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【レンズレビュー】GM・GFにマッチする電動ズーム『LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.』

まえがき:12-32mmの受難

今年の元旦にキタムラで衝動買いしたGM1Sには元々『12-32mm』というコンパクトでナイスな写りをするキットレンズが付いてくる。広角12mm(換算24mm)とキットレンズながらワイドな画角を楽しめるので重宝していたのだが…。

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たまたま家電量販店においてあったGF7+12-32mmを触ろうとしたら、なんとズームリングのカバーがずっぽ抜けていた

どうもこのレンズの持病らしく、同じ症例は通常使っていても発症する類のものらしい。

確かに、全体的にプラスチッキーであまり力を入れて操作していると壊れそうな脆さは確かにある。特に沈胴式のレンズを繰り出す際に逆回転回そうとして負荷をかけるとよく無さそうだ。

写りと使い勝手は良いのだが、この点が非常に気になってきた。

特に手軽なミラーレス一眼なので、あまりカメラに詳しくない嫁さんが使う場合も多い。その場合に鏡筒を伸ばしたままだったり、逆回転の操作する事も多々あると考えると不安はより大きくなる。

「ズームを自動でしてくれるレンズを探そう」

と心に決めて調べた結果が今回のレンズ。

外観

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12-32mmと比べてやや鏡筒が骨太となっている。電動ズームを搭載し、さらにズームレバーと手ぶれ補正のオンオフスイッチがこの短い鏡筒に存在すると考えると妥当な大きさだと思う。いや、よくここまで小さくしたと思う。

オリンパスから競合する電動ズームレンズが発売されているが、手ぶれ補正が搭載されていなかったり誤操作しやすいリング状のズームリングと比べると使い勝手ではこちらが上。比較してやや鏡筒が長いが…。

「LUMIX G Xシリーズ」であり、Gシリーズと比べて効き目の高い手ぶれ補正「Power O.I.S」、さらに独自コーティング技術である「ナノサーフェスコーティング」を贅沢にも取り入れている。同じG Xシリーズの『45-175mm』と同様に「価格の割に良い写りをするレンズ」。

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広角端

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望遠端

沈胴式ズームレンズなので、電源を入れると自動でレンズが繰り出す。

コンパクトデジタルカメラの様に先細りする鏡筒では無く、ごっそりと前玉が繰り出してくる。とは言え、広角端から望遠端にズーミングしてもそこまで鏡筒の長さは変化しない。

忙しなく鏡筒が伸び縮みしない、と言うことはそれだけ塵や埃が混入する機会が減るので良い。インナーフォーカス式なので、その点でも鏡筒の繰り出しは無い。

嫁さんはよく電源入れっぱなしで持ち歩くので、鏡筒が伸びっぱなしだとどこかにぶつけないか不安になる。しかし、この程度の長さで、しかも太めのしっかりした鏡筒なので12-32mmに比べると安心出来る。

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フィルターは小さい37mm径。この径でフィルターを使い回すにはやや不便なので、基本的には付けない方向にしている。

レンズキャップは付け外しするタイプであり、自動開閉する機構は備え付けられていない。(後述)

側面とこの前面からの写真でお分かりになると思うが、GM1Sのボディに対してややレンズ直径が大きくバランスが悪い。三脚無しで地面に直置きして撮影するには不向きだ。

コンパクトに格納出来るミニ三脚を装着しておくと便利だと思う。オススメは写真の通り、JOBYのマイクロポッドで別ページで紹介している。

JOBY ミニ三脚 ゴリラポッド マイクロ800 GP20 011185

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実写

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33mm F5.6 ISO200

これが結構イケる。

手持ちの12-40PRO等と比べるとさすがに見劣りするが、コンパクトなズームレンズと考えると必要十分な性能は持ち合わせている。

よりコンパクトな1型コンデジと比べたら、センサーサイズとレンズによる懐の広さを感じさせてくれる画質だ。

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42mm F5.6 ISO200

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42mm F5.6 ISO200

接写性能も十分あるので、望遠端で近寄れば被写界深度を浅くすることが出来るのでボケを大きく作りやすい。

特にしっかりピントを合わせると、ディテールは鮮明に写る。「あれ?マクロレンズ要らなくね?」と感じる事すらある。ボディ側の補正がしっかり効いているおかげもあり、絞り開放から安心してパチパチ撮ることが出来てしまう。

GM1Sが1600万画素と程よいサイズと画質のバランスになっているのも使いやすいと感じる一因になっていると思う。

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主に一眼レフの広角をメインで使う場合のサブとして使いやすい。

サイドポーチにスッポリ入る大きさなので、メインを広角にしておきふっと目に止まったものを標準画角で捉える際に重宝する。

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33mm F5.6 ISO250

自分の撮った写真を見返すと、およそどの写真もF5.6まで絞って撮影している。開放でも使えるが、サブカメラとしての使用環境だと絞り開放で使うシーンが少ない。

広角では被写界深度を稼ぐためにやや絞り、望遠端では背景をぼかすために絞り開放。その値がF5.6なのかな、と自己分析。

42mm F5.6 ISO400

42mm F5.6 ISO400

但し、シーンによっては絞り開放でやや甘くなる場合も。

特に周辺部や四隅に被写体を置く場合にはやや絞った方が安定する。また、AFはコントラストAFを使用した正確なフォーカシングが期待出来るが、爆速とはいえないもの。被写体がやや動いている場合には捕捉し辛い場面もあると思う。静物あいてには快適と言えるスピードを維持出来る。

14mm F5.6 ISO320

14mm F5.6 ISO320

12-32mmと違って、広角がやや狭いので「もう少し画角を広げられたらなあ」と思う事もある。とは言え、その場合にはメインの一眼レフを使うか、E-M1の12-40PROレンズも控えているのでそこまで気にならない。

自動開閉キャップ

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電動ズームだが、いちいちレンズキャップの付け外しは不便!

という時に便利なアイテムがコチラ。37mmのフィルター枠にねじ込んで使うタイプの物で、パナソニック純正の物では無いが正常に使用出来るもの。

以前は「X-CAP」という名前で出回っていたようだが、現在は入手先が減っている。Amazonでは互換品が売っていたのでそれを入手した。

Z-P14-42 Z-CAP 自動開閉式レンズキャップ Panasonic H-PS14042用

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フロント部分のロゴが無いほうがスッキリしているのだが、選択肢が無かったので致し方ない。

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電源を入れて鏡筒が伸びるとプロテクターが開く仕組みになっている。「そうか、デジカメの自動開閉はこういう仕組みになっていたのか」と理解出来るなかなか面白いギミックだ。

これを装着する事で「ポケットからサッと出して、サッと撮る」という一連の動作がスムーズになる。このレンズを購入したのなら合わせて買いたいオススメな一品。

但し、この自動開閉キャップを装着するとフィルターワークは出来なくなるので注意が必要だ。

サブのつもりがメインカメラ

一眼レフでじっくり、ゆっくり、どっしり構えて一枚撮る間に、このシステムで気軽にパチリパチリと撮れてしまう。

特に嫁さんと出かける時は「これで十分だなぁ」という場合も多く、一眼レフや大ぶりのミラーレスを持ち歩く機会がぐっと減った。小型軽量で、フットワークが軽いというのはとても素晴らしい事なのですよ。

風景写真をじっくり撮る場合にはポケットに忍ばせておく事で、道中の記録写真をスナップする事も出来る。

現在一番撮影枚数がかさばっているのがこのカメラとレンズの組み合わせ。電動ズームになってバッテリーの持ちが目に見えて悪い、という事も今のところは無い。価格の割にとても使い易く、満足度が高いレンズだ。

購入早見表

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