FE 24-50mm F2.8 G 目立つ欠点のないよくできたレンズ

Phillipreeveが「FE 24-50mm F2.8 G」のレビューを公開。目立つ欠点のないよくできたレンズと評価。

Phillipreeve：Review: Sony FE 24-50mm 2.8 G

外観：直径約7.5cm、長さ約9.2cm、質量約440gの小型軽量なデザイン。フィルター径は67mmで、11枚の円形絞り羽根を備えている。

構造：16群13枚のレンズ構成で、高性能ガラスを採用。防塵・防滴仕様で、耐久性も考慮されている。

携帯性：小型軽量で、日常使いに適している。特に旅行やスナップ撮影での持ち運びに便利。

操作性：ズームリングとフォーカスリングの操作感は良好で、カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンも搭載している。全体的にユーザーフレンドリーな設計。

AF：高速かつ静音なオートフォーカス性能を持ち、動体撮影にも適している。

MF：マニュアルフォーカス時の操作性は良好で、精密なフォーカシングが可能。フォーカスリングのレスポンスも適切。

手ぶれ補正：搭載していないが、ボディ内手ぶれ補正機能を利用可能。

解像性能：全域で高いシャープネスを持ち、特に中心部の解像度は優れている。周辺部でも絞り込むことで良好な描写。驚く程の高性能ではないが、素晴らしい結果。

像面湾曲：近距離でも目立たない。

ボケ：F2.8の明るさと11枚羽根の円形絞りにより被写体を際立たせる撮影に適している。後ボケは悪くないが、ボケを重視する際に購入するレンズではない。

軸上色収差：わずかに見られるが、全体的に良好に抑えられている。

倍率色収差：極めて少なく、実写で気になる場面はほとんどない。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：広角端でわずかな樽型歪みが見られるが、ソフトウェア補正で容易に修正可能。広角側は補正しないと四隅がケラレ。

周辺減光：開放F値では周辺減光が見られるが、絞り込むことで軽減される。

コマ収差：とても良好。

逆光耐性：逆光時のフレアやゴーストの発生は抑えられており、コントラスト逆光撮影でも安心して使用できる。

光条：11枚の絞り羽根により、美しい光条が得られる。夜景撮影などで効果的である。

作例集：

総評：目立つ欠点のないよくできたレンズ。このレンズは軽量コンパクトで持ち運びやすく、高い描写性能を持つ。防塵・防滴構造や最新のAF技術が搭載され、旅行や日常のスナップ撮影に最適である。

競合について：同クラスのレンズとして、ソニーFE 24-70mm F2.8 GM IIやタムロン28-75mm F2.8 Di III VXD G2が挙げられる。これらと比較して、24-50mmという焦点距離は独特であり、携帯性と性能のバランスが取れている。価格面ではタムロンが競争力を持つが、純正レンズの信頼性やAF性能を重視するなら本レンズが優位である。

備考：

ズーム域が犠牲となっているものの、コンパクトながらF2.8の開放F値を実現している標準ズームレンズ。また、Gシリーズとしては初の大口径ズームで、絞りリングやAFLボタンを搭載。フォーカス駆動にはリニアモーターを採用して電光石火のAFを実現。販売価格がタムロンやシグマと比べて倍近いのが悩ましいところですが、純正品らしく高速連写対応など互換性の高さが魅力的となりそう。また、フォーカスブリージング補正も利用可能。

気になるのは光学性能ですが、Phillipreeveによるとズーム全域で良好解像性能を実現しているとのこと。感動する水準の光学性能ではないものの、20-70mm F4と同じく実用的である模様。常に隅を拡大してチェックするような人は向いていないと言及。

ソニー FE 24-50mm F2.8 G 最新情報まとめ

発売日：2024年5月17日
予約開始日：2024年2月29日(木)10時
希望小売価格：オープン
市場推定価格：税込18万円前後

FE 24-50mm F2.8 G
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