Digital Camera Worldが富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。絞り開放から優れた中央解像性能を発揮し、27mm相当のF1.4レンズとしては小型軽量であると高く評価しています。
Digital Camera World:Fujinon XF18mmF1.4 R LM WR review
レンズの紹介:
- 既存の「XF16mmF1.4 R WR」よりも焦点距離がわずか2mm長い単焦点レンズだ。しかし、16mmF1.4は6年前のレンズであり、リニアモーター駆動では無いことからも、単純に焦点距離だけの違いではない。
- スペックはXF16mmF1.4と似ているが、より現代的で効果的なデザインである。
ビルドクオリティ:
- レンズ構成は9群15枚で、そのうち3枚の非球面レンズと1枚のEDレンズを使用している。XF16mmF1.4と比べると少し複雑な設計だ。
- 防塵防滴仕様に加えて-10度の耐寒仕様でもある。
- カメラの電源をオフにすると内部のフォーカスレンズが固定されず、カタカタと動きやすい。おそらく害は無いと思うが、個人的に好きなギミックではない。
携帯性:
- 全長は75.6mm、重量は370gだ。このような大口径広角レンズとしては非常に小型軽量である。ただし、フルサイズの28mm F1.4と同等のボケ量は得られない。
- X-S10やX-T4との組み合わせで良好なバランスだ。
操作性:
- 絞りリングを搭載しており、Aポジションでロックされる機構を搭載している。
- レンズのピント位置などの表示は無いが、カメラのライブビュー上に表示可能である。
オートフォーカス:
- レンズネームの「LM」が示しているように、このレンズはAFにリニアモーターを使用している。パワフルかつ無音で動作するので、静止画・動画どちらにも適している。
- レンズ移動距離の合成はわずか2.5mmで、フォーカスレンズ群は6枚で構成されている。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 中央はF1.4から素晴らしい性能だ。F8まで同等のパフォーマンスを維持している。
- 近距離の解像力チャートを使用した場合は周辺部や隅の性能が伸び悩む。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- 色収差は中央で極僅かで隅でも肉眼ではほとんど見えない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- RAWに格納されたプロファイルもあり、ほぼ歪曲収差の無い結果を得ることが出来る。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
広角F1.4としてはかなりコンパクトで軽量であり、非常にすっきりしたデザインと一般的な62mmのフィルター径の採用が素晴らしい。光学性能は開放でも素晴らしいが、すでに16mm F1.4がある中で、このレンズを投入する必要があったのか疑問が残る。しかし、このレンズは全く新しい設計で、16mmF1.4か18mmF1.4どちらも使う必要は無い。
光学性能はかなり優れており、良好なビルドクオリティもあって競合他社を含めたAPS-C市場の中では一線を画す存在だ。
- 長所:
・人気の27mm相当の画角
・F1.4
・絞りリング
・リニアAF駆動- 短所:
・XF16mmF1.4と似ている
・電源オフでフォーカスレンズが固定されない
とのこと。
ざっくりとしたレビューですが、少なくとも接写時でも中央の解像性能は非常に良好となる模様。さらにLenstipでは「過去最高」と高く評価され、非常に良好な広角単焦点であるの間違い無さそうです。16mmと比べて画角が少し狭いですが、換算24mmよりも使いやすいと感じる人もいるはず。個人的にも24mmより28mmのほうが好み。
登場したばかりのレンズであり、このレンズを使った作例・作品はまだ少ない。それでもFlickrなどにいくつか参考となる作例があるのでリンクを掲載しておきます。ボケもなかなか綺麗で、キレのある中央解像と組み合わせることでパンチのある描写を得ることができそうです。
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