAmateur Photograperが指摘しているように手ぶれ補正を搭載していないことでしょうか。手ぶれ補正を搭載するカメラボディがあれば問題無いものの、手ぶれ補正を搭載するボディが少ないのが悩ましいところ。

私は2600万画素のAPS-Cクロップで利用できるα7R IVと組み合わせて使用しています。超広角を日常的に利用しないものの、10-20mm F4のサイズであればお守り代わりにカメラバッグへ収納できるので便利。光学性能も全体的に良好で、低照度撮影など特殊な状況で使用しなければ満足度の高いレンズに仕上がっています。おススメしやすいズームレンズですが、ボディ内手ぶれ補正を搭載しているカメラボディのラインアップ拡充に期待。

ソニー E PZ 10-20mm F4 G 最新情報まとめ

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