このページでは一眼カメラ用交換レンズ「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」の情報を収集しています。
最新情報
- 2019-11-06:パナソニックが正式発表しました。
- 2019-11-06:「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」が間もなく正式発表という噂が出回り始めたので専用ページを作成しました。
・2020年1月中旬
・税込349,800円(量販店価格)
データベース
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
品番 | S-E70200 |
---|---|
レンズ構成 | 17群22枚(非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、UHRレンズ2枚) |
マウント | ライカカメラ社L-Mount規格準拠 |
画角 | W(f=70mm):34°?T(f=200mm):12° |
光学式手ブレ補正 | ○(O.I.S.) |
Dual I.S. 対応 | ○(Dual I.S.2) |
焦点距離 | f=70-200mm |
最小絞り値 | F22 |
開放絞り | F2.8 |
絞り形式 | 11枚羽根 円形虹彩絞り |
撮影可能範囲 | 0.95m?∞(撮像面から) |
最大撮影倍率 | 0.21倍 |
フィルター径 | Φ82mm |
防塵防滴 | ○ |
最大径×長さ | Φ94.4mm×約208.6mm※ |
質量 | 約1,570g (レンズフード、三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップを含まず) |
動作環境(使用可能温度 / 湿度) | -10?40 ℃ / 10?80 % |
付属品 | レンズフード、三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズポーチ |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
一眼レフ用(要MC-21)
レンズサイズ確認
海外の評価
IMAGING RESOURCE
IMAGING RESOURCE:Panasonic Lumix S PRO 70-200mm f/2.8 O.I.S. Field Test
- ビルドクオリティ:
・他のS PROレンズと同様のデザイン・質感だ。
・非常に大きく重いが、よくできたレンズだ。リング・ボタン・スイッチはどれもハイクオリティで、三脚は良好に機能する。そして全体的にとても頑丈だ。 - 携帯性:
・デザインは他のレンズと同じだが、重量は1,570gと軽くはない。
・Sony GMやNIKKOR Zより100g重く、RFと比べると500g重い。
・フード無しで208.6mmの全長だ。直径は94.4mmである。ソニーやニコンと同サイズだ。
・LUMIX S1との組み合わせでバランス良好だ。
・もう少し軽いと良かったが、優れた性能を持つレンズに違いない。
・F2.8が必要ない場合はより軽い70-200mm F4を検討すると良いだろう。 - 操作性:
・ズームリングとフォーカスリングは共に心地よい使い勝手だ。
・ズームリングの回転角は90度未満のため素早い操作が可能だ。
・ズームリングには70mm、100mm、135mm、200mmの焦点距離が印字されている。
・フォーカスリングの回転角も90度だ。リングをスライドするとピント距離表示に合わせて操作が可能だ。しかし、赤い印字が少々読み取りづらい。
・スイッチはAFリミッターと手ぶれ補正の2種類を搭載している。
・ズームリングとフォーカスリングの間には3つのカスタマイズ可能なスイッチがある。 - オートフォーカス:
・フォーカス駆動にはリニアモーターとステッピングモーターのダブルフォーカスシステムを利用している。
・高速・正確・静かなフォーカス性能だ。
・低照度でも素早くピントが合う。
・最短撮影距離は0.95mであり、最大撮影倍率は0.21倍だ。マクロレンズでは無いが、いくらかクローズアップ撮影をすることが出来る。 - マニュアルフォーカス:
・優れたコントロールとカスタマイズ性によって非常に良好なMFを利用できる。
・フォーカスクラッチを利用することで、AFからMFへ簡単に切替可能だ。 - 手ぶれ補正:
・記載なし - 解像性能:
・70mmの中央は絞り開放から十分良好だ。F4まで絞るとさらに解像するが、F2.8でも非常に見事な結果である。色やコントラストも優れている。
・70mmの端は絞ると少しシャープになるが、極僅かな違いである。
・70mmは絞っても目立った改善は見られない。F11~F16まで絞ると回折の影響でソフトとなる。まだ実用的だが、F22まで避けたほうが良いだろう。
・70mmの四隅はそれほど強力では無いが、フレーム端でもかなりのディテールを維持している。F8まで絞っても劇的な違いは見られない。
・135mmのパフォーマンスはとても優れている。絞り開放から中央は非常にシャープで色やコントラストも良好だ。やはり絞ると改善するが、絞り開放から見事な性能である。
・135mmでF5.6まで絞ると、70mmの時よりもわずかに改善幅が大きくなる。
・135mm四隅もシャープだ。等倍では多少ソフトだが、全体的には良好な性能である。絞った際の向上は目に見え、F4?F5.6のほうが遥かにシャープとなる。
・200mmでもF2.8の中央解像は良好だ。色やコントラストも良く見える。F4まで絞るとさらに改善するが、F2.8から非常に良好である。
・200mmの四隅はまずまずだ。F2.8では多少のソフトさが見られるものの、気が散るほどではない。絞っても性能に変化は見られない。
・全体的に見て、優れた光学性能のレンズだ。絞り開放でも非常にシャープなレンズであり、特に中央で見事なコントラスト・色・収差補正を実現している。 - 像面湾曲:
・記載なし - ボケ:
・素晴らしいボケ描写だ。 - 色収差:
・記載なし - 球面収差:
・記載なし - 歪曲収差:
・記載なし - 周辺減光:
・記載なし - コマ収差:
・記載なし - 逆光耐性:
・記載なし - 作例集
総評
ビルドクオリティ・光学性能・全体的なパフォーマンスは全て優れている。70-200mm F4も優れたレンズだが、特に70-200mm F2.8は際立っている。
長所:頑丈なビルドクオリティ・優れた光学性能・良好なAF速度
短所:同クラスの中でも大きく重い・安くない
PhotographyBlog
- 2019年11月に発表されたLマウント用フルサイズ対応レンズだ。既に「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」が存在するが、このレンズはF2.8とより大きな口径を備えている。このため、非常に大きく重いレンズだ。
- 他の選択肢と言えば「APO-VARIO-ELMARIT-SL 90-280mm f/2.8-4」くらいである。
- 1,570gと非常に重いレンズであり、既に大きく重いLUMIX S1と組み合わせることで腕の負担は大きい。直径は94.4mmとわずかに太い。
- 全長は208.6mmだがインナーズームのため全長に変化は無い。全体的に見て、同クラスとしては約5%ほど大きく重い。
- 金属製鏡筒は防塵防滴仕様、そして-10度まで使用可能だ。
- 「LUMIX S PRO 24-70mm F2.8」と同じく82mmフィルター径を採用している。2つのレンズを同時に使うことを考えるとフィルターの統一は高く評価できるポイントだ。
- 光学手ぶれ補正を搭載しており、ボディ側の手ぶれ補正と連携することで最大7段の補正効果を得ることが出来る。これはフルサイズカメラとしては驚異的なパフォーマンスだ。
- フォーカスリミッターを備えた最初のパナソニック製レンズだ。無限遠?0.95m、0.95m?5m・5m?無限遠に設定が可能である。
- カスタマイズ可能な3つのFnボタンを搭載し、90度ごとに配置されている。大きく重いレンズにとって素早くカメラを操作できる重要なボタンだ。
- F4と同様、取外し可能な三脚座を備えている。頑丈でアルカスイス互換のプレートを採用している。
- フォーカスリングに組み込んだクラッチ式モード切替はカメラ側で操作するより遥かに簡単だ。
- ズームレンジ全域で0.95mの最短撮影距離となり、望遠側で0.21倍の最大撮影倍率だ・他の70-200mm F2.8と比べて競争力のあるポイントだ。
- ズームリングには70mm・100mm・135mm・200mmが印字されている。回転量は90度で滑らかに動作する。
- オートフォーカスは驚くほど高速、そして静かである。動画撮影時は高速性より滑らかさを重視した動作となる。
- 歪曲収差はとても良好に補正されている。全域で極僅かな糸巻き型歪曲だ。
- 色種さはほとんどのカットで皆無だ。ハイコントラストな領域でも影響は軽微で簡単に補正可能だ。見事なパフォーマンスである。
- 周辺減光はとても良好に抑えている。F4でほぼ完全に、F5.6で完全に解消する。
- 玉ボケはF2.8とF4で維持され、F5.6で最初に変形の兆候が見られる。24-70mmと比べると角ばるのが早い。口径食はフレーム四隅の端のみ影響を受け、F4まで絞ると解消する。
- シャープネスはズームレンジ全域でとても似ている。
- シャープネス70mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。 - シャープネス100mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。 - シャープネス135mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。 - シャープネス200mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。
あらゆるカテゴリで優れた結果となる、5つ星に値する完璧なレンズだ。頑丈で信頼できる外装にはこのクラスに期待する全ての機能性を備えている。そして静かで高速そして信頼性の高いAF、臨床的なテストでもシャープな画質特性、など4本の単焦点が一つになったようなズームレンズだ。
2500ポンドと高価だが、ライカ90-280mmの価格設定を考えると遥かに手頃な値付けである。このレンズで生計を立てているのなら歓迎すべきパフォーマンスだ。ブラボー!
PhotographyBlog:Panasonic Lumix S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S. Review
Digital Camera World
- 70-200mm F2.8は多くのプロフォトグラファーやハイアマチュアにとって歓迎される望遠ズームレンズだ。Lマウントレンズロードマップにとって重要なマイルストーンだが、非常に高価なレンズである。
- 70-200mm F4と同様、デュアルリニアモーターとステッピングモーターを使用する高速かつ無音のオートフォーカスシステムだ。(訳注:リニアモーターを使ったデュアルフォーカスですが、ステッピングモーターでは無かったはず…)
- フォーカスリングは前後にスライドすることで素早くAF/MFを切り替えることが出来る。手前にスライドすることでピント距離指標のあるマニュアルフォーカスを利用可能だ。
- インナーズームレンズのため焦点距離によるレンズ全長の変動はない。
- 70-200mm F4と異なりレンズ周囲に3つのFnボタンを備えている。
- 光学手ぶれ補正は70-200mm F4より性能が向上している。ボディと組み合わせた時のDual.I.S補正効果は7段分である(F4は6.5段)さらにパンニング方向を自動で検出するモードも加わっている。
- 70-200mm F4と同じく取り外し可能な三脚座が付属している。プレートはアルカスイス互換のため、別途クイックリリースプレートを購入する必要がない。
- ビルドクオリティはS PROらしい高水準なものだ。とても頑丈で防塵防滴仕様のレンズである。さらに-10℃の耐凍結仕様だ。
- 他の多くのSレンズと同様、ライカの認定を受けており、そのように刻印されている。
- 我々がレビューした個体のズームリングは少し硬い。滑らかな差に問題は無く非常に洗練されている。
- 重量は1570gと70-200mm F2.8としては一般的だ。ミラーレスとしては比較的重いLUMIX S1シリーズと組み合わせてバランスは取れている。
- オートフォーカスは非常に高速かつ静音だ。静止画・動画どちらでも見事に動作する。フォーカスブリージングを抑えた設計により動画撮影時のパフォーマンスはさらに向上している。手ぶれ補正も非常に効果的だ。
- シャープネスの一貫性はF4ほど見事では無かった。中央はとても良好だが、四隅に向かって平凡な性能となる。逆に言えばボケはとても滑らかで、F4よりも際立って改善している。11枚の絞り羽根も役立っているはずだ。
- ラボテスト
・70-200mm F4と異なり、望遠側のフレーム端でパフォーマンスが低下する。
・目に見える色収差は発生しない。
・歪曲収差は優れた光学設計とレンズプロファイルにより実質ゼロとなっている。
我々が先行してレビューし、高く評価している「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」と比べて50%重く、50%高価なレンズだ。シャープネスの一貫性はF4ズームほどでは無いが、滑らかなボケやF2.8の明るさが必要な場合に役立つはずだ。さらに、より高度な手ぶれ補正とカスタマイズ可能なFnボタンを搭載している。
長所:F2.8・Dual.I.S対応・Fnボタン搭載
短所:比較的大きく重い・82mmフィルター・四隅のシャープネス
Digital Camera World:Panasonic Lumix S Pro 70-200mm f/2.8 OIS review
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