ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願

2024年10月11日付けでニコンの気になる特許出願が公開。35mm・50mm・85mmのF1.4・F1.8単焦点レンズを想定したような光学系の実施例を複数掲載しています。

概要

【公開番号】特開2024-144754(P2024-144754A)

【公開日】令和6年10月11日(2024.10.11)

【発明の名称】光学系および光学機器

【分割の表示】特願2022-142708 (P2022-142708)の分割
【原出願日】平成30年5月18日(2018.5.18)

【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン

【背景技術】
【０００２】
従来から、絞りの像側に配置された正レンズ群を物体側に繰り出して合焦を行うインナーフォーカス方式の単焦点光学系（例えば、特許文献１を参照）が提案されている。このような光学系では、大口径化した場合に、諸収差を良好に補正することが難しかった。

実施例1

焦点距離：51.59

F値：1.85

半画角：22.6

像高：21.70

全長：80.800

バックフォーカス：13.599

実施例13

焦点距離：36.52

F値：1.85

半画角：30.6

像高：21.70

全長：100.000

バックフォーカス：9.600

実施例20

焦点距離：36.41

F値：1.45

半画角：30.7

像高：21.70

全長：120.000

バックフォーカス：9.600

実施例26

焦点距離：51.60

F値：1.44

半画角：22.7

像高：21.70

全長：113.685

バックフォーカス：13.100

実施例27

焦点距離：85.00

F値：1.86

半画角：14.2

像高：21.70

全長：115.209

バックフォーカス：21.685

実施例31

焦点距離：85.00

F値：1.42

半画角：14.2

像高：21.70

全長：145.265

バックフォーカス：14.071

注意点として、これらは実際に発売したNIKKOR Zレンズの光学系とは異なります。
（特に35mm F1.8と85mm F1.8はコニカミノルタが関わっている特許の光学系である可能性あり）

現出願日は2018年となっており、ニコンは以前から定番焦点距離の大口径レンズを模索していたみたいですね。実際に登場したF1.4レンズは小型軽量で手頃な価格のコンセプトとなりましたが、今回の光学系は力の入ったS-Lineを想定していたように見えます。

これらの光学系が実際に日の目を見る可能性は限りなくゼロに近いと思います。しかし、将来的にS-LineのF1.4レンズが登場するとしたら、このような光学系となるのかもしれませんね。

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