PetaPixelがリコーイメージング「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」のレビューを公開。HD版は単なる安価な50mmと言及しつつ、Classic版のほうがはるかに楽しいと評価しています。
PetaPixel:Pentax 50mm FA f/1.4 HD and Classic Review: A Tale of Two Fifties
- 私(CHRIS NICCOLLS)はリコー/ペンタックス製品の熱烈な支持者であり、他の多くのメーカーがレビューしないときでも、ペンタックスのカメラやレンズのレビューに努めてきた。
- このレンズ2本は控えめに言っても興奮した。
- レビューでは信頼できるPENTAX K-1 Mark IIに装着した。
- どちらも古典的なPENTAX 50mm F1.4の光学系を継承している。
- HD FA 50mm F1.4は現代のHDハイコントラストコーティングが施されたモデル。
- smc FA 50mm F1.4 "Classic"は、明るい光源に向かって撮影すると面白い虹色のフレアパターンを作り出すように光学的に調整されている。
- 光学的にはほとんど同じであるため、レビューの大部分は両レンズを1つのレンズであるかのように評価した。
- 2本のレンズがとてもコンパクト。対照的に、D-FA★ 50mm F1.4はサイズも価格もはるかに大きい。
- 2本のFA 50mmF1.4レンズは古い光学設計に基づいているため、光学性能に関しては、特に現代の設計と比較した場合、いくつかの問題がある。とはいえ、これらの問題は "個性 "という包括的な用語で括ることができる。
- シャープネスに関して、2つのレンズの間に大きな違いは見られなかった。
- F1.4では、全体的にコントラストとディテールが明らかに不足。F2.8まで絞ると、フレーム全体のシャープネスとコントラストが著しく向上。
- F1.4では周辺減光が目立つが、これも絞れば改善する。
- 正直なところ、2本のレンズはほとんどの状況で同じ結果をもたらす。コーティングは異なるものの、Classicはフレアを抑え、コントラストを高めるコーティングが施されている。
- 唯一の違いは、両レンズを太陽のような明るい光源に向けて撮影した場合。HDバージョンはゴーストやフレアを防ぐが、Classicはそれを受け入れる。虹色のサークルがくっきりと鮮やかに現れ、クローズアップの被写体をフレーミングしたり、シーンに視覚的な面白みを加えたりすることができる。
- 虹色フレアの効果がかなり強いことも評価できる。ここで繊細さは求められない。
- 2本の50mmレンズを使うのはとても楽しかったが、Classicのほうがはるかに楽しかった。
- 個人的な意見では、HDバージョンは単に手頃な価格でコンパクトな50mmに過ぎず、光学性能にはやや疑問がある。また、大部分の状況はClassicモデルでもHDモデルのように使うことが可能だ。
いずれにせよ、ペンタックスは、一眼レフで培ったデザインにこだわることで、ユニークな撮影体験を提供し、写真撮影を再び楽しくすることができることを改めて示している。結局のところ、写真とはそういうものなのではないだろうか。
前述の通り、ペンタックスにはD-FA* 50mm F1.4もあり、こちらはかなり大きく、重く、高価だが、優れた性能を持つレンズでもある。もしあなたが "個性 "よりも純粋な性能に興味があるのであれば、このレンズがベストな選択肢となるだろう。
とのこと。
2023年に登場したリコーイメージングのKマウント用交換レンズ。フィルム一眼レフ時代のレンズ「smc PENTAX-FA 50mm F1.4」の光学系を継承しつつ、特定の条件で虹色のフレアが発生しやすいように調整が施されています。撮影のためには絞り開放付近を使う必要があり、強い光源を撮影することからNDフィルターは必須。幸いにもClassicモデルにはNDフィルターが付属しています。
PetaPixelのレビューでは、「Classic版」は大部分の状況で現代的なコーティングを施した「HD版」とほぼ同じ使い勝手となる模様。違いは強い光源をフレーミングした場合の虹色フレアのみ。一般的な撮影では、「Classic版」もsmcでコントラストの低下を良く抑えているようです。最終的に、HD版は単純に「安い50mm」と感じ、Classic版に魅力を感じたとのこと。
光学的には前モデルと同じであるため、「絞り開放からシャープ」な結果は期待しないほうが良さそう。とは言え、定評のあるダブルガウスタイプの光学系であるため、しっかり絞れば安定感のある結果を得られると思います。
smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic 最新情報まとめ
レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2023年6月9日 | 初値 | 53,820円 |
マウント | Kマウント | 最短撮影距離 | 0.45m |
フォーマット | フルサイズ | 最大撮影倍率 | 0.15倍 |
焦点距離 | 50mm | フィルター径 | 49mm |
レンズ構成 | 6群7枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.4 | テレコン | - |
最小絞り | F22 | コーティング | smc / SP |
絞り羽根 | 8枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ65×37mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 216g | AF | ボディ |
その他 | レインボーフレア設計 | ||
付属品 | |||
ND16フィルター・レンズフード |
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