Sony Alpha Blogが「LAOWA CF Argus 25mm F0.95 APO」のレビューを公開。このクラスでは高価なレンズですが、最高の解像性能を備え、操作性やビルドクオリティも良好と評価しています。
Sony Alpha Blog:Laowa 25mm F0.95 Argus
(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)
外観・構造:
- ビルドクオリティは良好だ。総金属製で、数字の表示はプリントではなく加工が施されている。
携帯性:
- APS-C Argusシリーズとしては大きく重い。
操作性:
- 絞りリングはクリックの有無を設定することができる。
- フォーカスリングは適度な抵抗で滑らかに回転する。
- フォーカスリングのストロークは90度と少し短い。
フォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- α6600でテストした。
- 中央は絞り開放から良好だ。F2まで絞ると優れた性能となる。
- 隅は中央よりも少し劣り、良好な結果を得るにはF1.4まで絞る必要がある。
- ポートレートの撮影ではF0.95から良好なシャープネスだ。コントラストも良好である。
- シャープネスは2m以内の近距離がより良好に見える。
- 遠景で中央は優れた結果となるが、F4未満の四隅は明らかに見劣りする。F5.6まで絞ると良いだろう。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 玉ボケはとても良好だが、F1.4まで絞ると羽根の形状が見え始める。
- 後ボケは良好だ。
- 発色は自然でバランスがとれており、とても良好だ。
色収差:
- 日中に絞り開放で目に付く。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 中程度の樽型だ。
周辺減光:
- F0.95で目に付くが強すぎない。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- きちんとした性能で、このクラスの平均よりも上だ。
- 絞ると明瞭な光条が得られる。
競合レンズ:
- LAOWAは競合レンズと比べて最も高価だが最小だ。
- LAOWAは絞り羽根が少なく、最短撮影距離が最も長い。
- 解像性能はLAOWAが抜群だ。
- 周辺減光はNeewerが最も良好だ。
- 逆光耐性はMeikeが最も良好だ。
- Meikeの歪曲収差は最も複雑である。
- 玉ボケはLAOWAのみ絞っても円形を維持する。
- 後ボケは7ArtisansとMeikeが良好だ。
- 発色はNeewer以外が良好だ。
- ポートレートはLAOWAが最高だ。
総評
これまで見てきたAPS-C F0.95レンズの中では最高の解像性能だ。少し絞れば隅も良好となる。非常にコンパクトで、優れたエルゴノミクスを備え、しっかりとした作りのレンズである。
- 長所:
・F.95から良好な中央解像
・F2で良好な隅の解像性能
・F5.6で全体的に優れた解像性能
・滑らかな後ボケ
・とても良好な玉ボケ
・F0.95からコントラストが良好
・ビルドクオリティが優れている
・素敵なレンズフード
・発色
・操作性の良いフォーカスリング
・クリック切替対応の絞りリング
・F0.95としてはコンパクト
・色収差が比較的少ない- 平凡:
・F0.95としては平均以上の逆光耐性
・F2以降で絞り羽根に形状が見える
・高価
・F0.95の周辺減光
・適度な歪曲収差
・フォーカスブリージング- 短所:
・なし
とのこと。
APS-Cミラーレス用の大口径レンズですね。ここ最近は他社でも投入が続いている、準広角のF0.95レンズで、その中でもLAOWAの解像性能は特に優れているとのこと。10万円に近い価格設定のMFレンズですが、最高の25mm F0.95を探しているのであれば面白い選択肢となりそうです。
LAOWA CF Argus 25mm F0.95 APO 最新情報まとめ
レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2023年1月20日 | 初値 | 95,040円 |
マウント | E/EFM/RF/X/Z | 最短撮影距離 | 0.34m |
フォーマット | APS-C | 最大撮影倍率 | 0.1倍 |
焦点距離 | 25mm | フィルター径 | 62mm |
レンズ構成 | 9群14枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F0.95 | テレコン | - |
最小絞り | F11 | コーティング | 不明 |
絞り羽根 | 9枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ71.5×81mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 575g | AF | MF |
その他 | 絞りリング(クリック切替)・電子接点なし | ||
付属品 | |||
レンズフード |
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