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PENTAX D FA★85mm F1.4 SDM AWは最高クラスの中央解像とボケ描写のレンズ

2020年9月13日

PENTAX FORUMSがリコーイメージング「HD PENTAX-D FA★ 85mm F1.4 SDM AW」のレビューを掲載。「最高クラスの中央解像とボケ描写」と非常に高く評価していますね。ちなみにオートフォーカスも非常に高速とのこと。

PENTAX FORUMS:HD Pentax-D FA* 85mm F1.4 ED SDM AW

  • 2018年に登場した「HD PENTAX-D FA★ 50mm F1.4 SDM AW」は新世代レンズの到来を告げるものとなった。他社の50mmや従来のPENTAX 50mmと比べてD FA 50mmは優れた性能を示した。
  • そしてリコーイメージングは同じ思想で作られた2本目のレンズを発表した。この「HD PENTAX-D FA★ 85mm F1.4 SDM AW」はKマウントにおけるポートレートの頂点に立つべく作られたものだ。
  • 大型・高重量・高価格と妥協のない85mmレンズだ。期待は価格と同じくらい高い。レビューを始める前にユーザー評価を確認すると、この85mmを10点満点のパーフェクトと評価している。
  • 同梱品
    ーレンズ本体
    ーフロントキャップ
    ーリアキャップ
    ーレンズフードPH-RBG82
    ーケースS130-160
    ー保証書・説明書
  • 巨大な単焦点レンズである。「smc PENTAX-DA★200mm F2.8 ED [IF] SDM」や「smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF]SDM」より短いものの、どちらよりも直径が太く、重い。つまり巨大なレンズだ。
  • 前玉はSPコーティングが施されているので、簡単にメンテナンスが可能だ。珍しく凹型の前玉となっている。
  • フィルターは82mm径を使用するため、フィルター代は高い。
  • 外装はゴム引きフォーカスリングを除き全て金属製だ。スターレンズらしい仕上がりである。
  • ピント距離表示は良好なコントラストで確認しやすい。
  • 一般的に距離窓付近は滑らかな仕上がりだが、このレンズにはリブが付いており、リミテッドレンズを連想させる質感だ。
  • 距離窓から先はレンズが大幅に太くなる。
  • フォーカスリングは他のモダンPENTAXと同等の質感で、優れたグリップを備えている。
  • KAF4マウントのため、レンズを取り外した時に絞り羽根の動作を確認する方法が無い。
  • 巨大なレンズフードが同梱しており、これを組み合わせると本当に巨大なレンズとなる。他のフードと同じく、フィルター操作窓がある。
  • オートフォーカスは静かな環境でも駆動音がほとんど聞こえない。D FA★50mm F1.4や70-210mm F4と同等だ。インナーフォーカスのためレンズ全長は変化しない。
  • フォーカスリングはバックラッシュが無く、優れた抵抗感と滑らかさを備えている。回転量はピント全域で165度に近い。我々の期待を上回っている仕様だ。
  • 我々のテストで、これまで実施した中で最高の低照度AF性能を発揮した。70-210mm F4よりも高速で、DA★11-18mmよりも速くなる。
  • 低照度のライブビューAFでもファインダー使用時と遜色のないフォーカス速度で合焦する。AFが飛躍的に進歩しており、これには賞賛せざるを得ない。
  • リミテッドレンズと同様、豊かな色と美しい色調の描写だ。色はニュートラルでポートレートに最適だ。
  • 光条には期待していなかったが、いい意味で裏切られた。F2.8ではほとんど発生していないが、F8でハッキリと現れ、形が良くなる。最近のレンズでこのような描写はめったに無いので嬉しいポイントだ。
  • smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limitedとの比較
    ー後ボケは85mmが僅かに滑らかだ。
    ー77mmのほうが少し諧調が良く見えるものの、差は極僅かだ。
    ーF2では85mmで見られない色収差が発生する。
    ー画像全体で有意な差は見られない。
    ーF4まで絞ると77mmでも色収差は無くなる。
    ー絞った際は85mmがよりシャープだ。
  • シャープネス
    ーK-1でテスト
    ーローパス効果「弱」
    ー中央はほぼ完璧なシャープネスだ。F1.4から見事な結果となり、F8まで絞ると僅かに改善する。F16まで絞ると明らかにソフトだ。F22まで実装しなかった理由が分かる
    ーF1.4の解像力は前代未聞だ。
    ー周辺と四隅はF1.4で遥かにソフトで、F5.6~F8まで絞っても中央と互角になることは無いが、大幅に改善する。中央が高すぎるのだ。
    ーこれらの結果を見るに、このレンズはポートレートに最適化されている。
    ーAPS-Cで使用しても、中央は絞り開放からピークの性能だ。驚異的な解像性能である。
  • 周辺減光は絞り開放で-1.9EVと目立つ。F2まで絞ると大幅に減少し、-0.9EVとなる。F2.8まで絞るとほぼ解消する。APS-C領域はほぼ問題無い。
  • ボケは滑らかなで粗い描写は見当たらない。玉ボケは均質的な目障りな描写は一切ない。F16まで絞ってもこの描写が維持されているのは驚きだ。
  • 逆光耐性
    ー中央に光源がある場合、フレアやゴーストはまったく発生しない。
    ー四隅に光源を配置すると、F8で小さなゴーストが発生する。APS-Cで絞るとやや目立つ。
  • 色収差は中央で皆無だが、上下のエリアでF5.6まで色収差が発生した。
  • 歪曲収差は0.2%と極僅かだ。実写で全く問題は無い。

数日間の使用だったが、このレンズが印象的で、喜びを得られるものであることが分かった。大きく重い事実は避けられないが、スターレンズらしい頑丈で信頼できる道具に仕上がっている。
光学性能は大変素晴らしく、中央は絞り開放から全ての絞り値で我々の予想を上回る性能だった。ボケは最高レベルで、それは絞っても維持される。歪曲収差はほとんど無く、逆光耐性は良好だ。
オートフォーカスは低照度でも非常に精度が高い。

もちろんすべてが完璧と言う訳では無い。フレーム端や四隅は中央ほどのシャープネスでは無く、絞り開放では周辺減光が目立つ。絞り開放から中程度の絞り値までは色収差も目に付く。ただし、これらは簡単に修正可能だ。

サイズに圧倒されない場合、大きな問題は無く、技術的・芸術的な観点の長所が多い、非常に価値のあるレンズだ。
Kマウントレンズのラインアップ全体で最高クラスのレンズの一つと言っても過言では無いはずだ。

長所:優れたビルドクオリティ・堅牢・中央シャープネス・滑らかなボケ・歪曲収差・色・最速AF・APS-Cの周辺減光・逆光耐性・心地よい光条

短所:周辺減光・色収差・四隅のシャープネス・大きく重い・価格

とのこと。
隅から隅まで開放からシャープなレンズ、と言うよりはポートレートに最適でベストな選択肢に仕上げたレンズのようですね。

作例ページでは風景からポートレートまで様々な被写体を撮影しているので参考になると思います。確かに中央は非常にシャープで、かつ綺麗なボケを両立したレンズに仕上がっています。シャープネスは線が細く、とても繊細な描写ですね。中距離における四隅のボケに色収差が混じってしまっているのは残念ですが、概ね綺麗。

描写は魅力的な中望遠レンズですが、あのシグマArtツアイスOtusより重く、85mmとしては最も重いレンズと覚悟する必要があります。特に小型軽量な「smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」に慣れたKマウントユーザーの場合、その重量差・サイズ差には躊躇するかもしれません。

HD PENTAX-D FA★ 85mm F1.4 SDM AW交換レンズデータベース

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