Lensrentalsがキヤノン「RF600mm F11 IS STM」の分解レビューを公開しています。電子的な設計が従来と大きくことなり、分解・組み立てが難しいと述べています。
従来とは異なる電子構造
Lensrentals:Taking Apart the Canon RF 600mm f/11 IS STM
- このレンズを買ったばかりの私は、高額な広角レンズのわずかな解像力の違いについて詩的な文章を書くような男である。
- 私は月に一週間、野生動物保護区の隣の池にある別荘で過ごす。写真撮影が目的では無いため、多くの機材を持っていくことは無い。しかし時々、本当にクールな鳥や爬虫類を見かけると。写真を撮りたいと思うことがある。
- このため、私はRF600mm F11 IS STMを購入した。
- 前日にレンズが届いたので、アーロンが分解して何が入っているか見てみようと提案してきました。数時間後に出発する予定だったが、いつもやっていることなので、分解には自信があった。
- F11とはいえ、600mmがわずか2ポンドというのは前代未だ。「EF400mm F4 DO IS II USM」と同じで回折光学素子を用いている。空気層のある回折光学系と比較して、ギャップレス設計は軸上色収差やリング状のフレアが低減され、コントラストの向上が可能だ。
- 沈胴機構を除けば外観は標準的だ。沈胴機構でレンズが伸び、中はほとんど空気である。我々はこのレンズが簡単に分解できると思っていた。(ナレーションの声:しかし、それは簡単でも無ければ面白いものでも無かった)
- 三脚座のプレートはかなり重く頑丈なものだった。
- レンズマウントは一般的なものだ。バヨネットは7本のネジで固定されている。多めのネジで固定されているが、プラスチックと接合していることを考えると良い考えのように見える。
- 耐候性のあるレンズでは無いが、おそらく摩擦を生み出すための素材として、いくつかフェルト生地が備わっている。
- ほぼレンズ全長に渡る、頑丈な金属片が組み込まれている。ある程度の剛性が確保されているのだと思う。
- レンズの設計は典型的なキヤノンレンズのようには見えない。
- 鏡筒と鏡筒の接合部はどちらもプラスチックだが、2重のネジで接合され、かなり頑丈に見える。
- フレキシブル回路はしっかりと固定されているため、取り外すのであれば大量のアルコールが必要となる。
- 接着剤を用いている箇所が多い。
- フィルターソケットはその箇所のみ取り外すことができる。このため、修理費は安くなるはずだ。
- 電子機器は通常のキヤノンレンズとは異なるように見えるが、光学機器はまさにキヤノンだ。
前玉を露出させるまでに、我々は3時間以上かかった。まさか接着剤を外すことになるとは想定外だ。
コアの光学的な構造は非常にキヤノンらしいものだったが、電子構造は複雑で、少なくとも通常とはかなり異なった設計だ。レンズを組み立ててみると、沈胴機構付近の電子機器組み立てでミスがあったらしく、レンズが機能しなくなってしまった。何を学んだか?Canon RF 600mm f/11 IS STMを分解したくないということだ。人生は短い。これが壊れたら、キヤノンのサービスセンターに行く(分解したこのレンズを除く)。
EOS HD:An interview with Roger Cicala of Lens Rentals on Canon RF 600mm teardown and more
- RF600mmの内部はプラスチック製だが、とても頑丈だ。重いレンズでは無いので、かなり安心できると思う。
- 推測だが、前群のDOレンズが大きな補正要素を全て担っているのだろう。その他レンズは小さく、特に強力では無いように見えた。
- 分解・組み立てに時間を要し、静止画撮影の機会は限られていた。AFは許容できると思うが、キビキビしたものでは無い。
- 「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」がより優れていると思うが、高価な選択肢である。私は古い「EF400mm F5.6」が好きだった。素晴らしいレンズでは無いが、非常に軽量だ。
- 構造は従来の600mmと大きく異なるが、間違いなくキヤノン製だ。それはキヤノン独特の光学調整装置を備えているからである。外装については、外注の可能性がゼロとは言えない。
とのこと。
数多くのレンズを分解してきたLensrentalsをもってしても苦戦するレンズだったようですね。内部構造もプラスチックパーツを多用しているようですが、各パーツはしっかりと固定されている模様。
同じコンセプトの「RF800mm F11 IS STM」もプラスチッキーですが、ガタツキは無く、剛性はしっかりとしているように感じています(現ユーザーとして)。
いくらか特殊な構造を採用しているものの、光学的には間違いなくキヤノン製であり、OEMでは無い模様。同コンセプトの特許出願も公開されているので、これは間違いないでしょう。
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