PhotographyBlogがパナソニック「LUMIX S 50mm F1.8」のレビューを公開。手ごろな価格ながら、良好な光学性能で防塵防滴仕様、高速AFであると言及し、全体的に高い評価となっています。
PhotographyBlog：Panasonic Lumix S 50mm F1.8 Review
レンズの紹介：
- LUMIX S 50mm F1.8は、手頃な開放F値の標準単焦点レンズだ。明るいF1.8の開放値を特徴とし、9枚の丸みを帯びた絞り羽根により滑らかなボケ味を実現している。
- 軸上色収差を防ぐED（Extra-low Dispersion）レンズ1枚、非球面レンズ3枚、色収差や色フリンジを抑えるUHR（Ultra-High Refractive）レンズ1枚を含む8群9枚で構成されている。
ビルドクオリティ：
- ビルドクオリティはとても良好だ。ほとんどがプラスチックでできているにもかかわらず、金属製のレンズマウントを採用しているため、手に持ったときにしっかりとした感触がある。
- 耐候性もあり、防塵・防滴で、マイナス10度まで動作する。大雨の中で使用しましたが、特に影響はなかった。
- 67mmのフィルターソケットはフォーカス時に回転しない。偏光フィルターを使用する際に便利だ。
- ロックボタン付きのハイクオリティで大型レンズフード（S-S50）が同梱されているが、レンズケースは付属していない。
携帯性：
- 全長 8.2cm、直径 7.36mm、重量 300gと、小型・軽量の標準レンズだ。
- LUMIX S5に装着すると、非常にバランスがよく、両手でも片手でも使用できる。
操作性：
- 操作系は、標準的なAF/MFモードスイッチのみだ。
- ゴム製グリップバンドが付いた幅広いフォーカスリングを搭載している。両端にハードストップがないため、無限遠にピントを合わせるのが難しい。
オートフォーカス：
- AFはかなり高速だ。LUMIX S5に装着した場合、被写体にロックするのに約0.15秒かかる。
- 光の状態が良くても悪くても、「ハンチング」はあまり起こらず、AF-Sモードではほぼすべての時間で正確にピントを合わせることができた。
- リニアモーターによるフォーカシング機構は非常に静かで、実際にほとんど音がしない。動画撮影や静かな静止画撮影にも適している。
マニュアルフォーカス：
- 記載なし。
手ぶれ補正：
- 記載なし。
解像性能：
- 中心部のシャープネスは、F1.8で非常に良好で、F2.8からF11まで飛びぬけてシャープだ。F16と特にF22は回折の影響を受けている。
- 周辺部も中央部とほぼ同等のシャープさで、F2.8からF11までが最もシャープな結果となっているのは称賛に値する。
像面湾曲：
- 記載なし。
ボケ：
- 9枚の丸みを帯びた羽根を持つ絞りを採用しており、これが良いボケにつながっていると考えている。
色収差：
- LUMIX S 50mm F1.8のテストショットでは、ほとんど見られなかった。
球面収差：
- 記載なし。
歪曲収差：
- 樽型歪曲や糸巻き型は全く見られない。
周辺減光：
- F1.8で四隅の光量落ちが大きい。
- F4まで絞るとほぼ解消される。
コマ収差：
- 記載なし。
逆光耐性：
- F22まで絞ると、かなりきれいな光条が発生する。
- しかし、このレンズはフレアが発生しやすく、特に太陽に向かって直接撮影する場合は注意が必要だ。
総評
LUMIX S 50mm F1.8は、まだ比較的新しいパナソニックのフルサイズミラーレスシステムで利用可能な最も手頃なレンズの1つだ。しかし、幸いにもその控えめな値札に勝る価値があるものだ。
画質については、好きなところがたくさんあり、不満なところはほとんどない。このレンズはほぼ最初からシャープで、F1.8の開放ではフレームの中央と端の両方で優れており、F2.8とF11の間では非常に優れている。また、F1.8のレンズでありながら、非常に美しいボケ味を出すことができる。
F1.8の開放では明らかな光量落ちがあるものの、これは後処理で簡単に補正できる。それにF4に絞ることで完全に避けることも可能だ。色収差は非常によく抑えられており、F22では美しい光条も得られる。
ビルドクオリティは非常に良好で、防磁防滴仕様により悪条件でも安心して使用できる。240fps駆動のリニアモーターのおかげで、オートフォーカスはとても高速で信頼性が高い。さらに、フォーカス機構の音はほとんど聞こえないので、このレンズは動画撮影にとても適している。ただし、マニュアルフォーカスのオーバーライドはできないし、レンズには光学式手ブレ補正機構がないので、カメラボディに頼ることになる。
レンズの実売価格は429.99ポンドで、コストパフォーマンスは高い。我々がレビューした小型カメラLUMIX S5と組み合わせれば、非常に良いコンビとなるだろう。手ごろな価格の大口径で高品質な標準単焦点レンズだ。
とのこと。
「撒き餌レンズ」と呼ばれている50mm単焦点レンズと比べると高価ですが、それでもLUMIX Sレンズの中では最も安いレンズの一つですね。にも関わらず、しっかりとした光学性能とビルドクオリティを備えている模様。
少なくとも2400万画素のLUMIX S5と組み合わせる限りでは周辺部まで良好な解像性能を発揮しており、色収差も目立たないようです。作例や写真を確認しても確かにシャープなレンズであると分かります。逆光ではフレアが発生している作例も確認できますが、これはもう少し他のシチュエーションの結果も見てみたいところ。Flickrには既に60点ほどのユーザー投稿が公開されているので併せて確認しておくと良いかもしれません。
パナソニック「LUMIX S 50mm F1.8」交換レンズデータベース
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