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SP 45mm F/1.8 Di VC USDは色収差が目立つがOtusに近い解像性能のレンズ【海外の評価】 

CAMERA LABSがタムロンの交換レンズ「SP 45mm F/1.8 Di VC USD」のレビューを掲載しています。

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ボケは完璧では無いが素晴らしい解像性能

  • ピント精度の再現性はとても良好だ。無限遠でも近景でも性能のバラつきはほとんど無い。フォーカス速度は無限遠から0.45mまで0.7秒ほどと悪く無い。25mm幅のフォーカスリングは中程度の滑らかさで185度の回転角で動作する。
  • 手ぶれ補正は手持ちで100カット撮影したところ、2?3段の補正効果が得られていると分った。これは手ぶれ補正非搭載のレンズと比べて大きな強みとなる。
  • 軸上色収差は前景で鮮やかなマゼンダ、後景で僅かなグリーンの色づきが発生する。これは実写でも見られ、F5.6まで絞ると解消する。このテストで僅かなフォーカスシフトがあることも分かった。
  • シャープネスはフルサイズ全域でとても優れた性能を発揮していることが分かる。像面湾曲の影響もない。DX四隅やFX四隅はコントラストが少し低下するが、コマ収差は十分に補正されている。F2.8-F4以降はF11で回折の影響が出始めるまでシャープでコントラストがハッキリとしている。歪曲収差はとても小さい。
  • Otusとの比較ではOtusと同じくらいシャープに見える。シグマと比較して中央領域は互角、DXやFX四隅はシグマより良好だ。
  • 遠景でもコマ収差が抑えられており、見事なパフォーマンスだ。Otusはタムロンより明らかに優れているが、シグマとの比較では中央が僅かに劣り、FX四隅ではタムロンが明らかに優れている。
  • 点光源はコマ収差が良好に補正されているものの、軸上色収差の影響受けやすい。これはF2、F2.8で段階的に解消される。
  • 玉ボケは周囲に軸上色収差の色づきと玉ねぎボケ、そして口径食による影響が見られる。
  • 前景のボケは綺麗だが、背景は少し騒がしい。また軸上色収差による色づきも見られる。
  • 逆光耐性はフレーム外側にある光源は注意が必要だが、それ以外の状況では優れている。厳しめのテスト条件でチェックした際のゴーストとしては穏やかな量だ。
  • AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G:最も近い競合レンズだ。遥かに安く、小型軽量である。ただし、タムロンのように2?3段の効果を持つ光学手ぶれ補正を搭載していない。光学性能はタムロンがより良好だがこのレンズもかなり良好だ。タムロンの優位性は低照度における光学手ぶれ補正となるだろう。
  • AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G:AF-S 50mm F1.8Gよりも高価だが、それでもタムロンの半値以下だ。そして2/3段明るい口径を持ち、良好なボケ質である。ただし、F2まで絞ってもタムロンほどシャープとはならず、手ぶれ補正を搭載していない。
  • 50mm F1.4 DG HSM:おそらく最も悩む選択肢となるレンズだ。2/3段明るいが光学手ぶれ補正を搭載していない。シャープネスはタムロンと非常に近い。
  • Otus 1.4/55:このレンズは標準単焦点のベンチマークだ。タムロンと2択になる可能性は低いが、比較するのは面白い。Otusは色収差やコマ収差の補正に優れているが、価格とMF限定の点が問題となる。タムロンのシャープネスは他のどのレンズよりもOtusに近いが、色収差補正やDX領域端でわずかな弱さを見せる。さらにボケの訴求力が弱い。

45mm F1.8 Di VC USDは非常に汎用性のある面白いレンズだ。光学手ぶれ補正を搭載したF1.8レンズにして四隅までコマ収差がほとんどないシャープな描写である。50mm F1.4や55mm F1.4ほどのボケ量は得られず、色収差が目に付くものの比較的小型軽量なレンズだ。ただし、Zeiss Otusを除くと他のどのレンズよりも優れたシャープネスで明らかにおススメできるレンズだ。この性能を考慮すると価格設定は問題ないように見える。SP85mm F1.8 Di VC USDも本当に楽しみだ。

Good:フレーム全域でとても良好な画質・耐候性・静かで高速なAF・手ぶれ補正搭載

Bad:軸上色収差とパープルフリンジ・最高のボケではない

とのこと。

同じくニコン機(D3x)でテストしたLenstipと比べてやや評価の高い結果となったようです。CAMERA LABSは実写による近景と遠景の目視チェックですが、作例を見る限りでは確かにとてもシャープに見えます。ただし、軸上色収差の影響でコントラストが僅かに低下しているのが悩ましいところ。

個人的に気になる点はやはり玉ねぎボケと呼ばれる非球面レンズの影響。SP35mm F1.8 Di VC USDでもやや目立つ傾向があったのでSP45mmが実写でどのような描写となるのかもう少し作例を見て回りたいと思います。(ここ最近は4万円を切る価格設定となっているため、購入を前提として情報収集中)

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