Mobile01が「RF35mm F1.4 L VCM」のレビューを公開。EOS R5との組み合わせで高解像かつボケの綺麗なレンズに仕上がっているとのこと。ただし、開放付近ではパープルフリンジが弱点になると言及。
Mobile01:Canon RF 35mm f/1.4L VCM 評測報告|攝錄一體、更輕更小更強大!
- 外観:質感はRF24-105mm F2.8 L IS USM Zとよく似ている。プラスチック製レンズフードが付属。67mmフィルターとリアフィルターホルダーに対応。
- 構造:プラスチック外装。フードも本体も日本製。防塵防滴・フッ素コーティング。
- 携帯性:R5との組み合わせで1293g。片手で保持するのにバランスは良好。
- 操作性:絞りリングとコントロールリング、Fnボタンを搭載。絞りリングは動画撮影でのみ使用可能。(絞りの参考動画あり)
- AF:VCM/NanoUSMを搭載。全体的に滑らかで高速。最短撮影距離は少し物足りない。
- MF:フォーカスブリージングはごく僅か。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:F1.4から中央・端で実用的な画質。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:口径食はF2.2でほぼ改善する。
- 軸上色収差:F1.4でパープルフリンジ。F2で改善。
- 倍率色収差:全ての絞り値で一定。無視できる程度。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:補正オフで目立つ樽型。
- 周辺減光:F1.4で目立つがF4で改善。
- コマ収差:効果的に抑えている。
- 逆光耐性:強い光源をフレームに入れるとフレアとゴーストが発生する。しかしごく僅か。
- 光条:F2.8から徐々に発生。
- 作例集:高解像サンプルと動画が多数。
- 総評:優れた解像性能とボケを備えた35mm。絞り開放におけるパープルフリンジが弱点。F2まで絞るとほぼ抑えることが可能だが、歪曲収差や周辺減光は補正で修正する必要がある。
- 競合について:記載なし。
- 備考:
キヤノンとしては初となるボイスコイルモーターを搭載し、単焦点レンズとしては珍しい絞りリングを搭載した大口径の単焦点レンズ。絞りリングは動画でのみ使用可能ですが、将来的に静止画でも利用可能になると良いですね(と言っても無段階絞りのため使い辛いかもしれませんが…)。
販売価格は20万円超ですが、それでも一眼レフ用「EF35mm F1.4L II USM」より安い。RFユーザーで35mm F1.4が必要であれば唯一無二の選択肢。動画向けの機能が必要なければ、EFマウントの社外製「35mm F1.4 DG DN」「SP 35mm F/1.4 Di USD」などを検討するのも一つの手。
Mobile01のレビューによると、高解像のEOS R5と組み合わせても良好な結果が得られる模様。作例を見る限りではF1.4から全体的にシャープな結果。ボケは綺麗に見えるものの、よく見ると玉ねぎボケの兆候があります。このあたりはより多くの実写でどのように見えるんか確認しておきたいところ。Mobile01では特に問題は無さそう。
弱点はパープルフリンジと言及していますが、作例を見る限り極端な影響はありません。ボケに多少の色づきはありますが、無視できる範囲に抑えられているように見えます。受け取り方は個人差があると思うので、実際にMobile01の作例を確認しておくことをおススメします。
キヤノン RF35mm F1.4 L VCM 最新情報まとめ
- 発売日:2024年7月12日
- 希望小売価格:オープン
- 直販価格:253,000円
- カメラのキタムラ初値:227,700円
レンズの仕様
- フォーマット:フルサイズ
- マウント:Canon RF
- 焦点距離:35mm
- 絞り値:F1.4-F16
- 絞り羽根:11枚 円形絞り
- レンズ構成:11群14枚
・UDレンズ 2枚
・非球面レンズ 2枚 - 最短撮影距離:0.28m
- 最大撮影倍率:0.18倍
- フィルター径:67mm
- サイズ:φ76.5×99.3mm
- 重量:555g
- 防塵防滴:対応
- AF:VCM / NanoUSM
- 手ぶれ補正:-
- コーティング
・ASC
・SSC
・フッ素コーティング - その他機能:
・絞りリング(動画撮影)
・フォーカスブリージングの抑制
・コントロールリング
・Fnボタン
・リアフィルターシステム
・AF/MFスイッチ
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