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パナソニックLUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. 交換レンズ徹底レビュー【解像性能編】

このページではパナソニックのミラーレス用交換レンズ「LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.」のレビューを公開。連載1回目はレンズをOM-D E-M1 Mark IIIに装着して解像力チャートを使ったテストを実施しています。

レンズのおさらい

メモ

  • 公式商品ページ
  • 2013年7月11日 発売
  • 初値:?37,793(現在:?30,671 程度)
  • 金属外装
  • 5群7枚 (非球面レンズ2枚)
  • F1.7-F16
  • 7枚円形絞り
  • 最短撮影距離:0.2m
  • 最大撮影倍率:0.13倍
  • フィルター径:46mm
  • サイズ:約φ63mm×約25.5mm
  • 重量:約87g

2009年9月に発売された「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.」のリニューアルモデル。レンズ設計はそのままに、鏡筒の設計が見直され、13%減の約87gという軽量レンズとなっています。

5群7枚とシンプルなレンズ構成ながら、2枚の非球面レンズで球面収差や歪曲収差を良好に補正。周辺解像性能も高めています。古い設計のレンズではありますが、今もなおユーザーに定評のある写りと小型軽量なレンズデザインが人気。

このレンズにおける注意点はAF。レンズ繰り出し式フォーカスを採用しており、フォーカシングで内筒が前後に移動します。さらに駆動音が大きく、動作速度はとても緩慢。C-AFに対応しておらず(一部機種で対応)、動体を追いかけながら撮影するのは非常に難しいと言えるでしょう。

携帯性や描写性能は良好ですが「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」と比べてAFの癖が強いので要検討。

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LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
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解像テストの撮影環境

イメージ図です。マイクロフォーサーズのRAWアスペクト比は「4:3」であり、測定時は4:3に合わせてフレーミングしています。このため、「3:2」イメージセンサーよりも四隅領域の判定が厳しめとなる傾向があります

テスト環境

  • カメラボディ:OM-D E-M1 Mark III
  • 交換レンズ:LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4 ギア雲台
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • OM-D E-M1 Mark IIIのRAWファイルを使用
  • ISO 64 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

メモ

  • 中央領域
    絞り開放から「3000」に近い良好な解像性能を発揮。2000万画素のE-M1 Mark IIIにおける解像性能の限界に突き当たっているので絞っても大きく改善しない。
    回折の影響を受けにくいF8まで良好な性能を維持しており、F11?F16で回折のため性能が低下する。
  • 周辺領域
    中央と比べると少し甘いものの、絞り開放から良像と感じる「2500」付近と良好な結果。少なくとも近距離の解像力チャートでは絞っても大きな変化が無い。
    パフォーマンスはF11まで持続し、F16のみ回折の影響で甘くなる。
  • 四隅領域
    中央?周辺と比べるとワンランクグレードが落ちる画質。四隅の流れは酷く無いものの、全体的にやや甘い。
    絞ることで急速に改善し、F2.8~F5.6でピークのパフォーマンスを発揮する。絞った際の画質は周辺領域と遜色なく、四隅までシャープな結果を期待できる。
  • ハイレゾショット
    開放付近はハイレゾショットの効果を十分に活かせていないものの、F2.8~F5.6で非常に良好な中央解像と、良好な周辺・四隅解像の結果を得ることが可能。

遠景解像と比べると中央・周辺/四隅の画質差が大きく、四隅までシャープな画質を期待する場合は少なくともF2.8まで絞りたいところ。

中央 周辺部 四隅
F1.8 2933 2386 1900
F2.0 3070 2468 2167
F2.8 3412 2605 2495
F4 3162 2632 2629
F5.6 3070 2769 2605
F8 3152 2687 2468
F11 2741 2663 2331
F16 2276 2194 1900
ハイレゾショット
F1.8 3418 2725 測定不能
F2.0 3846 2630 測定不能
F2.8 4383 3364 測定不能
F4 4535 3275 3174
F5.6 4299 3371 3001
F8 3997 3501 2939

LEICA DG 15mm F1.7との比較

メモ

中央領域は20mmの絞り開放が少し優れているものの、周辺・四隅の安定感や絞った際のピークは15mm F1.7がより良好。個人的には安定感のある15mmが好み。

LEICA DG 10-25mm F1.7との比較

メモ

化け物じみたズームレンズ。

ズームレンズながら10-25mm F1.7は絞り開放から四隅まで安定したパフォーマンスを発揮。この結果はLUMIX G 20mm F1.7・LEICA DG 15mm F1.7以上であり、サイズ・コスト度外視で良いのであれば「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」がおススメ。

解像テストの雑感

満足度:85点

完璧とは言えないものの、価格とレンズサイズを考慮すると十分検討している画質。特に近距離の解像チャートを使ったテストなので実写に則していない可能性あり。既に遠景解像テストを実施しており、その結果を合わせて確認すると一般的な撮影距離では周辺?四隅がもう少し良好と感じるはず。

とは言え、同じテスト環境でLEICA 15mm F1.7やLEICA 10-25mm F1.7と比べて見劣りしているのは現実。この辺りの性能差と携帯性・価格をどう判断するのかは価値観によって大きく振れると思われます。

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