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RF16mm F2.8 STMは完璧ではないが非常に汎用性の高い超広角レンズ

ePHOTOzineがキヤノン「RF16mm F2.8 STM」のレビューを公開。中央はF2.8から抜群の解像性能を発揮し、手ごろな価格で驚くほど小型軽量なレンズサイズを実現していると評価しています。

ePHOTOzine:Canon RF 16mm F/2.8 STM Lens Review

外観・構造:

  • 外装はプラスチック製だ。
  • レンズフードEW-65Cに対応しているが、付属品ではない。
  • 沈胴構造で、カメラを起動すると内筒が前方へ移動する。
  • フィルター径は43mmだ。
  • 防塵防滴ではない。

携帯性:

  • コンパクトで重量はわずか165gだ。

操作性:

  • コントロールリングとモードスイッチを搭載している。
  • コントロールリングはスイッチによりフォーカスリングとしても利用可能だ。

フォーカス:

  • 最短撮影距離は0.13m、最大撮影倍率は0.26倍である。
  • STM駆動のAFは非常に静かで高速だ。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は非搭載である。

解像性能:

  • 中央はF2.8からF5.6まで抜群の性能だ。
  • 端はF2.8からF5.6で非常に良好である。
  • Vlogのような撮影で端のパフォーマンスは問題とならないだろう。
  • 遠景ではさらに良くなると思われる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 抜群の描写ではないが、十分に心地よいものだ。

色収差:

  • 中央は見事な補正状態だ。
  • 端は色収差が明らかであり、場合によって補正が必要だ。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • わずか-0.20%の樽型だ。
  • これは自動補正の結果である。

周辺減光:

  • 目立つが、広角レンズとしてはきちんとしている。
  • これ以上に目立つ高級レンズはいくらでもある。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • レンズフード無しにも関わらず逆光耐性は良好である。

総評

光学的に完璧とは言えないが、完璧に使える、非常に汎用性の高い超広角レンズだ。そして非常に魅力的な価格である。良好な作りのレンズであり、光学的な欠点の多くは意図する用途にとって重要な欠点ではないかもしれない。Vlog用途としては傑出した存在となり、建築撮影で理想的な低歪曲であり、一般的な撮影距離では見事なシャープネスである。特にこの価格帯では強くおススメできるレンズだ。

  • 長所
    ・抜群の中央解像
    ・中央の色収差補正
    ・低歪曲
    ・接写性能
    ・周辺減光
    ・小型軽量
    ・高速かつ静かなAF
    ・コントロールリング
    ・価格設定
    ・良好な作り
  • 短所
    ・レンズフードが別売り
    ・端のシャープネス
    ・端の色収差
    ・防塵防滴には非対応

とのこと。
純正の超広角としては驚くほど手ごろな価格設定で、驚くほどのコンパクトサイズを実現。これはいくつかの妥協(歪曲収差や色収差の自動補正など)で実現していますが、自動補正込みで使うのであれば実用的なレンズですね。さらに価格を考慮すると欠点は妥協できる範囲内に収まっているように見えます。

非常に人気の高いレンズとなっており、2022年4月時点で納期は未定となっています。必要であれば早めに注文しておいたほうが良さそう。レンズフードも供給が追いついておらず、併せて購入すると「フードが届かなくて納品できない」と言った事態に陥る可能性あり。フードとは別に注文するか、Amazonなどで出回っている互換フードを入手しておくと良いでしょう。

キヤノン RF16mm F2.8 STM 交換レンズデータベース

RF16mm F2.8 STM
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レンズフード EW-65C
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