「7Artisans AF 24mm F1.8」のレビュー第五弾 ボケ編を公開。玉ボケで欠点が目立つものの、接写時の後ボケは滑らかで綺麗でした。
簡易的なまとめ
接写では欠点が目立たず、滑らかで綺麗なボケが得られます。少し離れると欠点が現れ始めるものの、その際はボケが小さくなり、結果的に悪目立ちすることはありません。色収差による影響も少なく、総じて使い勝手の良い描写。
Close-ups are free of flaws, with smooth, beautiful bokeh. When you move slightly away, flaws begin to appear, but the bokeh becomes smaller, so they do not stand out. Chromatic aberration is minimal, resulting in overall easy-to-use imaging.
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7Artisans AF 24mm F1.8のレビュー一覧
- 7Artisans AF 24mm F1.8 レンズレビューVol.5 ボケ編
- 7Artisans AF 24mm F1.8 レンズレビューVol.4 諸収差編
- 7Artisans AF 24mm F1.8 レンズレビューVol.3 遠景解像編
- 7Artisans AF 24mm F1.8 レンズレビューVol.2 解像チャート編
- 7Artisans AF 24mm F1.8 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。
後ボケ
ボケの縁取りが少し強めの描写。実写では滑らかな描写となることもありますが、撮影距離によっては心地よいとは言えない描写となるようです。
前ボケ
後ボケと同じく、縁どりがやや強めのボケ質。状況によっては不快な描写となる可能性あり。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。
- 影響が強い
- 影響が弱い
口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。
- 前ボケ
- 後ボケ
球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。
実写で確認
光の分散にムラがあり、かつ縁取りに残存する色収差の影響があり、非球面レンズの研磨ムラと思われる不快な描写が見られます。お世辞にも綺麗なボケとは言えません。絞ると軽減しますが、ボケがかなり小さくなります。
ボケ実写
至近距離
最短撮影距離に近いと、滑らかで綺麗な後ボケが得られました。不快と感じる描写はほとんどありません。
近距離
ボケ質に変化があり、細部をよく見ると硬めのボケ質。ただし、色収差が良く抑えられているので、不快と感じるほど酷くはありません。
中距離
24mm F1.8で質感を議論するほど大きなボケは得られません。ただし、細部を拡大すると不快なボケの描写であることが分かります。やはり色収差が良く抑えられているため、悪目立ちはしていない模様。
ポートレート
全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F2.8)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。
フルサイズの24mm F1.8らしく、フレームに全身を入れても多少の後ボケが得られています。ただし、背景を分離する場合は膝上か上半身くらいまで近寄りたいところ。ボケ質は至近距離でのみ良好。撮影距離が長い場合は騒がしい描写ですが、不快と感じるほどボケが大きくありません。
まとめ
接写では欠点が目立たず、滑らかで綺麗なボケが得られます。少し離れると欠点が現れ始めるものの、その際はボケが小さくなり、結果的に悪目立ちすることはありません。色収差による影響も少なく、総じて使い勝手の良い描写。
玉ボケは非球面レンズの研磨ムラや球面収差、口径食の影響あり。見栄えの良い描写とは言えません。鑑賞サイズによっては目立たないことも多いですが、特に玉ボケが多いイルミネーションシーンでは注意が必要。
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