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キヤノン RF135mm F1.8 L IS USMはやや高価だが多目的に使える高性能な135mm

PCmagがキヤノン「RF135mm F1.8 L IS USM」のレビューを公開。ニコンPlenaほど口径食は抑えられていないとしつつ、優れたシャープネスや手振れ補正、ビルドクオリティを高く評価しています。

2022年12月発売のRFマウント用望遠レンズ。キヤノンとしては「EF135mm F2L USM」以来となる135mm望遠単焦点レンズであり(TS-Eレンズを除く)、光学手振れ補正を搭載したモデルはこれが初めて。135mm F1.8をラインアップしている競合他社も存在しますが、光学手振れ補正を搭載しているのはキヤノンのみ。ミラーレスカメラはボディ側に手振れ補正を搭載しているモデルも多く、レンズ側の手振れ補正がどのように活きてくるのか気になるところですね。高価な単焦点レンズですが、Les Numeriquesによる光学性能のテストは以下の通り。

PCmag:Canon RF 135mm F1.8 L IS USM Review

  • 外観:Lシリーズらしい作り。
  • 構造:ポリカーボネート製の頑丈な鏡筒。防塵防滴とフッ素コーティング。
  • 携帯性:単焦点レンズとしては大きいが、特大ではない。他社と同等。
  • 操作性:Fnボタンとフォーカス・手振れ補正スイッチを搭載。コントロールリングはカスタマイズ可能。
  • AF:応答性が良く、高速。接写時は少し遅くなる可能性あり。フォーカスリミッターがあると良かった。
  • MF:ピント位置によって画角が大きく変化する。
  • 手ぶれ補正:1/4秒まで安定した撮影が可能だった。
  • 解像性能:驚異的なシャープネス。F1.8-4で4200-4400本、F5.6-8で4600本とずば抜けた性能。端までシャープ。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:玉ねぎボケの兆候は見られないが、フレーム端に口径食がある。ソニーと似ており、ニコンPlenaほどではない。
  • 軸上色収差:問題なし。
  • 倍率色収差:問題なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:わずかな糸巻き型。補正可能。
  • 周辺減光:絞り開放付近で目に付くが補正可能。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:優れたシャープネスと効果的な手振れ補正、良好なビルドクオリティを兼ね備えた135mm F1.8。少し高価だが他社と同程度で、85mm F1.2 Lと比べると遥かに安い。多目的に使えるレンズとしてエディターズチョイス。
  • 競合について:ボケマニアなら85mm F1.2 DS を選ぶかもしれない。
  • 備考

とのこと。
絞り開放でも隅から隅までピークの解像性能を得ることができる高性能な望遠単焦点レンズのようですね。光学手振れ補正を搭載しているのでスローシャッターにも対応しやすく、NanoUSM駆動で電光石火のAFを利用できるなど、ほぼ完璧なレンズに仕上がっている模様。EF135mm F2と比べると非常に高価で、最新の競合他社と比べても高価な135mm F1.8ですが、それだけの価値を備えたレンズと言うことでしょうか。
ボケはPCmagの写真・作例のみで判断できませんが、既にFlickrのグループページには300点を超えるユーザー投稿が公開されています。併せて確認しておくと良いかもしれません。それらを見る限りでは、癖のない優秀なボケのようです。

キヤノン RF135mm F1.8 L IS USM 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022年12月 初値 338,800円
マウント RF 最短撮影距離 0.70m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 0.26倍
焦点距離 135mm フィルター径 82mm
レンズ構成 12群17枚 手ぶれ補正 対応
開放絞り F1.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング F/ASC
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ89.2×130.3 防塵防滴 対応
重量 935g AF NanoUSM
その他 Fnボタン
付属品
キャップ・フード・ケース

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