パナソニック「LUMIX S PRO 50mm F1.4」のレビュー第三弾 遠景解像編を公開。F1.4から全体的にシャープな結果が得られ、全く問題無く利用できる大口径レンズに仕上がっています。
今回のまとめ
「でかいだけに」と枕詞は付くものの、文句なしの高解像レンズ。
これと言って指摘するようなポイントはなく、F1.4からフレーム全体で満足のいく結果を得ることが出来ます。色収差・球面収差・コマ収差など、厄介となる要素は良く補正され、カメラ側で修正が必要となるのは歪曲収差くらい。
With its large lens size, this is a high-resolution lens that leaves nothing to be desired.
There are no particular points to point out, and you can get satisfying results across the entire frame from F1.4. Elements that can cause problems, such as chromatic aberration, spherical aberration, and coma aberration, are well corrected, and the only thing that needs to be corrected on the camera side is distortion.
LUMIX S PRO 50mm F1.4のレビュー一覧
- LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズレビューVol.3 遠景解像編
- LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズレビューVol.2 解像チャート編
- LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
遠景解像力
テスト環境
- 撮影日:2024.10.17 晴れ 無風
- カメラ:LUMIX S5M2
- 三脚:Leofoto LS-365C
- 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
- 露出:ISO 100 絞り優先AE 通常/ハイレゾモード
- RAW:Adobe Lightroom Classic CC 現像
・シャープネスオフ
・ノイズリダクションオフ
・レンズ補正オフ
テスト結果
絞り開放からフレーム全域で問題のない画質。色収差やコマ収差は良く抑えられており、像面湾曲によるピント位置のずれもありません。絞ることで結果に改善が見られるものの、F1.4から実用的な性能と言えるでしょう。
中央
テスト機が2400万画素のため、ハイレゾモードで9600万画素のRAWを使用しています。
絞り開放から非常にシャープ。絞るとコントラストが僅かに改善しますが、それ以外に大きな変化はありません。
周辺
中央と同じく優れた結果。高輝度の領域においても色収差の影響はほとんどありません。絞るとコントラストと細部の解像性能が若干向上しますが、大幅に拡大して確認しなければ分からない程度の差。
四隅
周辺と同じくF1.4から非常に優れた結果。絞る必要性はほとんどありませんが、絞ることでコントラストや細部の解像性能が若干向上します。
まとめ
「でかいだけに」と枕詞は付くものの、文句なしの高解像レンズ。
これと言って指摘するようなポイントはなく、F1.4からフレーム全体で満足のいく結果を得ることが出来ます。色収差・球面収差・コマ収差など、厄介となる要素は良く補正され、カメラ側で修正が必要となるのは歪曲収差くらい。
F1.4を活かした低照度の撮影にも適しています。画角に問題なければ、夜景・星景などにおススメ。
軸上色収差も良く補正されているため、高輝度の領域に色付きがないのもGood。LUMIXのハイレゾモードを積極的に利用したいレンズの一つ。
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