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M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 最新情報まとめ

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M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 9-18mm(35mm判換算 18-36mm相当)
最大口径比/最小口径比 F4.0(9mm)-F5.6(18mm)/F22
レンズ構成 8群12枚(DSAレンズ2枚、非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、HRレンズ1枚など)
画角 100°- 62°
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算 0.2倍相当)
最近接撮影範囲 173 x 130mm
絞り羽枚数 7枚(円形絞り)
フィルターサイズ Ø52mm
マウント規格 MicroFourThirdsシステム規格
大きさ 最大径×長さ Ø56.5x49.5mm
質量 155g

MTFチャート

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6-mtf

レンズ構成図

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6-lens

小型軽量の貴重なMFT超広角ズーム

オリンパスの超広角ズームレンズは2種類ラインナプされており、防塵防滴仕様の高級モデル「PROシリーズ」とコンパクトでお手頃な本レンズを上げることが出来る。

35mm換算で広角端18mmとPROレンズの14mmに比べてワイドに写すことは出来ないが、標準レンズと比べると十分過ぎるほどパースの付く写真を撮ることが出来る。

特筆すべきは155gという軽量さで、競合するレンズ「M.Zuiko D 7-14mm F2.8PRO」が534g。パナソニックの「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.」よりも、ふた回り、ひと回りほど軽量。コンパクトなボディに組み合わせるには最良の選択肢と成り得る。また、これらのレンズの中では最も安価で手に入りやすい。

低価格だが小型化の為に特殊レンズは贅沢に使っている様だ。DSA(大偏肉両面非球面)レンズを2枚・非球面レンズ1枚・ED・HRレンズをそれぞれ1枚ずつ使用して諸収差を補正している。

普段は標準や望遠レンズを多様しているが、旅行先で「この光景を一つのフレームに収めたい!」って時にポケットに忍ばせておくことが出来る小さな巨人。

更新履歴

海外の評価

MirrorlessComparison:Leica DG 8-18mmとの比較

F値の変動

Leica 8-18mm M.ZUIKO 9-18mm
8mm-2.8 9mm-4.0
10mm-3.2 10mm-4.1
12mm-3.4 12mm-4.6
14mm-3.6 14mm-4.9
18mm-4.0 18mm-5.6

外装

  • ライカはズーミングによるレンズの移動は鏡筒の内側で完結するためレンズ全長は変化しない。
  • 対照的にオリンパスは沈胴式レンズであるため使用時に展開する。格納時はライカの長さ半分、重さ半分であるため収納性は高い。全て展開するとライカより数ミリ短いだけだ。
  • オリンパスのレンズ径はマウントと同等だが、ライカの鏡筒は太いので小型ボディに装着するとはみ出すだろう。
  • ライカにはフードが付属しているが、オリンパスは別売りだ。フィルター径はそれぞれ67mm、52mmとなっている。
  • ライカの造りは金属と高品質なプラスチックで構成され、さらに防塵防滴とー10℃の耐寒仕様だ。加えてナノサーフェスコーティングも採用している。オリンパスは金属マウントを除くと高品質なプラスチックのみで構成され、耐候性やレンズコーティングについて特に謳っている仕様は無い。しかし、造りは良好だ。

解像力

  • およそ1mの近接(中央画質)ではF4~F5.6で最も良好でF8を超えると回折の影響が出始める。9mmにおけるそれぞれの絞り開放ではオリンパスがライカよりも少しシャープだが違いはほとんど無い。F4~F5.6の間ではとても似た性能だ。12?18mmにおいては同じF値や絞り開放で同傾向だ。
  • 無限遠における中央画質も結果はとても似ている。
  • 無限遠の四隅ではライカがオリンパスよりどの絞り値でも一貫してシャープだ。しかし、オリンパスにがっかりしている訳ではなく予想していたよりもシャープな結果だ。

収差

  • ライカには色収差がほとんど存在しないが、オリンパスは特に四隅において顕著に発生する。RAWで簡単に処理できるものだが、JPEGを使うユーザーには気になるかもしれない。
  • コマ収差はオリンパスよりもライカの方が少ない。さらにF2.8と明るいので天体撮影には実用的なものだろう。
  • 歪曲はどちらも自動補正されているので問題にはならない。

その他レンズ光学特性

  • 周辺減光はライカのF2.8のみ確認でき、他の絞り値ではライカ・オリンパスともに目立たない。
  • 逆光におけるフレアは発生しやすいが、過去に試したLeica DGよりは少ない。オリンパスはフレアへの耐性が良い。どちらもオリンパスボディに装着すると紫色のフレアが発生することがるものの、構図を調整すると出なくなる。
  • オリンパスのみ影響があるポイントで、ピント位置による画角変化がある。特に近接時には無限遠よりも画角が広くなる。

AF/MF

  • 両方ともとても静かなオートフォーカス機構を搭載している。GH5・E-M1による様々な条件のテストでは問題なかった。
  • マニュアルフォーカスはライカのフォーカスリングの方が少し操作が簡単だ。
  • パナソニックは特に謳っていないが、ズーミング時にピント位置が変化しないパーフォーカルレンズのような特性を持っているので動画撮影などに便利だろう。

結論

2本のレンズは似た焦点距離のズームレンジと中央でほぼ同等の解像力を持ったレンズだ。しかし、レンズの造りや絞り値は全く異なっている。

特にライカはハイアマチュアやプロをターゲットとして設計されたレンズであり、明るい絞り値とフレーム全域における優れた画質を持っている。ボディもプロの要求に応えるGH5やE-M1 Mark IIとの相性が良いだろう。

一方でオリンパスは最良の画質や堅牢な鏡筒を必要としない初心者や写真愛好家には合理的な選択肢だ。GF7 Mark IIやE-PL8などのボディに合う、最もコンパクトな超広角ズームレンズだ。フードが付属していないのは残念だ。

ライカはオリンパスの価格と比べて2倍と高価なレンズであり、オリンパスは古いレンズだけあって価格はとても落ち着いている。すでにオリンパスを所持しており、F2.8や四隅のシャープネスを得たい人はアップグレードをお勧めするが、そうでなければオリンパスも十分に良いレンズだ。とてもコンパクトで、カバンの中にあるはずなのに何度か見失ったほどだ。

EICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0?ASPH.」をチョイス

  • フレーム全域で最高の画質が欲しい
  • 悪条件で撮影することが多い
  • 暗所や天体撮影で役だつ8mmのF2.8
  • 接写が多く、できるだけボケが欲しい

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

  • ライカのメリットに魅力を感じない
  • ボディが小さい場合
  • 予算

The Photobrographer:9mmの四隅は甘いが、小型軽量でおススメできるレンズ

長所:小型軽量、非常に多彩なズームレンジ

短所:顕著な樽型歪曲、広角端の四隅のパフォーマンスは2流

  • このレンズに最も競合するレンズは「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. 」であり、このレンズが競合より優れている点はおそらく重量とサイズだ。
  • 14-42mmキットレンズと同様に沈胴機構であるため、未使用の状態は僅か5cmの全長しかない。そして、LUMIX Gの半分の重量に過ぎず、軽量であり、抵抗感がない。しかしながら、沈胴機構を展開するとそのサイズ的な利点は完全に損失する。
  • ズーム・フォーカスリングの両方とも表面にあるギザギザのお陰でしっかりとしたグリップ力を発揮する。
  • 沈胴機構を展開する時や9mm?18mmにズームするための回転量はおよそ25°だ。これは格納状態から18mmまでを簡単に行き来する事ができることを意味する。
  • 製造品質は一言で言えば良好だ。鏡筒のほとんどはプラスチック製だが、頑丈であり劣化が早いことはないだろう。しかし、これは傷が付きやすい。レンズマウントは金属製でレンズはガラスだ。実際に取り扱うと非常にしっかりとしており、何年もこのレンズを楽しむことが出来ると確信している。
  • MSCを搭載した最初期のレンズの一つで高速・静かに設計されており、実際そのようになる。「LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. 」と比べると雷の如く高速に感じられる。古いボディに装着してもきっと高速にAFしてくれるだろう。低照度の環境でも常に高速で静音、正確だ。あまりコントラストが低いとAFは遅くなるが、それはカメラ側の問題である。
  • 使い勝手はとても簡単だが、沈胴機構のみ初心者には厄介かもしれない。広い画角は風景や建築写真家でもない限り日常的に使えるモノではない。ストリート写真には18mmの焦点距離は理想的だった。
  • 画質は完璧ではなく、この価格帯としては広角端の四隅に問題がある。望遠側や絞って使う分には大いに役立つが、あらゆる状況かで妥協の無い画質を必要とするピクセルピーパー(等倍鑑賞をするような人)にとってこのレンズは正解ではないだろう。
  • 接写してもボケないので被写界深度を浅くしたいと言う目的には適わない。逆に風景や建築には最適だ。
  • 解像力は広角端と絞り開放で特に四隅で不足している。中央はすべてのズームレンジと絞り値でとてもシャープだが、四隅は少なくともF8まで絞って撮影するとシャープになる。したがって、あらゆる状況下で隅から隅までの解像力が重要な場合には他おレンズを探した方が良いだろう。ウェブや小さなプリントには間違いなく必要十分だ。
  • サンプルを見るとわかるように、9mmにおける四隅の解像力はF8まで絞っても2流だ。しかし、ピクセル等倍で見ない限りそれは受け入れられるものだ。
  • 強いコントラストのあるエッジでカラーフリンジが発生する傾向があるものの、ソフトウェアで処理できる。
  • 9mmの広角端では僅かな樽型歪曲を示す。風景写真では気づかないかもしれないが、平行線が多い建築物では目立つだろう。ここでもソフトウェアで後処理は簡単だ。

このレンズは良いところと悪いところが混在している。一方で換算18-36mmというズームレンジはとても汎用性があり小型・軽量で携帯性が高い。しかし、700ドル近い価格で広角端の光学性能は満足できるものでは無い。歪曲も目立つ。

しかしそれでも、私はこの短期間でこのレンズがだんだん好きになってきた。これは私が以前使っていたレンズの広角端とは対照的にソフトな画質を提供するのは事実だ。とは言え、このレンズは小さくて軽く、旅行には理想的なものだ。パナソニックG1のような小型カメラと一緒に一日中運用して何の問題もない。単焦点レンズよりも柔軟性の高いマイクロフォーサーズ用の超広角レンズが欲しい場合には最もおススメするレンズだ。

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