FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは軽量化と高性能化を両立した素晴らしいレンズ

Amateur Photographerがソニー「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」のレビューを公開。前モデルから軽量化しているにも関わらず、高解像・高速AF・高機能化された素晴らしい望遠ズームの選択肢と評価しています。

Amateur Photographer：SONY FE 70-200MM F2.8 GM OSS II REVIEW

外観・構造：

14群17枚のレンズ構成には1枚の非球面レンズ、1枚のXA非球面レンズ、1枚のED非球面レンズ、2枚のEDレンズ、2枚のスーパーEDレンズを使用している。

絞り羽根は11枚だ。

コーティングには「ナノARコーティング II」を使用している。さらにメンテナンス性を向上するフッ素コーティングが施されている。

テレコンバージョンレンズに対応している。

三脚リングにクリックストップは無いが、位置表示でリングの位置を確認可能だ。

三脚座は取り外すことが出来る。

携帯性：

操作性：

絞りリングを搭載し、F2.8からF22まで操作可能だ。新開発の絞り駆動ユニットと組み合わせることで、滑らかに絞り羽根が動く。クリックレスで回転したり、絞りリングをAポジションで固定することも可能だ。

ズームリングは心地よいトルクで滑らかな操作が可能だ。使い心地が良く、固すぎず緩すぎない。

側面には「AF/MF」「フルタイムDMF」「AFリミッター」「OSS」「OSSモード」「アイリスロック」「絞りクリック」スイッチを搭載している。

フォーカスリングは電子制御式で滑らかに回転する。ピントの移動量は回転量に対してリニアなレスポンスだ。

フォーカス：

最短撮影距離は前モデルよりも改善し、0.4~0.82mでの撮影が可能だ。

最大撮影倍率は0.3倍である。

2つのフォーカスユニットに4基のXDリニアモーター駆動を使用している。

カスタマイズ対応ボタンを3カ所に搭載している。

フォーカス速度はとても速く、信頼性が高い。

手ぶれ補正：

光学手ぶれ補正を搭載している。

解像性能：

F2.8でもズーム全域でとてもシャープな結果が得られる。

200mm F2.8で隅のシャープネスに僅かな低下が見られるが最小限だ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

ボケはとても心地よく、見栄えが良い。

玉ねぎボケの兆候は見られない。

色収差：

わずかな色収差があるものの、簡単に補正できる。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

望遠端で糸巻き型歪曲が最も目立つ。

周辺減光：

記載なし。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

逆光耐性は見事だ。太陽をフレームに入れた場合でもフレアに対する耐性がある。

総評

ズームレンジの両端でシャープな画像を得ることができる、非常に優れた性能のレンズだ。美しい玉ボケと後ボケ、くっきりしたディテールとシャープネス、高速で信頼性の高いフォーカスシステムと相まって、何度でも印象的な写真を撮ることができる。

絞りリング、クリックスイッチ、DMFなど、操作性を向上させながらも、光学設計を一新し、大幅な軽量化を実現した。防塵防滴を採用し、雨天時や湿度の高い場所、埃の多い場所など、さまざまな撮影環境で使用可能だ。また、太陽をフレームに入れて撮影しても、フレアが出にくいレンズである。

すでにオリジナルのFE70-200mm F2.8 GM OSSのユーザーは、その結果に満足されているのであれば、このレンズにアップグレードする理由はないかもしれない。しかし、軽量化したい、さらに操作性を向上させたいとお考えであれば、新バージョンは素晴らしい選択肢となるだろう。

長所：
・最短撮影距離
・優れたシャープネス
・高速AF
・操作性が改善
・競合よりも軽い

短所：
・未補正の歪曲収差
・200mmの隅

とのこと。
インナーズームを維持しつつ、1000gちょっとまで軽量化を実現した第二世代のソニーGMレンズですね。レンズ構成枚数を減らしつつ、解像性能を向上。XDリニアモーター駆動を採用して従来比で大幅な高速AFを実現しています。さらに絞りリングや追加機能を搭載。少し高くなりましたが、値上がり以上の価値がありそうですね。Flickrのユーザー投稿はまだまだ少ないですが、いくつか野生動物写真を確認することが出来ます。レビューと併せて確認すると参考になるかも。

ソニー FE 70-200mm F2.8 GM OSS II データベース