Panasonicレンズ カメラ レンズ 機材レビュー 管理人レビュー

パナソニック LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.の描写性能を実際に撮ってチェックする

このページではパナソニックの交換レンズ「LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.」のレビューを掲載しています。

管理人の評価

中央解像力 開放 良好 周辺解像力 開放 良好
中央解像力 ピーク F2-F5.6 周辺解像力 ピーク F4-F5.6
軸上色収差 軽微 倍率色収差 良好
球面収差 問題無し コマ収差 無評価
非点収差 やや目立つ 歪曲 問題無し
周辺減光 目立つ
F4で解消
逆光耐性 良好
AF 良好 MF回転角 電子制御
最大撮影倍率
最短撮影距離
0.14倍
0.25m
手ぶれ補正
フィルター 46mm 重量 125g
ニュートラルで並の彩度
コントラスト 並もしくはやや弱め
ボケ傾向 この価格帯としては滑らかで色づきが少ない
備考 プラスチック鏡筒・金属マウント・フード付属

価格を考慮すると確かに良いレンズ。

ただし、官能的な部分(コントラスト・色・ボケ)は好みと合わず、少し没個性的な描写と感じてしまった。キットレンズとしては満足のいくパフォーマンスであり、追加で購入しようとすると悩ましいパフォーマンス。

個人的にはM.ZUIKO 25mm F1.8やLEICA 25mm F1.4 ASPHのパンチが効いた描写のほうが好み。

外観

LUMIX GF9のキットレンズとして手に入れたので箱は無し。

キットレンズながらレンズフードと前後のレンズキャップが同梱されている。

全体的にプラスチック素材で構成されているため非常に軽量。

軽さは武器となるが少し安っぽいのが残念。同じくプラスチック製のM.ZUIKO 25mm F1.8と比べてもチープさを感じる。

さらに言えばシルバーの塗装が如何にもプラスチック製と言った安っぽさを演出してしまっている。ブラックのほうがまだ良かったかも…。

フィルター径はマイクロフォーサーズでスタンダードな46mm。前玉周辺に白文字でレンズ名が印字されているため、フィルター装着時は逆光による白文字の反射に気を付けたいところ。

同じくキットレンズの「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」と異なりレンズマウントは金属製。

後玉はマウント面に固定されているためフォーカシングにより動くことは無い。防塵防滴仕様ではありませんが、ある程度の密閉性は確保されている模様。

LUMIX G9 PROに装着。

ボディが大きいだけにレンズがかわいく見えてしまう。分不相応に見えるかもしれませんが、G9のハンドリングの良さと小ぶりなレンズが相まってかなり使いやすい。

実写

遠景解像

中央・四隅ともに目立った欠点が無い。価格を考慮すると良好なパフォーマンス。

ライバルとなるオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」と比べると色収差が控えめで僅かに良好。細かいことを抜きにすると互角。

中央・四隅どちらも絞り開放からトップスピードに近いパフォーマンスであり、絞ってもマイクロコントラストやシャープさは大きく改善しない。

「では開放から抜群のパフォーマンスか?」と言うとそうでもない。

回折の影響はF8からやや目立つ。

F1.7

F2.0

F2.8

F4.0

F5.6

F8

F11

F16

F22

ボケ 中距離

ボケ質は「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」と互角で「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」と比べると厳しい戦いとなる。

色づきは25mm F1.8と似ているが、後ボケはLUMIXのほうが良好、前ボケはM.ZUIKOのほうがやや良好。

どちらにせよ、この価格帯の単焦点レンズとしては使いやすいパフォーマンス。

全体像

クロップ

ボケ 近距離

M.ZUIKOとくらべるとボケのグラデーション部分が少し硬いかな?と感じる。

玉ボケは非球面レンズの影響は無く綺麗。

色収差

倍率色収差

M.ZUIKO 25mm F1.8と比べて優れているポイント。色づきは少なく四隅まで安定した描写。

軸上色収差

絞り開放で僅かに前ボケに色づきが見られるものの、軽微と言うことが出来るレベル。

F2.8まで絞ると大部分は解消する。

周辺減光

絞り開放付近は周辺減光が少し目立つ。F4まで絞ればかあなり安定するので四隅の画質を高めたいのであればF4以上に絞るとセンサーへの負担が少ないはず。

まとめ

ここがおススメ!

  • 小型軽量
  • 絞り開放から四隅まで安定した描写
  • この価格帯では良好なボケ質
  • 倍率色収差の影響が少なく軸上色収差が軽微
  • まずまず良好な逆光耐性

ここに注意

  • プラスチック鏡筒が少し安っぽい
  • 周辺減光が少し目立つ

満足度は85点。

単品で購入しても安価し、写りに大きな不満は無い。ただし、どのパフォーマンスも際立ったものでは無く「器用貧乏・没個性」と感じてしまう。価格も安く取っつきやすいですが、「キットレンズやズームレンズとは違う何か」を求めるにはパンチが少し足りないかなと。

コントラストの強い「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.」や「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」などや、上質なボケ描写の「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」などと比べると描写が地味。

加えて言うと、レンズの作りが最もチープで「所有する楽しみ」は得られない、得にくい。

キットレンズとしては悪く無いパフォーマンスですが、「おススメの標準単焦点」として挙げるなら「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.」や「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」あたりを頑張ってゲットしたほうが満足できそう。

サイト案内情報

パナソニック関連ページ

Facebook

Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。

「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。

-Panasonicレンズ, カメラ, レンズ, 機材レビュー, 管理人レビュー