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50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

タムロン「50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ちを指す。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となる傾向。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生する。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象だが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

50mm

最短撮影距離

四隅に向かって薄っすらとした周辺減光が発生するものの、コスト少なく補正することが可能。また、F8まで絞ると光学的に問題をほぼ解消することが出来ます。

無限遠

最短撮影距離と比べると周辺減光の強度が高まりますが、それでもF8まで絞ると大っく改善します。

100mm

最短撮影距離

50mmよりも影響度合いが下がり、絞り開放からほとんど問題ありません。

無限遠

やはり無限遠側は隅の一部に向かって光量落ちが強くなるので、気になる場合はレンズ補正か絞りで対処したいところ。

200mm

最短撮影距離

100mmとほぼ同じ。

無限遠

100mmと似ていますが、若干緩和しているように見えます。

400mm

最短撮影距離

最短撮影距離の光量落ちとしては最も目立つ焦点距離。2段絞ると改善しますが、ISO感度やシャッタースピードへの影響を考慮するとレンズ補正の活用も必要。

無限遠

最短撮影距離と比べて影響はさらに強くなり、このレンズで最も光量低下が大きくなります。F11まで絞っても完璧には改善せず、F16まで絞る必要があるのは悩ましいところ。

逆光耐性・光条

50mm

18群24枚と非常にレンズ構成枚数の多い光学系のため、当然ながらレンズ間での反射が多くなりゴーストも多い。フレーム全域に影響を及ぼすようなフレアは良く抑えられているように見えますが、ゴーストが多いので画質への影響は避けられない模様。絞るとゴーストは小さくなりますが、隠れていたフレアがゴーストのように収束するので結果的に悪化します。

光源を隅に配置するとゴーストの発生が抑えられ、絞り開放付近はほぼ問題なし。光源の位置を調整できるのであれば、出来るだけフレーム外となるように調整するのがおススメ。ただし、小絞りを使うと複数のゴーストが発生します。

135mm

広角側と比べるとゴーストが抑えられているものの、目立つフレアやゴーストが消えたわけではありません。絞っても劇的な変化は無し。

やはり光源をフレーム隅や外まで回避するとフレアやゴーストの影響を回避可能。絞っても影響は軽微なので、フレアを抑えたい場合は出来るだけ光源を避けるようにすると良いでしょう。レンズフードも効果的。

400mm

400mmの場合はフレアの影響が強く、全体的にコントラストが低下します。絞っても光条やゴーストの主張が強く、被写体が隠れてしまう可能性が高そう。

光源を隅に配置した場合でも、周辺がややフレア気味となるので注意が必要。絞ると悪化し、フレアの影響範囲が広がる模様。

光条

最小F値から1段ほど絞りを開けたところでシャープな光条が発生します。ただし、回折の影響を考慮すると解像性能などとバランス良く両立するのは難しそう。F16でも光条はシャープですが、小絞りと比べると光条の描写にパンチが欠けている印象あり。

まとめ

開放F値が大きなレンズとしては周辺減光が目立つと言わざるをえません。特にズーム両端で顕著で、絞りかレンズ補正で修正する必要があると感じます。2段絞れば綺麗に改善しますが、露出やボケなどに影響が出やすく、出来れば絞りたくないのが正直なところ。

幸いにも自動補正が適用可能であり、JPEG出力やレンズプロファイルを適用できる現像ソフトであれば心配する必要がありません。プロファイルを使用できなくても、手動補正でまずまず良好に修正することができるはず。

複雑なレンズ構成もあって逆光耐性はぼちぼち。特に光源をフレームに入れると複数のゴーストが発生するので全てを回避するのは難しいです。悪目立ちするゴーストでは無いので許容範囲だと感じますが、全てを回避すようとすると面倒、というか厄介。フレアは良く抑えられているので、コントラストは多くのシーンで良好です。

絞った際の光条は素直な描写ですが、切れ味のよい光条と比べると平凡。それに光条を発生させるにはF16~F32まで絞る必要があり、回折による解像性能の低下は不可避となります。シャッタースピードやISO感度が犠牲となることも多いので、そこまでして得たい光条か?というとそうでもないかなと。

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50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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