Lenstipがオリンパスの交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」のレビューを掲載しています。
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良いレンズなのだが高過ぎる
- 製造国は中国だ。
- 後玉はマウント面に固定されており動かない。
- 25mm幅のズームリングは程よく抵抗感がある。7mm、8mm、9mm、10mm、12、14mmの焦点距離表示がある。
- 18mm幅のフォーカスリングはMFクラッチ時に90度の回転角で動作する。
- 解像性能:
・このフォーマットにおける最良の単焦点レンズは約80lpmmに達する。フォクトレンダー25mm F0.95や75mm F1.8がそれに当たる)
・良像の基準値は44-45lpmmだ。
・中央は絞り開放から75lpmmに達し、絞ると80lpmmとなる。ズームレンズとしてはとても高い数値だ。望遠側はやや低下するものの顕著な差ではない。弱点の無い中央フレームには拍手喝采だ。
・14mmの隅は絞り開放から良像の基準値を上回るが、中間域ではやや低下するものの良像を維持している。7mm F2.8の画質は褒められたものでは無いが、F4まで絞ると良像となる。
・大口径広角ズームで四隅に問題が無いレンズを見つけるほうが難しい。このレンズの問題は深刻なものでは無く、実際のところ7mm F2.8の組み合わせだけだ。
・像面湾曲がネット上で指摘されているが、ほとんどの領域は良好だ。7mm F2.8の像高7.5割から外側で影響するのみである。- 軸上色収差の補正は完璧では無く、僅かに色づきを確認できる。
- 倍率色収差は最も高くて7mmの0.09%だ。それでも低?中程度の境界線である。このカテゴリで非難するのは難しい。
- 球面収差による問題は何もない。
- 歪曲収差はJPEGでは何の問題も無いが、RAWの7mmでは-8.04%と魚眼レンズのようだ。10mmでも依然としてー2.92%の樽型歪曲だ。14mmで0.34%の糸巻き型となり無視できる数値だ。
- 歪曲収差の補正前は6mmに近い画角を持ち、補正後に公称値の7mmに近い画角となる。
- コマ収差は完璧では無く、ズームレンジ全域で目に付く。しかし、その程度は大きいものでは無くいくらか絞ると改善する。
- 非点収差の平均値は10.4%だ。焦点距離の中間域が悪く、望遠側が最良だ。
- 玉ボケには非球面レンズの影響が見られる。それでもボケ質はそれほど悪く無い。
- 周辺減光はRAWの7mm F2.8で-2.27EVとなる。(歪曲補正されていない状態なので四隅の減光が大きい)
- 逆光耐性は良くない。あらゆる組み合わせでレンズフレアが発生する。このような出目金レンズが逆光に弱いというのは理解できるが、この価格設定と固定フードからもう少しいい結果を期待していた。
- オートフォーカスはピント領域全域を0.2秒未満で移動する。これは本当にセンセーショナルな結果だ。
長所:防塵防滴のしっかりとした鏡筒、素晴らしい中央の画質、実用的な四隅の画質、倍率色収差が少ない、球面収差の問題が無い、静かで高速で正確なAF、個性的なパラメーター
短所:逆光耐性、RAW形式で歪曲が非常に大きい、古典的なフィルターが装着不可
これはマイクロフォーサーズシステムの競争力を補強する、疑う余地がない注目のレンズだ。非常に広い画角にも関わらず素晴らしい中央画質と実用的な四隅の画質を備えている。
しかしながら、逆光耐性の低さはこのレンズの痛いポイントだ。
歪曲は大きいが、デジタル補正後の画角は公称値に近いため、それほど心配するものではない。もし歪曲補正する必要性を感じなければ120°の画角を楽しむことが出来るだろう。他のシステムユーザーが羨ましがるほどの価値はある。
しかし我々の見解としては5000PLN(14万円程度)が適正価格とは思えない。これが最も新しいPROレンズであることは理解しているが、製造国から分かるように生産費用を節約している。これをレンズ価格に反映するべきではないだろうか?
とのこと。
解像性能などは申し分ないようですが、逆光と価格設定は厳しめに指摘しているようです。Lenstipのレビュー当時(2016年)からすると価格も落ち着き、たまに開催されるキャッシュバックキャンペーンと組み合わせると値付けは納得できる領域に入ったかもしれませんね。
逆光耐性がやや心もとないのは、素の光学系が6mmに近い広い画角をカバーしているため斜光が入り込みやすいのでしょうか?ライブビューは歪曲補正後の像が表示されているので「フレーム外」と思っていた光源が実はイメージサークル内には写りこんでいる場合もありそうです。逆光シーンでは注意したいところ。
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