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LUMIX S 100mm F2.8 Macro レンズレビューVol.3 遠景解像編

パナソニック「LUMIX S 100mm F2.8 Macro」のレビュー第三弾を公開。F2.8から概ね良好ですが、ベストを尽くすならF4、ハイレゾモードならF8まで絞って使いたいところ。

LUMIX S 100mm F2.8 Macroのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2024年2月13日 晴れ 微風
  • カメラ:LUMIX S5II
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC 現像
    ・シャープネスオフ
    ・レンズ補正オフ
    ・ノイズリダクションオフ

テスト結果

絞り開放のF2.8から概ね良好。ただし若干コントラストが低いため、高解像センサーやハイレゾモードでは少しソフトと感じるかもしれません。F4まで絞るとコントラストが改善、細部までシャープな結果を得ることができます。フレーム隅の端がまだソフトと感じる場合、F5.6かF8まで絞るとさらに良好。

中央

F2.8からまずまず良好ですが、ベストを尽くすのであればF4から。以降の絞りはほとんど変化が無く、ピークの状態が続きます。

周辺

中央と同じくピークはF4以降。細かいことを言わなければ、F2.8から全く実用的な画質と言えるでしょう。

四隅

中央や周辺と比べるとF2.8の画質がややソフト。残存するわずかな非点収差が影響しているのかもしれません。絞ることで徐々に改善。F5.6-8まで絞ると満足のいく結果を得ることができます。

ハイレゾモード

中央

基本的には通常時と同じ傾向。コントラストが少し低いものの、細部はよく解像しているように見えます。F4まで絞るとコントラストが改善。非常に良好な画質を得ることが出来ます。

周辺

中央とほぼ同じですが、F2.8とF4の差が大きいように見えます。出来ることならF4まで絞ったほうが良いでしょう、

ピークはF8で、F2.8から絞ることで徐々に改善します。F4やF5.6でも悪くない結果ですが、敢えてハイレゾモードを使うのであればF8まで絞ってしまいたいところ。

まとめ

抜群の性能とは言えませんが、小型軽量な等倍マクロの価値を損なうほどの結果ではありません。むしろ予想していたよりも良好で、細部にこだわらなければF2.8から満足のいく結果が得られると思います。もしも隅の端までシャープネス・コントラストの高い結果を得たい場合はF5.6-8まで絞って使うのがおススメです。少なくとも競合する「105mm F2.8 DG DN MACRO」や、同価格帯の等倍マクロレンズ「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は、F2.8のコントラストやフレーム隅までより良好な結果を期待できます。もしも画質重視でサイズは妥協できるのであれば要検討。競合製品ほどずば抜けた解像性能ではないものの、実写で過不足のないパフォーマンスだと思います。敢えて言えばヴィネッティングが目立つため、遠景でF2.8を使う場合はカメラ側の補正をオンにしておくと良いでしょう。

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