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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIはズーム全域で単焦点レンズに匹敵する性能

ePHOTOzineが「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」のレビューを掲載。ズーム全域で、隅から隅まで高解像なレンズに仕上がっているとのこと。単焦点レンズに匹敵すると高く評価しています。

2022年3月25日 発売のマイクロフォーサーズ用標準ズームレンズ。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」の後継モデルで、ブランドは従来の「OLYMPUS」から「OM SYSTEM」に切り替わっています。基本的な光学系を継承しつつ、レンズ前面にフッ素コーティングを採用。最新の非球面レンズ製造技術によりフレアを抑制しているとのこと。さらにIP53の防塵防滴にも対応したマイナーチェンジモデルです。公開されているMTF曲線を見る限りでは光学特性に大きな変化が無さそうに見えますが…、ePHOTOzineによるレビューでは以下の通り。

ePHOTOzine:OM System M.Zuiko 12-40mm F/2.8 PRO II Lens Review

  • 外観:レンズフードはしっかり固定、脱落の心配なし。
  • 構造:IP53等級の防塵防滴。
  • 携帯性:12-45mm F4よりも大きい。小型ボディに装着してもバランス良好。
  • 操作性:フォーカスリングはグリップ良好。クラッチ操作に対応。ズームリングは硬めで滑らかではない。
  • AF:高速かつ正確で静かに動作。
  • MF:最短撮影距離は0.2m、最大撮影倍率は0.3倍と実用的。
  • 手ぶれ補正:非搭載。ボディ側に依存。
  • 解像性能:中央はF2.8からOutstanding、端はF2.8からExcellent。ズーム全域、隅から隅まで落ち込みのない素晴らしい性能。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:滑らかで心地よい描写。
  • 軸上色収差:色づきの兆候は見られない。
  • 倍率色収差:賞賛に値する素晴らしい補正状態。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:全体的に驚くほど低めの数値。
  • 周辺減光:12mm F2.8で目に付くが、問題ではない。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:厳しい状況でもフレアがほとんど発生しない。
  • 光条:記載なし。
  • 総評:ズーム全域で単焦点レンズに匹敵する性能。高価だが本当に優れたレンズ。
  • 競合:やや高めだが、IP53や優れた性能が強み。
  • 備考:OM-1でテスト。

とのこと。
光学性能にはこれと言って弱点のない、とても優れたズームレンズに仕上がっているようです。欠点はハイエンドレンズとして高価であること、そしてズームリングの操作がやや硬めであることを指摘しています。ズームリングはIP53の防塵防滴に対応するため、耐候性を持たせるシーリングが滑らかな操作を阻害しているのかもしれませんね。

ちなみにePHOTOzineは過去に旧モデルのレンズレビューも公開しています。テスト機がLUMIX G6(1600万画素センサー)のため直接見比べることはできませんが、前モデルもズームレンジ全域で優れた解像性能を発揮。ただし、前モデルは望遠側へズームするとパフォーマンスが少し低下傾向で、倍率色収差や歪曲収差が目立つ模様。おそらく、新レンズのレビューでは色収差や歪曲収差の自動補正を織り込んだ結果となっていると思われます。自動補正されるので特に問題ないと思いますが、補正プロファイルを適用できないRAW現像環境では注意が必要です。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II 最新情報まとめ

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022-3-25 初値 97,020円
マウント MFT 最短撮影距離 0.2m
フォーマット 4/3 最大撮影倍率 0.3倍
焦点距離 12-40mm フィルター径 62mm
レンズ構成 9群14枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング フッ素・ZERO
絞り羽根 7枚
サイズ・重量など
サイズ φ69.9×84mm 防塵防滴 IP53
重量 382g AF STM
その他 フォーカスクラッチ・L-Fn
付属品
レンズフード・ポーチ

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