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最新情報
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レンズの特徴
中央解像力 | 開放 非常に良好 ピーク 抜群 ピーク F4-F5.6 |
周辺解像力 | 開放 まずまず良好 ピーク 非常に良好 ピーク F5.6-F8 |
軸上色収差 | 軽微 | 倍率色収差 | 極めて良好 |
球面収差 | 問題無し | コマ収差 | 軽微 |
非点収差 | 中程度 | 歪曲 | 糸巻き 極小 |
周辺減光 | 開放でやや目立つ F2.2でほぼ解消 |
逆光耐性 | やや弱い |
AF | 高速・正確 | MF回転角 | 電子制御式 |
最大撮影倍率 最短撮影距離 |
0.1倍 0.84m |
手ぶれ補正 | ー |
フィルター | ?58mm | 重量 | 305g |
ボケ傾向 | 前ボケ…滑らか・後ボケ…滑らか 玉ボケ…滑らかだが縁に軽微な色づき |
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備考 | 金属フード別売り |
管理人のレビュー
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レビュー
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 75mm(35mm判換算 150mm相当) |
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最大口径比/最小口径比 | F1.8/F22 |
レンズ構成 | 9群10枚(EDレンズ3枚、HRレンズ2枚) |
画角 | 16° |
AF方式 | ハイスピードイメージャAF(MSC) |
最短撮影距離 | 0.84m |
最大撮影倍率 | 0.1倍(35mm判換算 0.2倍相当) |
最近接撮影範囲 | 173×130mm |
絞り羽枚数 | 9枚(円形絞り) |
フィルターサイズ | Ø58mm |
マウント規格 | マイクロフォーサーズシステム規格 |
大きさ 最大径×長さ | Ø64 x 69mm |
質量 | 305g |
MTFチャート
レンズ構成図
個体名が平凡で『PROシリーズ』の影に隠れてしまっているが、その実マイクロフォーサーズ用レンズの中でも特に評価の高いレンズがこれだ。
35mm判換算で150mmと言う望遠レンズにおいてF1.8と言う大口径を実現している。お陰様でセンサーがフルサイズに比べると小さいマイクロフォーサーズでもかなり大きなボケ量を得ることが出来るレンズになっている。ポートレートには特に使いやすい焦点距離と明るさ。コミュニケーションを大事にするポートレート撮影にはちょっと遠すぎるかもしれないが…。
特筆すべきはF値だけではなく、解像力が非常に良好なレンズだと言う事も挙げられる。特に海外での解像力チャートではグラフの天井を突き抜けてしまう程の性能。圧縮効果と被写界深度を利用して被写体を切り取った上で、さらに解像度を活かしたキレッキレの写真を撮るなら間違いなくこのレンズは効果的。
コレほどの性能を持ちながら、重量はなんと305g。普段使う分にも十分軽く、焦点距離は長いがお散歩用として持ち歩いてもいいレベル。150mmと言う焦点距離が使い難く無かったら、価格は高いがベストバイ。ソレほどまでに買って後悔しないレンズだ。まずはお手持ちのキットレンズなどで、75mm(換算150mm)を使って自分の用途で使えそうか試してみよう。
海外の評価
Admiringlight:今までで最高にシャープなレンズ
- ビルドクオリティはとてもしっかりとしたものだ。完全な金属製鏡筒に大きなレンズが組み込まれている。
- 高密度なレンズだが、重くは無く写真程で見る程大きく感じない。コンパクトで素晴らしいフィーリングだ。
- フォーカスリングはバイワイヤ式だが完璧な抵抗感で動作する。ここに不満はほとんど無い。フォーカスリングが広すぎて誤操作しやすいことが欠点だ。
- 一生モノのレンズと感じる貴重なレンズだが、残念なことに防塵防滴仕様では無い。
- フードが付属しない点は非難して然るべきポイントだ。しかも75ドルと高価である。プログレードのレンズにも関わらずフードが付いていない理由が分からない。
- オートフォーカスはとても高速で正確だ。ピント距離全域を1秒足らずで移動する。追従連写の撮影でもうまくいく。
- グリップの大きいカメラで使うのがベストだが、GX1など小型カメラでも比較的うまく扱うことが出来る。
- 150mmの画角ながら接写性能はフルサイズ85mmと似た撮影距離である。
- このレンズは私が所有していた中で最もシャープなレンズだ。絞り開放から既に隅から隅まで驚くほどシャープである。ここまでシャープなレンズを見たことが無い。
- とてもシャープなレンズで滑らかなボケを持つレンズは珍し。幸いにもこのレンズはそんな珍しいレンズの一つだ。多くの場合、ボケはとても滑らかで均一的なハイライトとなる。
- 完璧なレンズでは無く、コントラストが高い被写体では前景のアウトフォーカス部分に紫の色づきが発生する。とは言え、このような大口径レンズとしては比較的良好に補正されている。
- 発色は豊かで飽和している。シャープ・ボケと併せて全体的な描写が綺麗だ。
- レンズはフード無でもフレア耐性がある。
長所:素晴らしくシャープ・フレーム全域で信じられないほど鋭い描写・美しいボケ、玉ボケ・豊かな色再現・総金属製の抜群なビルドクオリティ・高速で正確なオートフォーカス・とても強い逆光耐性・歪曲が無い・とても良好に補正された倍率色収差・被写体を背景から分離する能力
短所:パープルフリンジ・軸上色収差・フードが付属しない上に高い・動画撮影時のマニュアルフォーカス
このレンズはマイクロフォーサーズとしてだけでなく、フルサイズの85mm F1.8と比べても高価だ。しかし、非常に高い光学性能とビルドクオリティを考慮すると価格は正当性がある。
優れたシャープネス、鮮やか色彩、滑らかなボケを持ち合わせ、私がこれまでに使ったことが無い最高のレンズだ。キヤノン85mm F1.2L・135mm F2Lユーザーだがこの上無い高い評価である。
MING THEIN:LEICA APO 50mm F2に匹敵する明瞭さ
- このレンズはしっかりとした造りだが、意外にも重くない。真鍮製のライカレンズと同じように見える。プラスチックのレンズキャップ以外は全てアルミ合金だ。
- この価格帯のレンズとしては意外なことに防塵防滴仕様では無い。
- フォーカスリングは滑らかで適度な抵抗感を持っている。残念だが電子制御のバイワイヤ式だ。
- フードはレンズのサイズを2倍にする巨大で遮光性の高いものだ。これは別売り品であり、レンズの価格を考慮するとフードを付属していないのは頂けない。
- オートフォーカスは静かで高速、そして正確に合焦する。フォーカス速度は45mm F1.8と同程度だ。
- 本当に悪いレンズはほとんど無く、優れたレンズはたくさんある。そして、際立ったレンズはいくつか存在する。75mm F1.8はそんな優れたレンズを枠を超えるレンズの一つだ。
- 絞り開放からフレーム全体に亘って驚異的な解像力とシャープネスを実現している。絞ると被写界深度が増すものの、シャープネスに大きな違いはない。実際のところ、マイクロフォーサーズの中では最もシャープなレンズの一つだ。
- F1.8?F2.8の間で僅かなマイクロコントラストの改善があるものの、それ以降は回折の影響を受けるまで変化しない。
- ボケ、色透過、軸上・倍率色収差、レンズを悩ます光学特性のどれをとっても悪くない。これは非常に稀なことであり、「個性」を持たないクリアで中立的なレンズだ。唯一の欠点は逆光下の被写体でボケの色づきが出ることくらいだろう。
- 優れた性能を持つ45mm F1.8と比べてあらゆる点でこのレンズは上回っている。
- Leica 50/2 APO ASPHと同程度の明瞭さを持っている。
- この(レビュー用)レンズを返却しなければならない日はとても嘆かわしいものだった。
The Phoblographer:安くは無いが価値のあるレンズ
- このレンズは間違いなく巨大なガラスの塊だ。前玉は他のマイクロフォーサーズ用レンズと比べて直径が大きい。(訳注:2012年のレビューです)
- フィルターは58mmだ。一眼レフからすると小さく見えるかもしれないが、OM-D E-M5のような小型カメラとの組み合わせでは特に大きく感じる。
- どの観点から見ても、このレンズは安っぽい造りではない。実際、レンズの重量はライカを連想させるものだ。
- PENのような小さいボディでも使う事は出来るが、快適ではない。OM-Dとはバランスが取れている。
- オートフォーカスは他のMSC搭載レンズと同様に瞬間的で正確だ。暗所では時折ハンチングを経験したが、これはOM-D E-M5のパフォーマンスによるものだろう。
- 換算150mmという焦点距離の長いレンズだが、使っていて楽しいものだ。
- ボケは滑らかでクリーミーだ。
- 綺麗なボケだけでなく、シャープさも持ち合わせている。F1.8の画像は息をのむほどシャープだ。F5.6まで絞った画像と見間違えるくらいであり、ハッキリとした差は感じない。大口径単焦点レンズでこのようなパフォーマンスは珍しいことだ。
- どのような絞り値でも周辺減光は目立たない。
- 色は豊かで忠実に再現し、肌の色調は美しく輝いている。これはポートレートには重要な要素だ。
私はこのレンズをレビューする前にいくつかの肯定的な意見を読んでいた。当初、その肯定的なレビューには懐疑的だったが、長期間の試用を経て考えを改める必要があると感じている。
卓越した光学性能を持つこのレンズの価格設定は適正と言えるものだろう。マイクロフォーサーズレンズとしては決して安いレンズでは無いが、絶対にお買い得だ。もしあなたが高品質のポートレートレンズを探しているのであれば、間違いなくこのレンズだ。