このページではパナソニック製マイクロフォーサーズ対応交換レンズ「LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 II ASPH.」の解像力テスト結果とレビューを公開しています。
LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 II ASPH. 解像性能 検証
撮影環境
イメージ図です。マイクロフォーサーズのRAWアスペクト比は「4:3」であり、測定時は4:3に合わせてフレーミングしています。このため、「3:2」イメージセンサーよりも四隅領域の判定が厳しめとなる傾向があります
テスト環境
- カメラボディ:OM-D E-M1X
- 交換レンズ:LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 II ASPH.
- パール光学工業株式会社「
【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
- OM-D E-M1XのRAWファイルを使用
- ISO 64 固定
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ
・格納されたレンズプロファイル(外せない) - 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
(像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
解像力テスト結果
絞り開放から全体的に「2500」を超える数値であり悪く無いパフォーマンス。実写で確認すると四隅がやや甘く見えるものの、”芯”はハッキリとしている模様。
1段絞ると中央から像高7割程度はよりシャープな描写へと改善。さらにF2.8まで絞るとピークに達し、F5.6以降に緩やかな低下を見せる。スウィートスポットはF2.8-F4、もう少し許容範囲を広げるとF2~F8。
像高7割から外側は絞っても大きく改善しません。そのうち遠景のレビューも公開しますが、遠景実写でも似たような傾向となります。
F値 | 中央 | 周辺部 | 四隅 |
F1.4 | 2845 | 2670 | 2588 |
F1.8 | 3097 | 2865 | 2618 |
F2.0 | 3398 | 3088 | 2670 |
F2.8 | 3492 | 3546 | 2722 |
F4 | 3562 | 3438 | 2806 |
F5.6 | 3289 | 3330 | 2748 |
F8 | 3097 | 3051 | 2989 |
F11 | 2737 | 2785 | 2543 |
F16 | 2278 | 2146 | 2022 |
実写サンプル
ハイレゾショット
ハイレゾショットの絞り開放四隅は甘すぎて測定不能。おそらく「2500」前後のはず。ただし通常時と違い、絞るとそれなりに改善します。特にF4まで絞ると「4000」に達する良好なパフォーマンスとなります。文句ナシ。
中央や周辺領域の傾向は通常時と同じ。絞ることで「4500」を超えるしっかりとした解像性能となります。比較して絞り開放は若干甘くなるので、1~2段は絞りたいところ。
F値 | 中央 | 周辺部 | 四隅 |
F1.4 | 3519 | 3457 | 測定不能 |
F2.0 | 3954 | 3279 | 測定不能 |
F2.8 | 4302 | 4529 | 3784 |
F4 | 4530 | 4633 | 4016 |
F5.6 | 4684 | 4382 | 3856 |
F8 | 3975 | 4078 | 3629 |
雑感
開放から使いやすいオリンパスの単焦点と比べると、やや「レンズの味」が残った描写。特に絞り開放付近の四隅における解像性能は期待しないほうが良いでしょう。ただし、絞ることでまずまずシャープとなるので、風景などを撮影する場合にはF2.8~がおススメ。
「I型」と解像性能の差異があるとは感じません。特に防塵防滴や240fps駆動のAFが必要無ければ「I型」を選択するのもアリ。
今回使用した機材
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