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AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G + Z 8 レンズレビューVol.3 遠景解像編

ニコン「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」のレビュー第三弾を公開。F1.8から全体的にまずまず良好な遠景解像で、Z 40mm F2と比べて大きな違いは無いという点についてレビューしています。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2023-12-4 晴れ 無風
  • カメラ:Nikon Z 8
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 露出:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • RAW:高効率RAW★
  • 現像:Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・レンズ補正オフ

テスト結果

中央から隅に向かって若干の画質低下が見られるものの、まずまず良好な結果が得られているように見え舞うs。フレーム隅はコマ収差の影響がコントラストが低下しており、これを抑え込むには最低でもF4まで絞りたいところ。F4以降はフレーム全体で非常に良好な結果を得ることができます。

中央

F1.8から非常に良好ですが、球面収差や軸上色収差による影響が僅かに残っています。F2.8-4まで絞ると細部の解像性能やコントラストが向上。以降はピークの性能がF8くらいまで続きます。

周辺

中央と比べると若干ソフトな画質で、コマ収差のような影響もわずかに発生しています。F2.8-4まで絞ると大きく改善し、F5.6まで絞ればピークの画質。

四隅

周辺部よりもさらにコントラストが低下しています。これはコマ収差の影響が強いと思われ、絞ると改善が期待できます。倍率色収差の影響は少なめ。コマ収差はF2.8まで絞っても補正不足で、少なくともF4まで絞りたいところ。F4以降はピークの性能がF8まで続きます。

Z 40mm F2と比べて(サンプルは隅のみ掲載)

基本的な傾向はF1.8Gと同じ。F2.8くらいまではコマ収差の影響が残存しており低コントラスト。F4まで絞ると大きく改善し、F8くらいまで良好な結果を得ることができます。遠景の解像性能だけで言えば「どちらでもいい」というのが正直なところです。

EF50mm F1.8 STMと比べて

キヤノン「EF50mm F1.8 STM」は、同じダブルガウスの発展型として似たような傾向のレンズです。絞り開放ではコマ収差の影響が目立つものの、像面湾曲の影響は小さい。絞れば徐々に改善しますが、ニコンの50mm F1.8Gと比べると改善速度が遅め。F8まで絞って使うのなら「どちらでもいい」というのが正直なところです。

まとめ

F1.8から完璧とは言えませんが、扱いやすい傾向のレンズです。絞れば明らかに改善するため、シャッタースピードやISO感度に余裕があるのならF4~5.6まで絞ると隅まで良好な結果を期待できます。この際は4500万画素のZ 7やZ 8でも十分な性能と言えるでしょう。隅までの画質が必要なければ、F2前後でも十分。

(遠景解像の性能だけで言えば)手持ちに50mm F1.8Gがある場合、Z 40mm F2を買い足す理由は殆どありません。携帯性やAFなど機能性を考慮するとZ 40mm F2に分があるものの、画質面でアップグレードは期待しないほうが良いでしょう。遥かに高価ですが「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」がおススメ。

購入早見表

作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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