このページでは一眼カメラ用交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」の情報を収集しています。
更新情報
- OM SYSTEMロゴ「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」販売開始 2023年7月31日
- M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II オリンパス版が生産終了 2023年7月25日
- M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIがアップデートされる? 2023年5月2日
- オリンパス ED 75-300mm F4.8-6.7 IIは手ごろな価格で非常に良好な光学性能 2022年7月30日
- OMDS「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」がさらに値下がり中 2021年8月16日
- オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」が大幅値下げで3万円台突入 2020年11月18日
- オリンパス ED 75-300mm F4.8-6.7 IIは200mmまで非常に優れたシャープネス 2020年5月16日
- オリンパス ED 75-300mm F4.8-6.7 IIは300mmでもまずまずシャープで良好な画質 2020年5月11日
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II 交換レンズデータベース 2018年4月18日
データベース
レビュー
- DC.Wolrd
(抄訳記事) - 価格.com
レビュー/口コミ - 楽天市場レビュー
- Amazonレビュー
- カメラのキタムラ
- フォトン
- Adomiring Light
(抄訳記事) - CS.Review
- MU43
- Robin Wong
(抄訳記事) - SimplyRobin
購入早見表
フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 75-300mm(35mm判換算150-600mm相当) |
---|---|
最大口径比/最小口径比 | F4.8(75mm) - F6.7(300mm)/F22 |
レンズ構成 | 13群18枚(スーパーEDレンズ、EDレンズ2枚、HRレンズ3枚) |
画角 | 16° - 4.1° |
AF方式 | ハイスピードイメージャAF(MSC) |
最短撮影距離 | 0.9m(焦点距離75mm) / 1.5m(焦点距離75mm以外) |
最大撮影倍率 | 0.18倍(35mm判換算 0.36倍) |
最近接撮影範囲 | 97 x 73mm |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) |
フィルターサイズ | Ø58mm |
マウント規格 | マイクロフォーサーズシステム規格 |
大きさ 最大径×長さ | Ø69 x 116.5mm |
質量 | 423g |
主な同梱品 | レンズキャップ(LC-58E)、レンズリアキャップ(LR-2)、取扱説明書、保証書 |
手のひらサイズの超望遠ズームレンズ
35mm判換算で150~600mmをカバーする超望遠ズームレンズ。600mmの超望遠をカバーしていながら、423gと軽量でキットレンズと見間違える。いい意味で。
フルサイズ対応のレンズは比較にならないほど巨大であり、それを考えるとこのレンズはとてもフットワークを軽く出来る。1型のレンズ一体型コンパク トデジタルカメラと比べると、交換式なので進化するボディを装着する事でさらにパワーアップする。その辺のメリットを考慮しながら使うと頼もしい相棒となってくれるはずだ。
最短撮影距離は75mm時に90cm、他全域で1.5mとなっている。広角付近では寄りづらいと感じるかもしれないが、望遠端600mm付近で1.5mまで寄れるのは便利。圧縮効果を活かしたクウォーターマクロなんて芸当も出来る。
競合レンズとしてパナソニックの「LUMIX G 100-300mm F4.0-5.6 MEGA OIS」が存在する。こちらは手ぶれ補正を搭載した上で、F値が若干明るい。最短撮影距離は同様なのでLUMIXボディのユーザーなら間違いなくコチラだろう。
オリンパス75-300mmは、「ワイ端の画角が広い」・「フィルター径が大きい」・「レンズが軽い」・「最大撮影倍率がやや低い」という点を考慮すると良いだろう。逆行耐性に強い「ZEROコーティング」を施されている点もGoodなポイントだ。
関連レンズ
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
- ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
- ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6
- LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.
- LUMIX G VARIO 45-200mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
- LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.
- LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.
- LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.
海外の評価
Admiring Light
操作性
- 2010年にオリンパスは「初代」75-300mmをリリースした。900ドルと非常に高価で、競合するパナソニック100-300mmよりも遥かに高価なレンズだった(オリンパスは手ぶれ補正が搭載されていないにも関わらず)。
- しばらくしてオリンパスは「II型」をより手頃な価格設定で投入した。光学設計は従来通りだが、コーティングが新しくなっている。
- 最大の変更点は外観だ。美しいオールブラックの外装はオリンパスのカメラとよく似あう。マイクロフォーサーズシステムで最も醜いレンズだった前モデルと比べて見栄えが良くなっている。
- 外装は主にプラスチックを使用しているが、ガタツキの無いしっかりとした作りだ。
- ズームリングはとても滑らかで内筒のぐらつきは無い。
- 超望遠ズームレンズとしては非常にコンパクトで軽量だ。フルサイズで150-600mmに相当するズームレンジをカバーしている。
- レンズフードは付属していないが、別途購入することができる。他社はレンズフードを付属しているので、別売りにするのは馬鹿げている。
- ズームリングを操作して300mmに設定すると内筒が2インチほど伸びる。
- 光学手ぶれ補正を搭載していないので、パナソニックのボディ内手ぶれ補正未搭載機種では注意が必要だ。E-M5と組み合わせても良好な光環境が必要だ。
- E-M5のシャッターショックを受けやすく、1/100秒-1/300秒の中速シャッターでブレが発生する。
- オートフォーカスは基本的にとても高速だ。
画質
- 絞り開放F値が大きく、一般的な望遠ズームより約半段ほど暗くなっている。望遠ズームは風景撮影以外でこれほど絞りたくないので、開放F値はより小さいほうが良かった。
- 大部分の状況でシャープネスは優れている。75-220mmのズームレンジで絞り開放からとてもシャープだ。220mmから300mmまでシャープネスは少し低下する。300mmでもシャープネスは許容範囲内で、場合によりとても良好だがディテールは多少ソフトとなる。75-200mmの間は本当に良好だ。
- F8を超えるを回折の影響が強くなる。被写界深度を深くする以外でメリットはほとんど無いが、少し絞るとシャープネスが向上する。
- ボケは全体的にニュートラルだ。ムラの無い玉ボケで「クリーミー」とまではいかないが滑らかな描写である。300mm F6.7と比較的暗いレンズながら、ボケ描写にはとても満足している。
- ボケはズームレンジ全域で一貫して見えるが、望遠側でより大きなボケを得ることが出来る。
- ズームレンジの大部分におけるコントラストは中程度、マイクロコントラストは比較的低い。一部のレンズほど歯切れの良いカリッとした描写では無い。
- 発色は良好だがスペシャルでは無い。他のマイクロフォーサーズレンズと比べて彩度は少し低い。
- 逆光耐性はとても良好だが、色収差がいくらか見られる。
長所:75-220mmまでとてもシャープ・300mmまできちんとしたシャープネス・玉ボケに縁取りが無いニュートラルな描写・高速で静かなAF・良好なビルドクオリティの外装・滑らかなズームリング操作・逆光耐性・手ごろな価格設定
短所:無限遠側でのAF精度・手ぶれ補正なし・望遠側でソフト・倍率色収差・レンズフード別売り・平均的なコントラスト
小型軽量で優れた超望遠ズームレンズだ。光学性能は比較的良好だが、望遠側は非常に良好ではない。超望遠+暗い開放F値は三脚に固定しない限り低照度での撮影が難しい。この価格帯で本当にがっかりしているのは無限遠側でのAF精度だ。
Admiring Light:Review: Olympus M.Zuiko 75-300mm f/4.8-6.7 II
Robin Wong
- プラスチック製だがしっかりとした外装でガタツキは無い。
- インナーズームでは無く、望遠側で伸びるタイプだ。自重により内筒が伸び縮みすることは無い。
- レンズはわずか432gと軽量で扱いやすい。E-M1 Mark IIとの組み合わせでバランスは完璧だ。長時間の撮影でも問題は無かった。
- 望遠端はフルサイズで600mmに相当する超望遠ズームレンズだ。このため野生動物や野鳥、スポーツ写真などに適している。ただし、開放F値がF4.8~F6.7と明るく無いので、低照度における撮影は適していない。レンズの明るさが必要な場合は「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」を使い、焦点距離を長くしたい場合はテレコンバージョンレンズを装着と良いだろう。
- レンズ構成は13群18枚。1枚のスーパーEDレンズ、2枚のEDレンズ、3枚のHRレンズを含んでいる。
- 多くの人が望遠端における画質の甘さを指摘しているが、私の経験は異なっている。300mmの望遠端まで美しくシャープな画質を得ることが出来た。
- 70-200mmで最適なパフォーマンスが得られた。300mmで全体的に著しく低下するものの、実際にはまずまずシャープで良好なコントラストを備えている。
- 歪曲収差や色収差には気が付かなかったので、カメラ内で処理されているのだろう。
- 逆光耐性は良好だ。
- 良好な光環境であればオートフォーカスは信頼性が高く、とてもシャープな撮影結果を得ることが出来る。一般的に描写がソフトでピントが甘くなりがちな300mmでも非常に高い成功率が得られた。
- E-M1 Mark IIのボディ内手ぶれ補正があれば75-300mmにも対応できる。ただし、被写体ブレを抑える為にシャッタースピードを上げると日中でもISO感度が上がりやすい。
- 光学性能はPROレンズほどでは無いが、手ごろな価格の超望遠ズームとしてはとても優れた結果だ。
- 唯一の欠点は絞り開放F値であり、低照度や屋内ではISO感度が上がりやすく、画質が低下しやすい。それ以外で特に不満はない。
超望遠ズームの出発点としては最適なレンズだ。価格に悩まされることなく300mmを利用することが出来る。明るいレンズより遥かに小さく軽量で、扱いやすいレンズに仕上がっている。
Robin Wong:Lens Talk: Olympus M.Zuiko 75-300mm F4.8-6.7 Mark II
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