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「PERGEAR 35mm F1.2」は低解像だがボケが綺麗で素敵な発色のレンズ

Sony Alpha Blogが「PERGEAR 35mm F1.2」のレビューを掲載。シャープネスが競合レンズよりいくらか甘いものの、後ボケや発色がとても良好でバランスが良いと評価しています。ポートレートでは素晴らしい結果が出せるだろう、とのこと。

後ボケが綺麗なMFレンズ

Sony Alpha Blog:Pergear 35mm F1.2

  • レンズの仕様
    ー重量:241g
    ー価格:125ユーロ
    ー全長:53mm
    ーフィルター:43mm
    ー絞り:10枚
    ー最短撮影距離:25cm
    ーレンズフード付属
    ーレンズポーチ付属
  • クリックレスの絞りリングとマニュアルフォーカスリングを備えたフルマニュアルレンズだ。電子接点が無いのでレンズの情報はカメラに記憶されない。
  • レンズは総金属製でビルドクオリティに問題は無い。
  • フォーカスリングと絞りリングに問題は無いが、幅がとても狭い。
  • シャープネス
    ーα6600:2400万画素
    ー絞り開放の結果は平凡だ。非常に良好な結果を得るにはかなり絞る必要がある。
    ー四隅の画質は中央と同じ結果となるが、像面湾曲が強いので中央と同時にピントが合わない。
  • 周辺減光は絞り開放で目立ち、F2.8で無視できるレベルとなり、F5.6で解消する。
  • 色収差は中程度だ。
  • 歪曲が目立つ。逆光耐性は良好だ。
  • F16まで絞ると素敵な光条が発生する。
  • 玉ボケはとても良好だが、F2まで絞ると角ばり始める。
  • 後ボケはとても柔らかく素敵な描写だ。
  • 発色はとても良好だ。
  • 他社のF1.2レンズとの比較
    ーサムヤン「35mm F1.2 ED AS UMC CS」は遥かに優れているが、価格は3倍で遥かに大きいレンズだ。
    ー低価格な35mm F1.2の中ではPERGEARが最もバランスが取れている。他社のレンズは優れた部分もあるが、いくつかの弱点を抱えている。
    ーPERGEARの強みは「優れたボケ・玉ボケ(最高)」「発色(最高)」「色収差・逆光耐性(最高)」「シャープネス(平凡)」「クリックレスの絞りリング」だ。
    ー僅差で「7Artisans 35mm F1.2 II」だが、このレンズはクリック付きの絞りリングとなる。
    ーシャープネスとボケで最良の選択肢を考慮する場合は「PERGEAR 35mm F1.6」を選ぶと良いだろう。

PERGEAR 35mm F1.2は非常に柔らかい後ボケと優れた発色のレンズだ。ただしシャープネスはいくらか弱い。ポートレートでは非常に素晴らしい結果を得られるだろう。

長所:優れた後ボケ・とても良好な発色・とても良好な玉ボケ・クリックレスの絞りリング・低価格・小型軽量・逆光耐性・中程度の色収差補正

短所:絞り開放のシャープネスが平凡・大きな歪曲収差・目立つ周辺減光

もしF1.6で問題が無い場合は「PERGEAR 35mm F1.6」のほうが遥かに良好なシャープネスだ。後ボケも良好だが、F1.2ほどクリーミーではない。

とのこと。
ここ最近登場したPERGEARの新しい大口径レンズですね。低価格のF1.2レンズは選択肢がいくつかありますが、このレンズはバランスが良く、比較的ボケ重視の撮影で重宝する描写となっている模様。シャープネスが欲しい場合はF8~F11まで絞れば満足のいく結果が得られるみたいですね。国内でもAmazonにて1万円ちょっとで手に入れることが可能。
最良の選択肢はサムヤン35mm F1.2 ED AS UMC CS」とのこと。ただし、国内でも4万円ほどするので、こうなるとシグマ「30mm F1.4 DC DN」のほうがAF利用可能で優れた選択肢と言えるかもしれません。(ただし、光学性能はシグマより良好らしい)
このレンズは高価なレンズほどシャープではありませんが、単焦点にボケを求めているのであればコストパフォーマンスの高い一本となりそう。

PERGEAR 35mm F1.2 交換レンズデータベース

購入早見表

*おそらく取り扱いは公式とAmazonのみ。

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