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EOS RPを使いこなす ファーストインプレッション編

このページではキヤノンのフルサイズミラーレス「EOS RP」の購入初日ファーストインプレッションを掲載しています。

EOS RP ファーストインプレッション

予約していたEOS RPボディキットが到着。ヤマト運輸はいい仕事をしてくれた!

さっそく段ボールを開封して箱を取り出してみると…EOS Rと同じくやたらデカい。ボディキットなのにダブルズームレンズキットのように巨大な箱。

ボディキット(レンズ無し)にも関わらず、同じ仕様の仕切りが使われている模様。地味にコストカットが垣間見えるポイント。

箱の中にはボディの他に…

  • ボディキャップ
  • 説明書・保証書
  • バッテリー LP-E17
  • 充電器
  • ストラップ

が同梱されています。USB-PD製品に対応しているので充電器は必要無いという人もいるはず。かく言う私もその一人。ただ、予備バッテリーを充電しておきたいという人には必要なアイテムですね。

外観・デザイン

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外観

全体的なデザインはEOS Rと同じ曲線的でいかにもキヤノンらしい風格。小型軽量ボディですが、ミラーレスとしてはしっかりとしたグリップを備えている。

カメラ左肩正面にはEOS Rのアイコンとなるロゴが見えます。「EOS RP」というモデル名はカメラ右肩上部に表示。

Nikon Zシリーズはソニーα7に寄せてしまった感があるため、独自路線を走るキヤノンには好感が持てる。

EOS RPはEOS Rを上から叩き潰したかのような独特なデザインで、ファインダーがボディにめり込み、カムジン03350の急襲を受けたロイフォッカー機に見えなくもない。

サイズ・重量

EOS Rと比較して小型軽量。感覚的にはAPS-Cミラーレスに近く、一眼レフと比べると圧倒的に小さい。

初代α7に近い重量となるため非常に軽量。ただし、組み合わせるレンズがRF35mm F1.8 マクロ IS USM以外だと「軽量」という強みが多少スポイルされる。(後述)

素材

ボディ素材はEOS Rのようなマグネシウム合金ではなく、プラスチック製外装を採用。マグネシウム合金は内部シャーシに使われているのみ。おかげ様でEOS RPの軽量化に繋がっている。

内部シャーシに金属が入っているためか、強い力をかけても軋む気配がない。思っていたよりもしっかりとした作り。プラスチック外装ではあるが、EOS Kissシリーズのようなチープさを感じない。

レンズとのバランス

ボディサイズが小さいため、大きなレンズと組み合わせると一見アンバランスに見える。しかし、グリップがしっかりしてるので見た目ほど悪く無いハンドリングと感じます。ただし(カメラ底面より出っ張るほど)レンズ直径が太いとカメラを置くときに安定しない。

アダプタ経由でのEF40mm F2.8 STMやRF35mm F1.8 IS STMの小型レンズを装着すると見た目的にはベストバランス。

ソニーFE28mm F2やFE35mm F2.8などコンパクトな広角単焦点が登場するとさらに魅力的なカメラとなるはず。

グリップ

グリップの形状はEOS Rと似ているが、手に取った感触で言うとEOS Kiss X9やEOS Kiss Mに近い。しかし、剛性はKissよりEOS Rに近い印象。

ボディサイズとグリップの形状は、意外にもオリンパス「OM-D E-M1(初代)」に近い感覚。当時はミラーレスの中でも扱いやすいカメラと感じていただけに、EOS RPの評価も高い。特に中指を引っ掛けることが出来る窪みがあるので安定したグリップが可能。

ハンドリングは、同じ価格帯のソニーα7 IIと比べて遥かに良好。やや大きな標準ズームレンズ「RF24-105mm F4L IS USM」を装着してもあまり不便には感じない。

実際にEOS Rとグリップ感を比較してみると、想像していたより差は感じない。

ただ、グリップが小さいため、サムレスト付近に配置されているAELやAF-ONボタンが比較してかなり押し辛い。

操作性

ボタンレイアウトはEOS Rの「M-Fnバー」「MODEボタン」「サブLCDモニタ」など右肩の配置以外はほぼ同じ。EOS Rの操作性に慣れていればすぐ馴染むはず。逆に、EOS RPからEOS Rへステップアップする際もすんなり移行できると思われる。

カスタマイズはEOS Rと同様、キヤノン製カメラとしては自由度が高い。方向ボタンにKissシリーズと似たようなボタンに機能を配置することも可能。

ビジュアルガイドモードが無い

エントリー向けカメラっぽいのでEOS Kiss X9に実装されている「ビジュアルガイドモード」が導入されるかなと思ったのですが、EOS Kiss Mと同じく不採用。

ミラーレスには実装しない方針なのでしょうか?個人的に気に入っていた機能だけにモッタイナイ。

ファインダー

EOS Rと見比べてしまう明らかに劣る。どちらかと言えばEOS Kiss MやEOS Mシリーズに近いファインダー。決して悪くは無いのだけど、べた褒めするほど良くもない。言ってしまえば必要十分。

それにEOS RPはファインダー使うより背面モニターで撮影したほうが楽だったりする。

ファインダーとモニタの位置が近いので「タッチ&ドラッグAF」操作における指の動きと鼻が干渉しやすい。特に右手操作・左目ファインダーの場合は大きく干渉する。

モニタ領域を「左半分」に設定して左手操作が一番合っているかもしれない。

モニター

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ファインダーと同じくEOS Rよりも低解像の104万ドット液晶モニタ。

比較的平凡な解像度のモニターですが、視野角が広いのか、輝度が高いのか、思っていたよりも見やすい。

レスポンスの良いタッチパネルに対応しているので背面モニタを使った操作はとても簡単。同価格帯のα7 IIと比べると使いやすさは目に見えて違う。

フォーカス

EOS 6D Mark IIと同程度の像面位相差AFセンサーながら、処理エンジンが更新されているため使い勝手は別物。

  • カバーエリアの広いDP CMOS AF
  • ライブビューAFエリアに「領域拡大」「ゾーン」の追加
  • 瞳サーボAF対応
  • ピーキング対応

一眼レフと同等!とまではいかないものの、シビアな動体じゃなければ十分追従できるパフォーマンスだと感じる。

特にエリアモードの追加と瞳サーボAF対応は大きい。瞳サーボAFは実写での使用がまだですが、ざっと使ってみた限りでは実用に耐えうるパフォーマンス。ただし、ソニーのようにしつこく追従はせず、比較的近くまで寄らないと検出できない。

マニュアルフォーカスはEOS一眼レフで実装が進まないピーキングを利用可能。EOS Rに備わっているフォーカスガイドは非対応なので注意。

測光

「マルチ測光時+1点AF」で測距点連動スポット測光が自動的に動作する仕組みは今まで通り。特にシャドー領域へフォーカスを合わせると意図した露出よりも持ち上げすぎることがしばしばある。

最初はEOS Rよりもマシになったかな?と感じたものの、色々なシチュエーションで使ってみるとそこまで変化が無い。コレをオフにする設定が欲しいところ。

画質

良くも悪くもEOS 6D Mark IIを踏襲するような画質。

高感度ISOノイズはまずまず良好。ボディ内ノイズリダクションを強めにかけない限り、ディテールはISO6400でもしっかりとしている。

ダイナミックレンジは6D Mark IIと同様、シャドー領域の持ち上げ耐性が悪い。しっかりと撮影したい露出に合わせて臨むと良いでしょう。

バッテリー

専用バッテリー「LP-E17」の容量が1040mAhしか無いので、バッテリーライフは非所に短い。1?2時間も密度の濃い撮影をするとバッテリーが半分以下となっていた。

長期旅行には充電器や予備バッテリーは必須。

幸いにもUSB PD対応のモバイルバッテリーを使用することでUSB経由の充電に対応。容量の小さいバッテリーと言うこともあり、すぐ充電完了するのは地味にGood。13,000?20,000mAhのモバイルバッテリーがあれば数日間の旅行に対応できると思われる。

通信接続

BluetoothとWiFi接続を備え、どちらも安定して接続可能で非常に快適。これは他社と使い比べてもワンランク上の快適さ。

特にBluetoothの認識と接続が爆速に近く、WiFiは安定した接続と転送機能でストレスフリー。

その他

シャッター閉幕機能非対応だが…

EOS Rで初登場した「電源オフ時のシャッター閉幕機能」は非対応。

レンズを交換する際は小ゴミの付着に気を付けたいところ。ただ、電源オフ時でもレンズ脱着時に除塵機能が動作する模様。この辺りにきめ細やかなキヤノンの心配りを感じる。当然ながら電子接点付きのレンズを装着しないと動作しないと思われる。

先幕は電子シャッター限定

先幕が電子シャッターのみのため、大口径レンズで高速シャッターを使うと露出むらが発生する。特にキットレンズのRF35mm F1.8 IS STMやアダプター経由で安価なEF50mm F1.8 STMを使う場合には気を付けたいポイント。

これを回避するにはNDフィルターを装着してシャッタースピードを落とすか、絞り羽根を絞るかの2択。電子先幕をオンオフできるEOS Rと比べると少し不便と感じる。

まとめ

EOS RPで気になったポイント

  • 箱がデカい
  • EOS Rと似たようなボタンレイアウト
  • プラスチック製ながら頑丈なボディ
  • 安定感のあるカメラグリップ
  • 必要十分なファインダー・モニタ
  • 機能的なフォーカス性能
  • 従来通り暴れるマルチ測光
  • 6D Mark IIと同程度の画質
  • バッテリーライフが短い
  • 安定した通信接続機能
  • 電源オフ時シャッター閉幕機能無し
  • レンズ脱着時に除塵機能動作
  • 電子先幕限定

太字の部分が気にならなかったら、おススメの1台となりうるカメラ。個人的に電子先幕限定、サイレント撮影モードに制限がかかってしまっている点以外は許容可能。

画質は従来モデルから劇的な進化は遂げていないものの、安定した高感度性能やJPEGの発色は健在。

より安価なα7やα7 IIと比べてどうか?画質差とり使い勝手の差が大きく感じるので、私ならEOS RPをチョイス。

全体的にシンプルな使い勝手で同価格帯のソニーα7 IIと比べると操作性が良い。家族写真や旅行・などカジュアルユースで高画質な写真を撮りたいのであれば良い選択肢となるはず。

あとは28mm F2や28-75mm F3.5-5.6と言ったコンパクトなレンズが登場すればバッチリ。できれば小さな広角単焦点が欲しいところ。

購入早見表

EOS RP ボディ
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