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TTArtisan 500mm F6.3 安価な選択肢としては良好な画質

Phillipreeveが銘匠光学「TTArtisan 500mm F6.3」のレビューを公開。F6.3の絞り開放でコントラストが少し低いものの、手ごろな価格の超望遠レンズとしては良好な画質と評価。

Phillipreeve:REVIEW: TTARTISAN 500MM 6.3 ED IF

  • 外観:これまで通りのTTArtisanらしくしっかりとした作り。ねじ込み式フードが付属。
  • 構造:三脚リングは着脱可能だがアルカスイス互換ではない。
  • 携帯性:記載なし。
  • 操作性:絞りとフォーカスリングはシネマ向けのギアに対応。
  • AF:記載なし。
  • MF:リングの抵抗が強く、もう少し回しやすいと良かった。ストロークは全域で180度を少し超える。
  • 手ぶれ補正:非搭載。ボディ側を利用できるが、レンズ側ほど効果的ではない。三脚を使用する場合は本レンズよりも高価で適切な雲台と三脚が必要。
  • 解像性能:F6.3はコントラストと解像度が少し低いが、F8-F11と大きな差はない。無限遠に最適化されており、最短撮影距離では低下するが絞ると改善幅が大きい。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:F6.3ながら大きなボケ。コントラストは低め。
  • 軸上色収差:ピント面前後に数ピクセルの色ずれがある。
  • 倍率色収差:EDガラス使用のレンズとしては多め。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:特になし。
  • 周辺減光:どの絞り値でも隅が僅かに暗い。
    (訳注:Eマウントでは隅がわずかにケラレる仕様です)
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:F6.3が低コントラストなので、500mm F8と思って購入するべき。この際、十分な光量が必ようになる点も考慮すべし。三脚搭載で月などの撮影には悪い選択肢ではないものの、野生動物などの被写体で使うのは難しい。
  • 競合について:直接競合するレンズなし。非常に安価な500mm F8レンズよりも優れた画質。
  • 備考

とのこと。
販売価格を考慮すると面白い選択肢だと思いますが、MF限定で光学手振れ補正やAF非搭載である点には注意が必要のようです。また、F6.3がやや低コントラストなっているので、ベストを尽くす場合はF8-F11まで絞る必要がある模様。Phillipreeveの作例を見た限りでは(5万円の500mmレンズとしては)安定感のある描写にみえますが、コントラストが必要な場合は現像ソフトなどで調整が必要かもしれません。ただし、より安価な500mm F8のようなレンズと比べて良好な画質と言及しています。

絞りで改善しようとする場合はISO感度やシャッタースピードには多少の妥協が必要となります。500mmの単焦点レンズとしては面白い製品ではあるものの、実用的な超望遠レンズとしては「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」「100-400mm F5-6.3 DG DN OS」あたりを検討したほうが良さそう。超望遠レンズで静止した被写体のみ、RAW現像による調整が苦にならないのであれば、検討する余地が残されているように見えます。

銘匠光学 TTArtisan 500mm F6.3 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023年9月23日 初値 ¥53,820
マウント E/RF/Z/L 最短撮影距離 3.3m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 不明
焦点距離 500mm フィルター径 82mm
レンズ構成 5群8枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F6.3 テレコン -
最小絞り F32 コーティング MC
絞り羽根 12枚
サイズ・重量など
サイズ φ88×317mm 防塵防滴 -
重量 1610g AF MF限定
その他 金属鏡筒
付属品
金属製フード・三脚リング

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