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「LEICA DG 25-50mm F1.7 ASPH.」は真剣に検討する価値のある優れたレンズ

ePHOTOzineが「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH.」のレビューを公開。ズームレンジ全域で優れた解像性能を発揮し、望遠側でも落ち込みが無く賞賛に値するパフォーマンスとのこと。

ePHOTOzine:Panasonic Leica DG Vario-Summilux 25-50mm f/1.7 ASPH Review

レンズの紹介:

  • LEICA DG 10-25mm F1.7の登場からほぼ2年後に発表された大口径ズームレンズだ。どちらも開放F値F1.7固定で10-25mm、25-50mmのズームに対応している。
  • 10-25mmと25-50mmは「25mm」の焦点距離を共有している。しばしばズームレンズ2本を持つとレンズ交換し過ぎることがあるが、パナソニックは焦点距離の分割をうまく選択したように見える。
  • どちらもクローズアップ性能に優れており、風景・スポーツ・ポートレート・建築など汎用性が高い。
  • 小さなセンサーで小さなF値はボケ量で不利と感じるかもしれないが、光を多く集めつつ、被写界深度を深くできるのは強みと言える。
  • 1799ポンドで販売されている。これは10-25mm F1.7の売り出し価格と同じだが、2年前のレンズは今では1595ポンドで入手可能だ。ちなみにオリンパスの40-150mm F2.8 PROは1099ポンドである。
  • 安いレンズではないが、F1.7の明るい絞り値が必要で、エルゴノミクスや光学性能を考慮すると適切な値付けだ。

ビルドクオリティ:

  • 頑丈な作りのレンズだ。
  • 防塵防滴仕様である。
  • 円形レンズフードは底が深く効果的だ。レンズ前面のバヨネットに装着する。
  • レンズフードが引っかかりやすく、カメラバッグに横向きで収納すると不意にフードの固定が外れる可能性がある。

携帯性:

  • 重量は654gでG9との組み合わせでバランスが取れている。
  • 大きく見えるが、実際には問題無い。

操作性:

  • 上手く設計された絞りリングにはAポジションと1/3段ごとに印字された目盛りがある。動作は完全にクリックレスであり、クリックを付けることはできない。無音で動作するので動画撮影に最適だ。
  • フォーカスリングはAF側にスライドした状態でも操作は可能だ。
  • フォーカスリングを手前にスライドすると、MFモードへ移行する。
  • 幅広いズームリングには25mm・30mm・35mm・40mm・45mm・50mmの焦点距離が表示されている。

オートフォーカス:

  • AFは高速かつ正確で無音で動作する。
  • 最短撮影距離は25mmで0.28m、50mmで0.31mだ。最大撮影倍率は0.21倍であり、クローズアップに便利である。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 25mm:
    ・中央はF1.7でExcellent、F2からF5.6までOutstanding、F8でExcellent、F11からF16でもVery goodだ。
    ・端はF1.7からF8にかけてVery good、F11とF16でGoodとなる。
  • 30mm:
    ・中央はF1.7でExcellent、F2からF5.6にかけてOutstanding、F8でExcellent、F11からF16にかけてGoodだ。
    ・端はF1.7からF8にかけてVery good、F11でGoodとなり、F16でFairだ。
  • 40mm:
    ・中央はF1.7でExcellent、F2からF5.6にかけてOutstanding、F8でExcellent、F11でVery good、F16でGoodだ。
    ・端はF1.7からF4にかけてExcellent、F5.6からF8でVery good、F11とF16でGoodだ。
  • 50mm:
    ・中央はF1.7からF2でExcellent、F2.8でOutstanding、F4からF8にかけてExcellent、F11でVery good、F16でGoodだ。
    ・端はF1.7からF5.6にかけてExcellent、F8とF11でVery good、F16でGoodだ。
  • 全体的に優れた性能であり、多くのズームレンズで低下する望遠側もパフォーマンスが維持されているのは賞賛に値する。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケはとても心地よく、滑らかな描写だ。

色収差:

  • 優れた光学補正とソフトウェア補正が組み合わさって十分に抑えられている。
  • 50mmの端で少し崩れるものの、実写で気が付くことは無いだろう。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差は驚くほど小さいが、ここでもソフトウェア補正をオフにできない修正がかかっていると思われる。

周辺減光:

  • ズームレンズとしては非常に小さい。このカテゴリにも補正がかかっているのだろう。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 2年前に登場した10-25mm F1.7よりも適切な逆光耐性だ。
  • 非常に厳しい逆光でもコントラストが低下する兆候はほとんど無い。

総評

もし私がパナソニックのMFTユーザーだったら、このレンズを非常に注意深く見ていただろう。このレンズは非常に便利で、クローズアップの撮影が可能で、最高の品質を提供し、操作性も良い。レンズフードの引っ掛かりも回避できるので許容範囲だ。F1.7の兄弟レンズと焦点距離が交わるポイントは細かく判断されており、2つのレンズはまさに強力なコンビとなるだろう。非常に高価なレンズだが、レンズのクオリティには反映されている。

総括すると、「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH.」は、非常に優れたレンズであり、真剣に検討する価値がある。強くおススメできるレンズだ。

  • 長所
    ・抜群の中央シャープネス
    ・低歪曲
    ・良好な色収差補正
    ・素敵なボケ
    ・周辺減光が少ない
    ・高品質なレンズの作り
    ・防塵防滴
    ・高速かつ正確なAF
    ・クリックレスの絞りリング
  • 短所
    ・防塵防滴に関する説明
    ・レンズフードがひっかかって外れやすい

とのこと。
10-25mm F1.7と同じく非常に優れた大口径ズームレンズのようですね。大きく重く、そして高価なマイクロフォーサーズ用レンズですが、これを許容できるのであれば面白い選択肢となりそうです。ズーム全域で接写性能が高いのもGood。肝心のボケ描写もズームレンズとしては滑らかで綺麗に見えます。
一般的な静止画ユースであれば小さくて安い交換レンズを持ち歩けば良いと思いますが、レンズ交換できないシチュエーションや動画撮影では要検討と言ったところでしょうか。これでフォーカスブリージングを最小限に抑えているのは凄い。光学性能のみならず、快適な撮影体験を実現しているように見えます。

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LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH.
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