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銘匠光学「TTArtisan 17mm f/1.4C ASPH」は価格を考慮すると良好な性能

Sony Alpha Blogが銘匠光学「TTArtisan 17mm f/1.4C ASPH」のレビューを公開。色収差や逆光耐性、四隅のシャープネスなどが欠点となるものの、価格を考慮すると良好なパフォーマンスと評価しています。

Sony Alpha Blog:TTArtisan 17mm F1.4

レンズの紹介:

  • APS-Cミラーレス用の広角レンズだ。
  • フルマニュアルレンズであり、絞りリングとフォーカスリングを搭載している。
  • 電子接点が無いのでレンズ情報はカメラに記録されない。

ビルドクオリティ:

  • 総金属製でビルドクオリティは良好だ。

携帯性:

  • 記載なし。

操作性:

  • フォーカスリングは滑らかに回転し、正確なピント合わせが可能だ。
  • 絞りリングにクリックは無い。十分な抵抗量を持つ。動画撮影に最適だ。

オートフォーカス:

  • 記載なし。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 2400万画素のα6000でテストした。
  • 中央の絞り開放は平凡で、F2.8まで絞ると優れた結果を得ることが出来る。
  • 四隅は残念ながら悪く、F8まで絞っても良好止まりだ。
  • 四隅まで重視する風景やストリート撮影として使う場合は残念な結果だ。
  • ポートレートでのシャープネスは平凡だが、F2.8まで絞ると中央から像高30%までは優れた結果を得ることが出来る。

像面湾曲:

  • 接写時はかなりの像面湾曲が発生する。

ボケ:

  • 絞り開放で素敵な玉ボケとなるが、F2まで絞ると角ばる。
  • 後ボケは開放で良好だが、少し絞ると騒がしくなる。
  • 発色は良好だが、ビンテージ調の色合いだ。

色収差:

  • 色収差は目立つ。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差は非常に強い。

周辺減光:

  • F1.4で目に付くが、F2.8まで絞ると非常に弱くなる。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 平凡だ。フレアやゴーストが頻繁に発生する。
  • 絞ると素敵な光条が得られる。

競合レンズ比較

  • 競合するのはシグマ「16mm F1.4 DC DN」とサムヤン「16mm F2 ED AS UMC CS」だけだ。
  • それらと比べてTTArtisanは最も小さく安価なレンズである。
  • シグマのビルドクオリティは優れているがTTArtisanの3倍高価である。
  • 解像性能はシグマが最良だ。サムヤンは一眼レフ用の大きなレンズだが、非常にシャープである。比較してTTArtisanは四隅が苦しい結果となる。
  • おそらく玉ボケはTTArtisanが最高だ。次いでシグマとなる。
  • 後ボケはシグマが少し良好だが、他2本もかなり良好だ。
  • 発色はシグマとサムヤンが良好だ。TTArtisanは少しビンテージ感がある。
  • 歪曲や周辺減光はシグマが自動補正を利用できる。
  • 色収差はTTArtisanが最悪だ。このカテゴリはサムヤンが最高である。
  • 逆光耐性や光条はシグマとサムヤンが良好だ。
  • 価格と性能を考慮すると、最高のパフォーマンスで高価なシグマを選ぶか、全体的にパフォーマンス(四隅が悪くても)が良く手ごろな価格のTTArtisanを選ぶのが良いだろう。

作例集

総評

手ごろな価格の広角レンズだ。パフォーマンスは価格を考慮すると良好であり、F2までの玉ボケと後ボケは良好だ。シャープネスも中央は非常に良好だが、四隅のシャープネスや色収差、逆光には注意が必要である。最良の選択肢はシグマだが、TTArtisanの3倍高価である。

  • 長所
    ・F2で非常に良好なシャープネス
    ・後ボケ
    ・クリックレスの絞りリング
    ・価格
    ・小型軽量
    ・良好なビルドクオリティ
  • 平凡
    ・歪曲収差と周辺減光
    ・発色
    ・開放のシャープネス
  • 短所
    ・色収差が目立つ
    ・平凡以下の逆光耐性
    ・四隅のシャープネス

とのこと。
TTArtisanブランドで3本目となるAPS-Cミラーレス用の大口径レンズですね。(既に35mm F1.450mm F1.2が存在)いくつか欠点があるものの、手ごろな価格設定を考慮すると評価できるパフォーマンスに仕上がっている模様。風景やストリートスナップに使うようなレンズでは無さそうですが、広角で大きなボケを利用したい時に便利なレンズとなるかもしれませんね。実写作例を確認してみると、確かに広角レンズとしてはボケが綺麗に見えます。とは言え、フレアや色収差の影響が目立つので、明るい屋外の環境では使い辛いかもしれません。より汎用性を重視するのであれば、倍以上のコストですがシグマ「16mm F1.4 DC DN」を検討したほうが良さそう。

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