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NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sは弱点もあるがNikon Zにぴったりな広角レンズ【海外の評価】

CAMERA LABSがニコンの交換レンズ「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」のレビューを掲載しています。

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Nikon Zに最適な広角レンズ

  • オートフォーカスはとても良好で正確だ。しかし、実写ではこれまでのNIKKOR Zでは遭遇したことが無いピンズレカットがいくらか存在した。
  • ブリージングは小さく24-70Sよりも小さいため動画撮影で満足できるはずだ。
  • バリフォーカルの傾向が僅かに見られるが、十分良好と言える性能だ。
  • 29mm幅のズームリングは回転角が55度だ。内筒は24-70Sの多段式と異なり1段式となっている。
  • 軸上色収差による色づきは確認できない。
  • 解像性能をチェックすると1本目の個体は大きな偏心が見られた。
  • 中央領域はズームレンジ全域でシャープだ。DX領域は良好だが望遠側では少し甘くなる。14mmの四隅は強めの非点収差に苦しんでいるが、17mmではシャープとなる。
  • タムロン15-30mmやニコン14-24mmとの比較
    ・14mm:とても良く似た中央領域だ。しかし、周辺部はタムロンのほうが良好で14-30mmは絞ってもタムロンには届かない。14-24mmはタムロンと14-30mmの中間だ。
    ・17mm:14-30mmの周辺部は改善するものの、それでもタムロンほどでは無い。とは言え、14-24mmと同程度だ。
    ・20mm:タムロンと同程度だが、FX四隅は少しソフトだ。14-24mmは14-30mmと同程度である。
    ・24mm:中央は14-30mmが良好だが、DX領域は非点収差が強くタムロンのほうが良好だ。ただしFX四隅は14-24mmよりも優れている。
    ・30mm:依然として非点収差に苦しんでいるが、FX四隅はタムロンよりも良好だ。
    ・全体的に見て14-24mm F2.8Gとよく似た性能を発揮する。24mmと30mmのDX領域における甘さは個体の問題だが、四隅の性能はレンズ本来の性能だろう。ともかくこのレンズは個体の性能をよく確認することだ。
  • 遠景解像のテストでも14mmの四隅がソフトだ。しかしDX領域はタムロンを圧倒している。17mmは同程度だが、中央は14-30mmが四隅はタムロンが僅かに優れている。24mmの四隅は14-30mmのほうがシャープだ。遠景では14-30mmは優れた性能を発揮する。
  • 周辺減光は良好だ。
  • コマ収差は14mm側で実質的に存在しないが30mmではいくらか兆候を見せる。
  • 玉ボケはそこまで大きく再現できず、非球面レンズの影響が見られる。四隅における口径食の変形が少ないのは面白い。前後のボケは前景のほうが少し滑らかだ。
  • クローズアップ時の解像性能は甘く、F8まで絞りたい。
  • 逆光耐性はとても良好だ。

価格は高いほうだが、超広角ズームレンズとしては適正だ。私を悩ませているのはMTFチャートからは予想していなかったDX領域の四隅における目に見える画質の低下だ。従来よりもAFのミスが多いことも相まってこのレンズに対する信頼性を損なっている。さらにレンズポーチは貧相だ。

  • SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD:Nikon Zボディでも間違いなく利用可能だ。光学性能的に14-24Gを超えており、私のレビューでは優れた光学性能と手ぶれ補正を確認している。14-30Sは時おりタムロンを超えることがあるものの、時おりタムロンに劣ることもある。タムロンの開放F値はF2.8と有利だが、14-30Sのほうが600g軽量だ。さらに14mmと広い画角と82mmフィルターを装着できる。携帯性を厭わないのであればタムロンを打ちのめすことは難しいだろう。

Nikon Zボディにぴったりなラインアップだ。14mmから30mmまでのズームレンジをカバーしている割に小型軽量で82mmのフィルターを装着できる。解像性能はタムロン15-30mm F2.8 VCに近いが、いくらか弱点がある(広角側の四隅や望遠側のDX領域だが個体差があるかもしれない)。弱点を考慮すると最高の評価を下すことは出来ないが確かにおススメに値するレンズだ。

長所:小型軽量・とても良好な解像性能・82mmフィルター対応・軸上色収差無し・逆光耐性がとても優れている・周辺減光が少ない・歪曲収差が小さい・防塵防滴とフッ素コーティング・とても高速なAF・ブリージングとバリフォーカルがほとんどない・カスタマイズ可能なフォーカスリング

短所:F4・14mmの四隅が少しソフト・手持ちの個体では偏心があった・MTFチャートよりも24mmと30mmのDX領域が甘い・2個目の個体でピント精度が悪い・薄いレンズポーチ

とのこと。

全体的に手持ちのZ 7+14-30mmと似たような結論に至っているようです。個人的に四隅の甘さは気にならない程度ですが、光学的な歪曲収差をガッツリ補正しているので中央領域と比べて画質差があるのは確か。

携帯性が気にならなければタムロン15-30mmのコスパがすこぶる良好な点も同意。しかしまぁ…実際に使ってみると分ると思いますが凄く大きいです。そして凄く重い。(D850+SP15-30mmでレビューしています。)また、指摘されていませんが、逆光耐性は14-30mmと15-30mmとでは大きく異なります。14-30mmは画角の割にかなり良好なのでおススメ。

個人的に購入のポイントはCAMERA LABSでも述べているようにNikon Zカメラと相性の良いサイズ感。同程度の光学性能を維持して非常にコンパクトなサイズとなっているので実使用で使いやすさがかなり違います。

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