このページでは一眼カメラ用交換レンズ「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」の情報を収集しています。
更新情報
[]catlist tags=macro-apo-lanthar-65mm-f2-aspherical date=yes
データベース
レンズの特徴
中央解像力 開放 | 非常に良好 | 周辺解像力 開放 | 非常に良好 |
中央解像力 ピーク | 抜群 F2.8-F4 |
周辺解像力 ピーク | 非常に良好 F4-F5.6 |
軸上色収差 | ほぼ完璧 | 倍率色収差 | ほぼ完璧 |
球面収差 | ?問題無し | コマ収差 | とても軽微 |
非点収差 | 良好 | 歪曲 | 極小 |
周辺減光 | 開放で目立つ F4で改善 |
逆光耐性 | 良好 |
AF | MF限定 | MF回転角 | 310度 |
最大撮影倍率 最短撮影距離 |
1 : 2 0.31m |
手ぶれ補正 | ー |
フィルター | 67mm | 重量 | 625g |
ボケ傾向 | 前後のボケ…良好・玉ボケ…良好だが絞り羽根・非球面の影響大 | ||
備考 | 電子接点あり |
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 65mm |
口径比 | 1 : 2 |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 8群10枚 |
画角 | 38° |
絞り羽根枚数 | 10 枚 |
最短撮影距離 | 0.31m |
最大撮影倍率 | 1 : 2 |
最大径×全長 | φ78.0×91.3mm |
フィルターサイズ | φ67mm |
重量 | 625g |
レンズフード | 付属 |
電子接点 | あり |
フォーカス拡大機能 | 対応 |
Exif情報: | 対応 |
レンズ補正選択 | 可能 |
5軸ボディー内手ブレ | 対応(5軸対応ボディーに限る) |
海外の評価
Lesnumerique
- 重さ626g、直径78mm、全長91.3mmと他のフォクトレンダーシリーズと比べて遥かに大きく嵩張るレンズだ。ソニー純正の90mmマクロと異なりピント位置によってレンズの長さが変化する。
- フォーカスリングは21mmと同じく滑り止めが無いにも関わらず良好だ。回転角は大きく高精度なマニュアルフォーカスが可能となっている。
- 電子接点を搭載している。
- α7 IIIと組み合わせ、拡大とピーキングを駆使する皓でだMF限定と言うことに問題を感じることは無かった。
- 周辺減光はとても少なく、絞り開放から控えめだ。F2.8まで絞れば実質的に解消する、
- 歪曲はほとんど無い。
- α7R IIとImatestを使ってシャープネスのテストを行った。
・中央は絞り開放からとても良好だ。
・絞り開放では四隅のパフォーマンスが伸び悩んでおり、均質性を発揮するにはF8-F11まで絞る必要がある。
・回折はF16から始まり、F22は避けるべきだろう。
長所:歪曲が無い・周辺減光が無い・ハーフマクロ・中央解像・電子接点・精密なフォーカスリング
短所:フォーカスリングの回転角が大きすぎる・絞り開放付近の四隅解像・手ぶれ補正無し・AF非対応
画質は優れているが、光学手ぶれ補正やオートフォーカスは非搭載だ。価格設定を考慮すると万人受けするのはFE90mm F2.8 MacroかFE50mm F2.8 Macroかもしれない。
Dustin Abbott
- Carl Zeiss Classicシリーズに通じるものがあるプレミアムな仕上がりのレンズだ。
- 美しい技巧のレンズが大好きであれば、持つ喜びを感じるだろう。外装の仕上がりは何十年に渡って美しさを保つはずだ。
- 625gと中程度の重量だが金属鏡筒特有の「密度」を感じる重さだ。ソニーミラーレスボディとの相性はとても良好だ。
- マクロ時は鏡筒が4cmほど伸びる。
- フォーカスリングの回転角は約325度と大きい。しかしマクロ撮影以外の場合、2m?無限遠の回転角は約50度程度と簡単に素早く操作できる量だ。
- 電子接点を持つため、フォーカスリングを操作すると自動でMFアシストが作用する。
- フォーカスリングの動作は完璧だ。滑らかで正確、抵抗感はパーフェクトだ。
- 他のフォクトレンダーと同じく防塵防滴は全く施されていない。個人的には防塵防滴仕様のフォクトレンダーを見てみたい。
- レンズフードはとても浅く効果があるのか疑問だ。それにレンズ前玉は鏡筒の奥深くに配置されているのでフードが無くても保護性・遮光性は高い。私はフードをそっと箱にしまった。
- 実絞りの絞りリングは1/3段ごとにクリックストップがある。10枚羽根だが円形絞りでは無く、絞ると玉ボケの角張は目立ちやすい。
- 私が「最高の50mm」と評価するFE50mm F1.4 ZAと比べて光透過やマイクロコントラストが優れている。F2.8まで絞れば4200万画素カメラでもほぼパーフェクトだ。F4まで絞ればそれ以上絞る必要は無い。
- Milvus 135mmとの比較では、絞り開放のフレーム全域でほぼ同性能となる。Milvusはやや周辺減光が大きい。1段絞るとフォクトレンダーはフレーム四隅で僅かに有利だ。
- このレンズの解像性能とマイクロコントラストは私が見てきたレンズの中で最高だ。
- 色は豊かで正確、フォクトレンダー/ツアイスらしい組み合わせだ。さらに色収差が絶対的に補正され、軸上色収差・倍率色収差を確認できない。
- 場合によって部分的にゴーストが発生するものの、コントラストの損失は無い。
- ボケは良いところと悪いところがある。前述したように円形絞りでは無いことと、等倍まで確認すると玉ねぎボケを僅かに確認できることだ。しかし、多くの場合はとても滑らかなボケとなる。
- 高いシャープネス・低歪曲・低色収差などを考慮するとウェディングフォトの際立った道具となる。指輪、ドレス、装飾、手などディテールを撮影するためのお気に入りレンズとなるだろう。
私はこのレンズにとても満足している。私が愛している多くのものをコンパクトで美しい鏡筒の中にまとめられている。マニュアルフォーカス・防塵防滴非対応だが、それを妥協できるのであればパーフェクトなレンズとなるはずだ。
長所:プレミアムな質感で美しい仕上がりの鏡筒・信じられない程滑らかなフォーカスリング・市場で最高のレンズに匹敵する優れた画質・色収差が完全に補正されている・強力なマイクロコントラスト・良好な逆光耐性・優れた演色・優れた操作性・優れたコストパフォーマンス
短所:マニュアルフォーカス限定・防塵防滴非対応・レンズフードの効果が薄い・絞り羽根の形状
Lenstip:ほぼ完ぺきな光学性能のレンズ
- レンズ後玉はフォーカシングで移動するタイプだ。
- 鏡筒は金属製である。
- 製造国は日本だ。
- マニュアルフォーカスリングの回転角は近接から無限遠まで310度だ。しかし、0.5m-無限遠までを使う場合には100度となる。
- 絞りリングは1/3段ごとにクリックストップが発生する。
- コシナは「市場にある最もシャープなレンズの一つ」と主張しているが、我々のテストでそれは誇張ではないことを確認した。絞り開放から既に66lpmmに達する数値で、これは「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」の最大値と同じである。これはとても見事な結果だ。さらに絞るとより向上し、α7R IIでテストしたレンズを上回る結果だ。加えて、解像力は少し低下するがF4におけるパフォーマンスも新記録である。
- APS-Cの端におけるパフォーマンスも同様にとても良好だ。絞り開放からすでに56lpmmの高い数値である。さらに絞ると65lpmmの数値となり、これは多くのFE競合レンズにおける中央解像の数値だ。唯一批判すべき点は絞った時の立ち上がりが遅いことだ(F2-F2.8は改善しない)。これはフルフレーム端においても同傾向である。
- フルフレームにおける端の解像も絞り開放からとても良好だ。F5.6まで絞ることで60lpmmに達する。このレンズはこのカテゴリにおいて一つの欠点もない、このパフォーマンスには脱帽だ。
- 軸上色収差は絞り開放から見つけるのが難しいほどだ。APOの名に恥じない性能である。
- 倍率色収差の補正も賞賛に値する。最も高い値でも0.04%に達することはない低い数値を維持している。
- 球面収差の影響は見られない。
- 歪曲収差はAPS-Cで0.27%、フルフレームで0.33%と非常に低い数値だ。
- コマ収差はフルフレームの隅で僅かに変形が見られるものの、F2.8まで絞ると完璧に解消する。
- 非点収差は我々の測定で5.9%と良好な結果だ。さらにF2.8-F4まで絞ると2-3%まで低下する。
- ボケは良好だが、玉ボケは10枚羽根ながら1段絞ると円形では無くなる。さらに非球面レンズの影響が見られる。
- 周辺減光はAPS-Cの絞り開放で0.97段の穏やかなものだ。フルフレームでは開放で2.26段と目立ち、1段絞ってもまだ厄介なままである。F4からF5.6まで絞ることで穏やかな状態となる。
- 逆光は少しの問題も抱えていない。フレームの隅に光源を配置して絞った場合に光芒が長い筋となって邪魔をする場合にのみ注意しよう。
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの長所…
- とても頑丈な金属鏡筒
- センセーショナルな中央画質
- とても良好なAPS-Cフレームの画質
- 良好なフルフレーム隅の画質
- 無視できる軸上色収差
- 僅かな倍率色収差
- 球面収差の問題が無い
- 実質的に歪曲収差がゼロ
- 穏やかなコマ収差
- 非点収差が小さい
- とても滑らかなボケ
- 良好な逆光耐性
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの短所…
- フルフレームで周辺減光が目立つ
総評
高いビルドクオリティ、記録的な解像性能、ほぼ欠点の無い光学性能…これ以上解説する必要があるだろうか?このレンズは多くを語らずとも、疑う余地もなく優れた性能で強くオススメできるものだ。
PhotographyBlog:5点満点のレンズ
- ソニー純正の標準単焦点よりは少し長く、625gとかなり重いレンズだ。
- 最短撮影距離の0.31mに設定するとレンズ全長は125mmを超える。
- レンズ鏡筒とマウント部は金属製だ。
- フォーカスリングは非常に滑らかで大きな回転角を持っている。
- 絞りリングは1/3段ごとにクリックストップが可能である。デクリック機構は備わっていない。
- 電子接点が内蔵されているため焦点距離や手ぶれ補正、レンズ補正の機能を利用することが出来る。
- レンズフードはねじ込み式だ。
- このレンズで色収差が問題となることは滅多にない。テストショットでカラーフリンジが発生することは無いかった。
- 周辺減光はF2で目立つがこのような明るいレンズでは予想できることだ。F5.6まで絞ると目立たない。
- ボケは滑らかだ。
- 中央シャープネスはF2-F11まで見事なパフォーマンスである。隅のシャープネスはF2.8-F11の間で良好だ。
このレンズは驚くほどシャープな標準マクロレンズであり、貯金を崩してでも手に入れたいものだ。フォクトレンダーに期待する傑出したビルドクオリティと新しい光学設計は珠玉の一本である。
絞り開放における解像力の低下は僅かで隅のパフォーマンスは絞り値全域で素晴らしい。このレンズでシャープネスに文句を言うことは出来ないだろう。
唯一の注意点はF2と言う浅い被写界深度で手持ちのマニュアルフォーカス撮影をする場合、良い時もあれば悪い時もあるだろう。ピーキングを活用すると成功率が上がるはずだ。
結論として、我々はこのレンズにとても感銘を受けている。さらに価格を考慮すると5点満点であり「必携のレンズ」と評価することができる。
デザイン | |
機能性 | |
使い勝手 | |
画質 | |
VFM |
DPREVIEW:First impression
- 総金属製でマットな黒を基調としたこのレンズは手に取ると叫びたくなる精巧さと質感を持っている。
- 電子接点を持ち、EXIF情報を記録できるほかピーキングや拡大も利用可能だ。
- 回転角はおよそ300°と非常に精度の高いフォーカシングが可能となっている。
- フォーカスリングは2?を上回り、掴みやすいデザインだ。
- 絞り値はF2~F22の範囲で1/3段ごとにクリックストップがある。
- このレンズはハーフマクロだが、近接撮影時には鏡筒がおよそ4cmほど伸びる。
- α7R IIとの組み合わせでは満足のゆく写真を撮影できた。ピントがしっかり合えば、絞り開放ですらとてもシャープな結果を出せる。
- 色収差の補正は良好だ。
- F2?F2.8までは周辺減光が発生するが、F4まで絞ると解消する。これはこの手のレンズで予想できる範疇だ。
- 65mmという焦点距離は50mmでも85mmでも無い。どのように撮影すれば良いのか私を混乱させる画角だった。しかしそれでも、とても良好な造りのレンズであり、称賛すべきものだろう。
好きなところ:優れたレンズの造り・絞り値全域で非常にシャープ・抜群の滑らかさを持つフォーカスリング・電子接点搭載によるカメラとの通信
嫌いなところ:オーバーインフがある・慣れない65mmの画角
Sony Alpha Blog:FE用レンズで最高にシャープなレンズ
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalは強い個性を持つ格別のレンズだ。
- 絞り開放F2からフレーム全体で際立ってシャープ
- 素晴らしい発色
- 適切な価格設定
- 素敵な光芒
- 戦車のようなビルドクオリティ
ただし、以下のポイントを把握しておく必要がある
- 部分的な色収差
- 65mmと言う奇妙な焦点距離
- 接写時のボケは良好だが、無限遠側では良さが失われる
- 最大撮影倍率が0.5倍
- マクロ撮影時は精密なフォーカシングが可能だが、ポートレートやストリートフォトでは難しくなる
ポートレートやストリートフォト、物撮り、代理撮影で素晴らしいレンズとなるが、実際にマクロレンズとして使うのであれば私は等倍撮影が可能な「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」を好むだろう。
カテゴリ別評価
- ビルドクオリティはトップクラスだ。総金属製の鏡筒ととても良好に調整されたフォーカスリング、絞りリングを持っている。唯一の欠点は防塵防滴仕様では無いことだ。
- フォーカスリングはとても大きく使って楽しいものである。グリップは良好で適切に潤滑されている。
- フォーカスリングの回転角は180度以上でマクロ域の割合が高くマクロ撮影で精密なフォーカシングが可能だ。しかし、1mから無限遠までは僅か30?40度ほどしかないため正確かつ迅速なフォーカシングが難しい。
- レンズはフォーカシングによって鏡筒が伸びる。
- 絞りリングはとても小さく、誤ってフォーカスリングを掴んでしまうことがある。1/3段ごとにクリックストップが発生し、これを解除する機構は備わっていない。
- 前玉は鏡筒内部の深い場所にあるため、フード無しでも十分に遮光性や保護性を確保できる。
- このレンズはF2からフレーム全体で際立ったシャープネスを発揮する。私は多くのレンズをテストし、その多くは絞り開放の四隅や周辺部でシャープネスが低下した。しかし、このレンズは全くそれに当てはまらない。シャープネスの点で言うとソニーFE用で最高のレンズである。
- 周辺減光はF4から無視できるレベルとなる。
- 目に見える程の歪曲は存在しない。
- APOを冠しているが、部分的な色収差を簡単に発生させることが出来た。
- 綺麗な光芒が発生するが、これは好みが分かれるかもしれない。
- 発色はまるでツアイスのように華やかである。
- ボケはGMシリーズほど良くはなく、特に遠距離の後ボケが硬調だ。
競合レンズ
FE 90mm F2.8 Macro G OSS
レンズ仕様 | ||
---|---|---|
レンズ構成 (群-枚) | 11-15 | |
画角 (APS-C)?*1 | 17° | |
画角 (35mm判) | 27° | |
開放絞り (F値) | 2.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 9 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.28 | |
最大撮影倍率 (倍) | 1.0 | |
フィルター径 (mm) | 62 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 79 x 130.5 | |
質量 約 (g) | 602 |
楽天市場 | Amazon | カメラのキタムラ | |
FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28G | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
FE 50mm F2.8 マクロ
焦点距離 | 50mm | |
---|---|---|
レンズ構成 | 8群8枚 | |
絞り値 | F2.8-F16 | |
絞り羽根(枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 | 0.16m | |
最大撮影倍率 | 1 | |
フィルター径 | 55mm | |
手ブレ補正 | 非搭載 | |
防塵防滴 | 配慮した設計 | |
最大径*全長 | 70.8*71.0mm | |
質量 | 236g |
楽天市場 | Amazon | カメラのキタムラ | |
FE 50mm F2.8 Macro | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
更新履歴
- 2017.11.18:Lenstipを作例に追加しました。そのうちレビューが公開されそうですね。
- 2017.10.11:PhotographyBlogを参考サイトに追加しました。
- 2017.9.22:作例にPHOTOHITO・Flickrを追加しました。
- 2017.8.19:レビューにPhilipreeveを追加しました。
- 2017.8.12:KASYAPAを作例に追加しました。
- 2017.8.8:DPREVIEWのFirst impressionを参考サイトに追加しました。
- 2017.8.5:価格.com口コミを追加しました。
- 2017.7.21:フジヤカメラブログをレビューに追加しました。
- 2017.7.19:コシナの公式発表を受けてページを作成しました。すでにカメラのキタムラでは予約販売が開始されていますね。
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