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カメラのキタムラはKowaの望遠鏡は取り扱っているものの、レンズはないのですよねえ…。
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PROMINAR 8.5mm F2.8 MFT | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
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レンズデータ
レンズ仕様
カラー | ブラック、シルバー、グリーン |
---|---|
希望小売価格 | 116,000円(税別) |
発売日 | 2014年9月20日 |
焦点距離 | 8.5mm |
F値/最大口径比 (Tナンバー) | F2.8/T3.0 |
TVディストーション値 (歪) | 0.12% |
画角 | 93.5°×77.1° |
最短撮影距離 | 0.2m |
最近接時の撮影範囲 | 239×179mm |
デジタル補正要らずのゼロディストーションレンズ
フィルム時代のレンズメーカーとして名を馳せた興和光学による超広角単焦点。
デジタル世代の私としてはあまり馴染みの無い会社だったりするのだけども、双眼鏡やスポッティングスコープを販売しているのでひょっとしたらそちらでお世話になっている方も多いかもしれない。
他に選択肢が多い中でこのレンズを使う意義は「RAWデータでも歪曲収差が皆無」「KOWA PROMINARであること」というところ。AFやデジタル補正で便利な世の中になっているものの、遊び心を求めるならば良い相棒になってくれる。そんなレンズ。
電子接点を持たないので自動補正も適用されず、マニュアルフォーカス限定と気難しい部分も多い。しかし、デジタル補正要らずで極めて良好に歪曲収差が補正されているので周辺減光さえ気を付ければあまり自動補正が必要と感じないかもしれない。現代の最新レンズは歪曲をデジタル補正に任せるレンズも多い中で、光学的にしっかりと補正する性質のレンズは珍しい。
競合レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
KOWA 8mmの画角と明るさをカバーするオリンパスの大口径広角ズーム。
使い勝手では明らかにこちらの方が良好だが、デジタル補正を掛けていないRAWファイルにおいて非常に歪曲が大きい。デジタル補正を適用したとしてもKOWA 8mmほどの皆無に近い歪曲収差とはならない。
と言っても周辺減光も自動補正されたり、超広角から広角までをF2.8でカバーしていたりするので普通に使うのであればコチラがおススメ。防塵防滴仕様なので悪条件の環境下でも心配せずに使い倒せるのは重要なポイント。特にアングルでパースを強調したい広角レンズでは泥にまみれる可能性も少なからず発生する。
LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.
オリンパスのPROズームと比べてF値を抑えてコンパクトで安価なパナソニックの超広角ズーム。
こちらも歪曲補正はデジタル補正任せでRAWファイルを取り出すと非常に大きい歪曲収差を目の当たりにする。明るいレンズでは無いものの解像力は極めて良好で、特にF値にこだわりが無い場合にはコストパフォーマンスは高い。
VoightLander NOKTON 10.5mm F0.95
上記2本のレンズがあくまでも現代的な理念と使い勝手に基づくスペックとなっているが、このレンズはどちらかと言えばKOWAの嗜好性に似ている。
超広角としては類を見ないF0.95という明るさを持っており、マイクロフォーサーズの超広角としては驚くほどボケを演出できるレンズ。
ただし、歪曲が少し目立つので気になる場合には後処理が必要。電子接点を持たないマニュアルレンズなのでボディ側で自動補正が適用されない点は考慮しておいた方がいいだろう。
海外の評価
ePHOTOzine
- レンズはコンパクトだが、440gとしっかりとした質感を持つ重量だ。
- フードはバヨネット式ではなく、ネジで固定する。シンプルで効果的なデザインだが、フードによるケラレを防ぐためにしっかりと印に合わせて装着する必要がある。
- 被写界深度が深いので目視でピントの山を掴むのは難しい。
- シャープネス:
中央:F2.8で優れた性能(excellent)を発揮。F4-F5.6で卓越した画質(outstanding)となり、F8-F11で再び優れた性能(excellent)となる。F16でも依然といて非常に良好(very good)だ。
隅:F2.8から良好(good)でF4-F8まで非常に良好(very good)となる。F11でまだ良好(good)であり、F16でソフト(soft)となる。広角レンズとしてはとても満足のいく結果だ。 - 色収差はとても良好に補正され、中央は絞り値全域でほぼ半ピクセル以下に維持されている。隅は1ピクセル前後だが、超広角レンズとしては優れた結果だ。
- 歪曲はー0.22%の樽型であり、とても良好な数値だ。
- フレアは太陽をフレーム隅に配置すると発生するが、ゴーストが発生するだけでフレアによるコントラスト低下はない。
美しい造りで優れたテスト結果の高級感あふれるレンズだ。オートフォーカスには対応していないが、満足できる使い勝手だ。少なくとも被写界深度の深い遠景ならば余裕でマニュアルフォーカス可能である。
良好な結果を残せる使って楽しい凄いレンズだ。
PROMINAR 8.5mm F2.8 MFTの長所
- 見事な中央シャープネス
- 全体的に優れた描写
- 低歪曲
- 低色収差
- フレアが発生しない
- ハイクオリティなレンズの造り
- 創造的なポテンシャル
- 美しいボケ
PROMINAR 8.5mm F2.8 MFTの短所
- マニュアルフォーカス限定
- 防塵防滴仕様ではない
- 被写界深度指標がない
機能…4・操作…4・性能…5・価格…4・総評…4.5
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