DPReviewが「EOS R3」のISO感度別作例を公開したので競合機種と見比べてみました。高感度ISOのノイズはソニー「α9 II」と比べて少し良好に見えます。電子シャッター時の影響は「あまりない」と述べていますが…。
DPReview:Canon EOS R3 studio scene published
EOS R3に搭載されているセンサーは、キヤノンとしては初の「積層型」CMOSセンサーだ。同程度の画素数を持つ他のカメラと比較してみよう。
テストシーンは、現実世界で遭遇するさまざまなテクスチャー、色、ディテールタイプをシミュレートするように設計されている。また、2つの照明モードがあり、異なる照明条件の効果を見ることができる。
詳しい分析はレビューでご紹介する。EOS R3はこのクラスでは競争力のあるディテールを実現していることがすぐにわかる。同程度の解像度を持つ他のカメラとの違いは、主にアンチエイリアシングフィルター(訳注:ローパスフィルター)の有無による。
また、ダイナミックレンジについても簡単にご紹介する。EOS R3の超高速電子シャッターが、どの程度ノイズを増やしているのか気になっていたが、答えは「あまりない」ようだ。深いシャドー部では、5~6段分の処理をしないと違いが分からない。これは有望な結果であり、どんな状況でも画質への影響を心配せずに電子シャッターを使用できることを示している。
参考:ISO感度別 100&3200~102400
参考:ダイナミックレンジ
とのこと。
EOS R3のサンプルデータを公開し忘れていたDPReviewが記事を更新。今回はしっかりとEOS R3の作例を確認することが出来ます。
実際にチェックしてみると、2400万画素らしく、2000万画素のEOS-1D X Mark IIIとくらべると少し良好な解像性能に見えます。同じ2400万画素のα9 IIよりも良好に見えますが、これが使用しているレンズの差なのか、センサー性能の差なのか判断が難しいところ。5000万画素のα1と比べると解像性能差はかなりありそうですね。
高感度ISO性能はISO 3200やISO6400までとても旅行な画質を維持しており、ISO 12800でも十分良好なノイズ耐性に見えます。ISO 25600付近からα9 IIやα1にノイズが増え始めますが。EOS R3は依然として良好なパフォーマンスを維持。さすがにISO 51200や102400はノイジーですが、それでも1DX、α1、α9 IIよりも良好なノイズ耐性に見えます。とは言え、ディテールの再現性は5000万画素のα1のほうが良好で、他の機種との比較にしても全体像で決定的な違いはないかもしれません。
ダイナミックレンジは「電子シャッターの影響があまりない」と述べていますが、影響はゼロではなく、シャドウを大きく持ち上げる場合は少しカラーノイズが多めに発生しているように見えます。影響が有るか無いかで言えば「影響はある」と言えそうです。この結果が実写でどのような違いとなるのか気になるところ。特に高ISO感度でメカシャッターと電子シャッターの違いが顕著になるかどうか注目ですねえ。
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